クロスプロセスって何?

クロスプロセスという現像方法を聞いたことがありますか?
LOMOGRAPHY LABで行っているクロスプロセスを一言で説明すると「ポジフィルムをネガフィルム用の現像液で 処理する現像テクニック」です。逆も存在しますが、弊社ではポジ→ネガのみです。技術的なことは後ほど詳しく説明いたしますが、まず注目していただきたいのはクロスプロセス処理後の写真の発色の良さです。
「青」「緑」「紫」「黄色」が強調された鮮やかで危険な色彩!!

ネガ現像→クロスプロセス現像

仕組み

一般的にフィルムといえば35mmのネガフィルムの事を指しますが、クロスプロセスで使用するフィルムは「ポジフィルム」です。このポジフィルム(別称スライドフィルム、リバーサルフィルム)は通常「E-6」とよばれるポジフィルム用現像液で処理されます。ですが、クロスプロセスの際は「C-41」と言うネガフィルム用現像液で処理されるのです。これがポイントです!

ポジフィルムを通常のネガ現像、つまり“クロス”させることによって、より被写体の表情をきわだたせ、コントラストあふれる仕上がりにすることができます。 ネガフィルムが現像の段階で明暗が反転した陰画(ネガ)となるのに対して、ポジフィルムは陽画(ポジ)として現像されます。ポジフィルムはスライドや高質な印刷物などの用途にも利用されるため、非常に発色の強いコントラストのはっきりした描写があらわれる傾向があります。

フィルムの種類によって異なる発色

クロスプロセスは、フィルムの種類によって、現像された写真に強くでる色合いが違います。
例えば、 Lomography X-PRO 200 Film は、クロスプロセスの為に開発されたフィルムです。鮮やかな発色と、クロスプロセスを行った時に、黄色や緑色が強くでることが特長です!
これからご紹介するのは、同じLOMO LC-A+カメラで撮影された、異なったフィルムの写真。お好みのフィルムを探して観て下さい。

緑・黄色が強いX-PRO Film (200/35mm): オンラインショップで販売中!
赤みが強いFujiFilm (Sensia100) : オンラインショップで販売中!
黄色みの強いKodak (ELITE CHROME 100)
青が強く、原色が鮮やかになるAgfa ( CT Precisa 100): オンラインショップで販売中!

クロスプロセス現像とよばれる手法は、LC-AやHOLGAを中心としたアナログフォトグラフィーの世界では、その特性であるトンネルエフェクトやレンズ効果をより拡張できる手法として、早い段階から前衛的な写真家やアーティストから注目され支持されてきました。ファッションフォト、カタログ写真など、色を重んじるメディア等に使用され、クロスプロセス処理された写真の「変則的」で「予測不可能」な特徴を美しくプリントとしてそのまま表現する出版物も数多くあります。

ところが少し前までは、このユニークな現像テクニックも一般的フォトラボでは嫌煙される傾向がありました。その理由はさまざまで、「写真結果が予測できないこと」と「現像液の問題」が主な理由と言われています。しかし近年では対照的に、このクロスプロセスの当の問題、つまり「予測不可能な仕上がり」は斬新でおもしろいという評価がクリエイティブコミュニティーの間に浸透し始めます。現在では数多くの写真家たちがこの素晴らしいテクニックを発見し、独創的で新しい作品を次々に生みだしています。

written on 2010-09-16 in #film