「ドリフターズサマースクール」ダンス公演の舞台裏 with 石黒宇宙

2012-10-19

今回のLomoAmigosはちょっと嗜好を変えて1つのプロジェクトの活動を追っています。ワークショップ形式で受講生が公演を一から作り上げる企画、ドリフターズサマースクールの公演完成までを追ったLC-Wideドキュメントを、撮影してくださった石黒さんのインタビューと共にお送りいたします。

Name: Drifters Summer school
Website:http://drif-summer.info/

Name: Rui Ishiguro
Website:www.gmprojects.jp

こんにちは!今回のインタビューでご紹介させていただく写真はダンス企画「ドリフターズサマースクール」の公演を作り上げる様子をLOMO LC-Wideでご撮影頂いたドキュメント形式になっていますが、まずはこの企画についてご紹介をお願い致します!

ドリフターズサマースクールは今年で三回目を迎えるNPO法人ドリフターズ・インターナショナルが主催する二ヶ月間のワークショップ形式のサマースクールです。
ダンス、建築・空間美術、ファッション、宣伝・制作コースに集った受講生が、一夏をかけて公演をつくりあげます。
今回私は宣伝・制作コースのweb担当として講師をさせて頂きました。
※写真はすべて公演前に行われた試演会までの記録です。

イベントを短い期間の間に一から作り上げていくって大変ですよね。表から見える出演しているメンバーだけでなく、この企画にはダンス、建築・空間美術、ファッション、宣伝・制作と、たくさんのメンバーが様々な分野で関わっていますが、それぞれのバックグラウンドや意見はどのように影響していったのでしょう。工夫した点や苦労した点は何ですか?

50人近い人間が意見を出し合うと、遠慮してしまいどうしても妥協した結論に陥りがちでした。
それをバラバラに解体して再度意見をぶつけ合ってもらう。
非常に短期間ではありましたが、最後まで粘り強くこれを繰り返しました。
宣伝・制作コースは各コースの意図を理解しながら、コース間を繋ぐ役割を担っていたため、自分たち以外のワークショップにも積極的に参加して理解を深めるなど、肉体的にも精神的にも非常にタフな二ヶ月間だったと思います。

建築

逆に楽しかった点や達成感を感じた点は?

公演までのラスト2週間のみんなのラストスパートが素晴らしかった!
“見えない力” に突き動かされているようで、発せられる言葉もどんどん強度を増していきました。
その臨場感はクセになりますね。
受講生はこの加速度をもって次のステップに進んでいます。そんな彼らの一年後も楽しみにしています。

ファッション

LOMO Wideで撮影していて、印象的な出来事や、驚いてしまった思い出があればお聞かせください。

何度か現像を出したのですが、思ったように撮影出来ていなかったので落胆する事もありました。
繰り返すうちに偶然や想像以上の焼き上がりが現れてくれて、その苦悩からは解放されましたね。
あとは、持っているだけでいろんな人が話かけてくれます。みんな耳慣れないシャッター音に反応してしまうんです。

ちなみに、石黒さんご自身はどんな分野をご担当されていたのでしょう?

宣伝・制作コースのweb部門を担当させて頂きました。
今年の受講生にはサイトを制作する事ではなく、公演を自分たちの目線で編集してインターネットという仕組みの中でどのように伝えていくかを思案し、実行してもらいました。
受講生やドリフターズ理事へのインタビューを制作したり、SNSで情報を拡散したりと普段自分たちが受け手として利用しているツールを逆の立場から考えるため、日々迷走しながらも試行錯誤をしてくれました。
担当者が今後webの編集者や運用者になるかは分りませんが、この経験がいつかきっと糧になると信じています。

石黒さんご自身についてもちょっとだけ自己紹介していただけませんか?
grafという会社でアートやカルチャーを扱う部署にいて、株式会社bluemarkのインターンを経て今はgm projectsに所属しています。
今はwebサイトのディレクションや制作を中心に活動しています。

ロモグラフィーのカメラを使ったのは今回が初めてでしたか?
友人が使っていたのでさわった事はありましたが、使うのは初めてでした。
久し振りのアナログカメラだったので最初はフィルムをセットしたり、巻き取る作業に苦労しました(笑)。

LOMO Wideを一言で表すと?
コミュニケーションツールです。
撮影してみて実感したのですが、シャッター音の違いって大きいなと思います。デジカメは静かだし、iPhoneのシャッター音は慣れてしまっていて気にならない。
それに比べて、音自体は大きくないのですがLOMOのシャッター音はみんなの注目を集める。それだけで会話が生まれるし、それが分っているから事前に話かける事もありました。

室内で撮影されている写真が多く、長時間露光により動きが出て場の雰囲気が伝わってきました。多重露光もストーリーがある感じになっていましたね!撮影の際に工夫されていたことや、意識して試してみたことはありますか?

撮影方法やテクニック的な事はあまり特別な事は試みていません。ドキュメンタリーなので沢山シャッターは切りましたが。
公演が出来上がってゆく臨場感や試行錯誤する表情を捉えたかったので受講生との距離感を意識しました。
結果として半歩引いたぐらいの目線になったと思います。実際に講師も顔をつき合わせて試行錯誤を繰り返したので、ありのままが撮影されたと思います。

記憶の中のイメージと、アナログ写真を通して感じるイメージって少し異なりますよね。あらためて、全ての記録を通して企画を振りかえって思うことは?

今回、ほとんどファインダーを覗いていないんです。
一瞬を逃したくなかったので自分の直感でカメラを向けました。そのため、この写真は “第三の目” による記憶になっています。
フィルム現像にかかる時間を経て見返すと、『あ、この瞬間にこんな表情していたんだ』なんてのもあってまさにイメージ、記憶の違いですね。
でも、その違いが僕にとっては楽しい事の本質なんだと思います。だからアナログ写真ってすごく楽しい。それを再確認しました。

今回は、イベントの撮影でしたが、LOMO Wideとバッグいっぱいのフィルムと共に世界中どこでも撮影しにいってもよいと言われたらどちらに行かれますか?それは、なぜでしょう?

フィンランドです。
ヘルシンキで活動するNOWというグラフィックデザイン、プロダクト、インテリア等を手がける事務所とお仕事をさせて頂き、森と一緒に暮らす文化や、極端に日照時間の変わる環境など今とても興味のある国です。
実際に年内には渡航して、たくさんの人と出会う時間をLOMO Wideで写してきます。

これからLOMO Wideで撮ってみたい被写体やシチュエーションは何ですか?
両親を撮ってみたいですね。
家族になって30年を過ぎた今だからこそ家族写真が楽しいんじゃないかなと思います。

最後にLOMO Wideをこれから使ってみようという方に何かメッセージをお願いします!
感じたままにシャッターを切ってみましょう!
偶然ってとても楽しいことだと思います。

(告知もあればどうぞ!)
gm projectsの活動はこちらのサイトで随時発信中です!!
www.gmprojects.jp

[ 石黒宇宙 ]
2005年からgrafのアート、音楽、カルチャー全般を扱う部署graf media gmに所属。株式会社bluemarkでのインターンを経て、現在はgm projectsに所属、ウェブサイトのディレクション、制作を中心に活動。
近年手掛けたものは乾久美子建築設計事務所蓮沼執太ウィスットポンニミット島地保武布川愛子東京国立近代美術館PRサイト島キッチンPUNTO PRECOGHELSINKI CONTEMPORARY (Finland) など。

[ Drifters Summer school ]
ドリフターズ・サマースクールとは、ダンス、建築・空間美術、ファッション、宣伝・制作の4つのコースに集った熱意溢れる受講生が、成果発表に向け、1 つの作品をつくり上げるワークショップです。
各界で活躍する講師のもと、個性豊かな受講生がクリエーションテーマについて、ついて考え、表現し、ひと夏をかけ作品をつくりあげます。

2012-10-19 #people #lomoamigo kyonn の記事

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