カリフォルニアからフロリダへのドライブ:テキサス州エルパソ

アメリカとメキシコの国境ちかくの町エルパソは、麻薬密売組織で有名なメキシコのシウダーファレスの隣にありますが、フレンドリーな小さな町です。ここは風光明媚とかバケーションのための町とかいうわけではありません。でも独特の魅力があります・・・ただぜったいに夜に出歩いたらだめですよ・・・

「エルパソはアメリカで二番目に安全な町です。」エルパソ歴史博物館の向かいにある市民センターに行った時、ビジターセンターにいたすてきな女性が堂々と宣言しました。「ほんとですよ。私たちのウェブサイトにある記事を読んでみて。私はカリフォルニアから数年前にここに越してきたんだけど、ここがすっごく気に入っているの。」

私はうなずいて、彼女の親切に笑いかけながら、頭の中では猜疑心でいっぱいでした。麻薬密売組織に支配された町、メキシコのシウダーファレスに寄り添うようにある場所だし、昨晩おそくにホテルにチェックインした時に、ホテルからも夜間はほんの少しも出歩くなと強く勧告されていました。

それでも、私たちはここで夜を過ごすことに決めました。日が沈んでからアリゾナ州のトゥームストーンを出発したし、次の目的地であるサンアントニオまでは13時間離れていましたので。

(ところで、女性が言っていたことは本当だとはっきり言っておきましょう。ワシントンのCQ Pressという会社の調査によると、アメリカの都市でエルパソより安全なのはハワイのホノルルだけでした。もちろん他のよく知られた会社による似たようなリサーチの結果はCQ Pressと同じになるかはわかりません。まあ、でもそこはともかく。)

でも日中は、町は確かに安全でした。町の規模は小さいけれども、面白い人々、建物、アトラクションがいくつかあります。市民センター前には、博物館、映画館、ホテル、コンベンションセンターなど、必要な施設がひととおりあります。建築物は簡素で、畏敬の念を起こさせるものではありませんが、独特のあじわいがあります。数ブロック西にいったところにユニオンステーションがあり、そこの機関車博物館ではヴィンテージの列車を見ることができます。

ビジターセンターを離れ、ゴールデンホースシュー地区を登ったり降りたりして数ブロック行くと午前10時ごろでした。町の人々はスペイン語を話し、親切でフレンドリーです。もちろん、私たちに品物を買って欲しくて親切にしてくれるんですけど。

ゴールデンホースシュー地区は知ってのとおり、エルパソのロデオドライブです。値段的には、貴方の財布が火をふくほどではないです。商品はだいたいおとなりのメキシコからの輸入品で、高級感あるロデオドライブというよりも、フィリピンのディビソリアマーケットのような感じです。風変わりなスパニッシュスタイルのカフェやかわいいヴィンテージショップはここにはありませんが、良し悪しを見分ける目と忍耐がある人は、きっとなにか良いものを見つけられるでしょう。服から宝石、おもちゃからキッチンウェアまでいろいろあります。

ランチの後、また車に乗り込みました。アラモ砦が我々を待っています。でもエルパソを離れる前に一箇所だけ立ち寄るところが残っていました。これはビジターセンターの親切な女性が特別に教えてくれた場所でした。I-10を西にすすみ、ウッドロウビーン出口からトランスマウンテン通りに出ます。フランクリン山にあるこの道沿いには休憩所があり、そこからエルパソとシウダーファレスの町が一望できます。

太陽が空高い位置にあるときは、風景はロマンチックとはいえないんですが、これだけは確実です。ヘミングウェイの言葉を借りるならば「夜ともなると話は別」ってことです。熱と湿度に覆われて2つの国が共存している光景。このように2つの国を同時に見るのは非日常なことです。わたしが住んでいるのは、世界で3番目に大きい国(国土の大きさという点で)ですが、アメリカ本土が国境沿いに接しているのはカナダとメキシコだけです。
そこで数分間たたずんだ後に、西に向けて出発しました。さっきも言いましたが、アラモが待っています。

エルパソについてもっと知りたい方は、http://visitelpaso.com/を見てください。もしそのあと、州間高速道路10号を西に向かうなら、49出口で降りて北に向かうとCattleman’s Steakhouse(牛飼いのステーキハウス)という店があります。ここのステーキはアメリカ中でもかなりおいしいと言われていますよ。

2012-01-25 #world #ロケーション blueskyandhardrock の記事

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