CopyCat Nat #4: hodachrome

私がこのシリーズの次に選んだ写真は、私自身が大ファンであるhodachromeさんです!

Credits: hodachrome

待ちに待った春休みが近づいてきていて、ようやく次の絵を描く時間ができそうでした。今回はせっかくなので、何か新しいことにも挑戦してみようと思い、ツヤのある写真の台紙に油塗料を使うことにしました。というのも、前回の jeabzz さんの写真にも油塗料を使いましたが、その時は、せっかくの湿気を帯びたような独特な質感が紙に吸い取られてしまって、チョークで描いたかのようになってしまったからです。ちょうどジブサム(焼き石膏:絵の具を絵画に適合させるために表面に塗るもの)を買いに行く時間もなかったので、吸収力のない紙を選んだんです。

私はパソコンの前に座り、 hodachrome さんのイルカの写真を表示しました。彼の作品はほんとうに素晴らしいものばっかりで、この一枚を選ぶのはとっても大変でした!最終的に選んだのは、とてもシンプルな写真で、その中には3つの主題しかありません。気持ち良さそうに泳いでいるイルカと、それを見る子どもとそのお兄ちゃん(?)です。

今回の目的は、この写真のディテールを正確に描くことではありません。新しい"キャンバス"に慣れることと、より質感を充実させることです。パソコンで音楽をかけて、背景から描くことにしました。澄んでいる青い水です。
筆をもち、まずは四隅にあるビネットから取りかかりました。少しずつ紙を回しながら、円を描くように筆を動かし徐々に中央にむかっていきます。だんだんと色を明るくしていき、中央が一番の明るさをもつように色を変えていきます。

水を描き終わったら、小さめの筆をとり、お兄ちゃんを描くことにしました。しかし、なかなか筆を思うようにコントロールできません。絵の具がツルツルと滑り、そのシルエットのレイヤーを描くのを難しくします。私はこれ以上の絵の具を使うのを諦めることにしました。この時点で、その少年と背景の質感を比べてみると、滑らかさにずいぶんと差がありました。ですがそれはそれでいい味を出していたので、体と腕、そして彼の手の中にあるカメラ(のようなもの)を描き上げました。

次は彼の隣にいる小さい男の子です。頭と体、それに腕は簡単でした。お兄ちゃんより小さいだけで、そっくりだったからです。ですが、厄介だったのは指です。私が持っている中で一番小さい筆でも、彼の指には大きすぎました。しかしここにある物を使うしかなかったので、何とか指を書き加えました。なのでその出来はあまり気に入ってはいません。仕方ないですよね。

そうして最後の難関、イルカです。お腹からはじめて、水の色の上に白い絵の具を滑らせていくことで、青い影ができてきます。背景のような滑らかさを表現するのは難しいようだったので、イルカは簡単に描きました。(そういう味だと思ってもらえると…)
青い影とヒレを加えて、日陰で乾燥させてついに完成です。

この絵と文章はNatalie Fongさんによるものです。台湾の台北出身の彼女は、現在ハワイのホノルルで生活しています。 CopyCat Nat シリーズの他の作品をチェックしてみてくださいね。

2013-01-03 #lifestyle #painting #paint #oil #regular-contributors #copycat-nat-series #hodachrome natalieerachel の記事
翻訳 keni

他の記事を読む

  • 秩序の中にある美しさ - 写真家 Lorenzo Zandri

    2017-08-21 #people #places cheeo の記事
    秩序の中にある美しさ - 写真家 Lorenzo Zandri

    私たちは花や緑など自然の中に美しさを見いだすこともあれば、規則正しく並ぶ線や図形、無機質なものに美しさを見いだすこともあります。ローマを拠点とする写真家 Lorenzo Zandriが写す建築写真は、まさにそんな秩序の中の美しさを切り取ったものばかりです。

  • Simple Use Film Cameraと街を自由にぶらつこう!

    2018-04-02 #gear
    Simple Use Film Cameraと街を自由にぶらつこう!

    その名の通り「シンプル」なこのカメラは、どこへ行ってもあなたと一緒。フィルムが既に入っているので、出会ったものを感覚的に写真におさめることができるんです!

  • Simple Use Film Camera『ordinary unordinary days』 エキシビション @ Lomography+

    2017-04-27 refallinsasaki の記事
    Simple Use Film Camera『ordinary unordinary days』 エキシビション @ Lomography+

    Simple Use Film Camera の発売を記念して、『ordinary unordinary days』エキシビションが Lomography+にて開催決定。ロモグラフィースタッフが独断と偏見で選んだ個性を持つ8人。年齢も、やっていることも、ビジョンも…何もかもが異なる彼らが Simple Use Film Cameraで写した写真が飾られます。《写真》というフィルターを通じて世界はどのように写っているのか?[展示] を見に来るというよりも、友達の家に遊びに来て壁一面にある写真を眺めるような感覚で、ぜひエキシビションにお越しください。

  • ショップニュース

    Revolog フィルム 種類によって様々なユニークな効果が現れます!

    Revolog フィルム 種類によって様々なユニークな効果が現れます!

    緑の発光体やイナズマ、引っ搔き傷などのユニークなエフェクトが現れるRevologフィルム。刺激的な写真が撮りたい方におすすめ!

  • Simple Use Film Camera × ロボットレストランダンサー 花京院椿紗

    2017-05-13 refallinsasaki の記事
    Simple Use Film Camera × ロボットレストランダンサー 花京院椿紗

    ロボットやダンサーたちのエネルギッシュなショーを見ることができる、新宿歌舞伎町の『ロボットレストラン』。今年4月までダンサーのリーダーを務めあげた 花京院椿紗さん。彼女にロボットレストランで過ごす最後の日々を Simple Use Film Cameraで撮影していただきました。写真は直営店Lomography+でも展示中です!

  • Neon Dreams Tokyo - 写真家 Matthieu Bühler

    2017-12-27 #places cheeo の記事
    Neon Dreams Tokyo - 写真家 Matthieu Bühler

    写真家 Matthieu Bühler's が東京で撮影した『Neon Dreams』シリーズ。東京のいたるところにある、ネオンが彩る独特の色合いと描写をお楽しみください。

  • hodachrome、10の質問に答える!

    2017-08-04 #people #tutorials hodachrome の記事
    hodachrome、10の質問に答える!

    多重露光のスペシャリスト 山本穂高 ( hodachrome )さんが、写真展や写真教室のときによく聞かれる質問を分かりやすくまとめてくださいました!写真に詳しい方から初心者まで、実にさまざまな疑問を投げかけられる hodachromeさん。素敵な作例と共にご紹介しますので、撮影術や撮影時の心得など参考にしてみてください ♪

  • ショップニュース

    あなたの大切なひと時を円形に閉じ込めて...

    あなたの大切なひと時を円形に閉じ込めて...

    170度の魚眼レンズで見る世界。いつもよりも、より一層愛らしく!動物の顔をアップで撮影して、デカ鼻のユニークな写真も面白い!

  • 冬の木々に魅せられて

    2018-02-19 #tutorials hodachrome の記事
    冬の木々に魅せられて

    葉が落ちて枝の形があらわになった冬の木々…、冬の寒さや物哀しさを感じさせるシンボリックな光景のひとつですが、皆さんは写真に撮ったりしますか?色が乏しく素材としては難しいのですが、アイデアや技術、そしてロモグラフィーの個性的なフィルムを駆使することで面白い写真を撮ることができます。今回はそれらを紹介していきたいと思います。

    1
  • Daguerreotype Achromatの第一印象:Kamal Tung

    2017-05-01 #gear #people Jill Tan Radovan の記事
    Daguerreotype Achromatの第一印象:Kamal Tung

    フィルム写真が希少とされる今日においては、モノクロのイメージは携帯画面をスワイプすればすぐに出来上がってしまうと思われがちですが、そんななかでもKamal Yungの作品を真実を写し続けています。シンガポールを拠点に活動する彼はいまでも静物画やポートレートを古典的な方法、フィルムで写すことを選びます。

  • アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    2017-11-18 refallinsasaki の記事
    アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    東京の街で様々な青年たちの姿を切りとった写真集 "boys in tokyo sentimental" は、写真家の あしだち なお さんによるもの。写真に写る青年たちだけではなく、それぞれの街の個性が捉えられていたのが印象的でした。アナログプリントや紙の写真が大好きだと語る彼女は、先日紙にまつわるイベント『Paper Bazaar』を開催したばかり。今日はそんな彼女に、アナログ写真の魅力について語っていただきました!

  • ショップニュース

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    Lubitel 166+での撮影はとても実験的。上から覗き込むタイプのウエストレベルファインダーを使って思う通りにフレーミングできます。120フィルムと35mmフィルムが両方使えるので、飽きずに創作意欲も存分に湧き上がることでしょう。あなたもロモグラフィーのオンラインショップでLubitel 166+を手に入れて、アナログ写真の代表作を作りましょう!

  • LC-A+で切り取る日常のドラマ:写真家 吉本真大

    2017-06-23 refallinsasaki の記事
    LC-A+で切り取る日常のドラマ:写真家 吉本真大

    路上でのキスやハグの瞬間を捉えた写真集『 LOVE LOVE LOVE 』を出版した写真家の 吉本真大 さん。普段はスケートをはじめとするストリート写真を撮影する彼がロモグラフィーの LC-A+ で写す写真はどんな画になるんだろうと思い、撮影を依頼したら笑顔で引き受けてくれました。

  • Neptune Convertible Art Lens Systemの第一印象:Lorenzo Scudiero

    2017-05-27 #people
    Neptune Convertible Art Lens Systemの第一印象:Lorenzo Scudiero

    Lorenzo Scudieroは20歳の写真家。イタリアで美しい山々に囲まれて生まれ育ちました。彼が写真を始めたのはほんの数年前のことで、すべては故郷の広大な自然のなかで友人や彼らの物語を撮影することから始まりました。今回は Neptune Convertible Art Lens Systemで写した素晴らしい景色をお楽しみください!

  • 自動販売機のある風景:写真家 大橋英児

    2017-08-09 #places
    自動販売機のある風景:写真家 大橋英児

    日本の風景に欠かせないものとなりつつある自動販売機。そんな日本中どこにでもある自動販売機の姿を捉えたのは、写真家の大橋 英児さん。人里離れた山の上だったり、雪に埋もれていたり、都会にひっそりと佇んでいたり、自動販売機のあるユニークな風景をご覧ください。