アナログカメラ用フィルムスピードガイド「サニー16テーブルガイド」

ロモグラファーのみんなのために、正しいISO値を選びたい時の参考になるように、ロモグラファーの愛する「サニー16」ルールをもとにして、カラフルで小さな表を作ったんだ。

アナログカメラを使っていると、限られた絞りとシャッタースピードからしか選べない。つまり、周りの明るさによってフィルムスピードを選ぶときに、露出オーバーにもアンダーにもならないように気をつけなくちゃいけないんだ。「そんなこと言ったって、フィルムの種類だってたくさんあるし、どうやって正しいのを選ぶんだい?」なんて言いたそうな顔をしているね。まぁ、サニー16ルールとちょっとして計算で、最適のISOを選ぶことができるようになるよ。でも、ちょっと待って…ロモグラフィーの10ゴールデンルールの6番目と7番目は「考えるな」と「早く、速く」だったっけ?とにかく、君たちの撮影に役立つように分かりやすい表を作っておいたんだ。これでもう悩まされることはないよ。

まず始めに

これを読んでる初心者のためにフィルムスピード、シャッタースピード、絞り、そしてこれらがなんで大切なのかを、ちょっと簡単に説明するよ。

フィルムスピードというのは、フィルムの光に対する感度のことなんだ。ISO値という数字で表されている。低いISO値(100~400)は光に対しての感度が低いため、周りが明るいときに使うことで露出オーバーを防ぐことができるんだ。高いISO値(400~1600)は感度が高いので、暗い所で撮影することで、露出アンダーを防ぐことができるんだ。

絞りは簡単に言うとカメラの中のレンズの後ろにある穴のサイズのことなんだ。絞りが大きいとより多くの光が露光される。絞りはF値で決められていて、その数字が大きいほど、絞りが狭いんだ。

最後に、シャッタースピートっていうのはシャッターを開いてる時間で、秒で数えられるんだ。シャッタースピードが早ければ早いほど、カメラに入ってくる光は少なくなるんだ。

もっと詳しく知りたい人は ロモグラファービギナーズガイド を読んでね。

表の使い方

二つの表があるだろう?それぞれシャッタースピードの違うんだ。ロモグラフィーのカメラはシャッタースピードが1/100秒か1/160秒なんだ。もっと分かりやすくするために「key」のところに各カメラごとに色を振り分けて、表に印をつけておいたから、わざわざマニュアルを見て確認する必要はないよ。するべきことは、自分の使っているカメラと「key」の色を参照して、どっちの表か、そしてどのF値を参考にするかを確認することだよ。FisheyeやLa SardinaのようなカメラにはF値は一つしかないけど、カメラによっては選べることがあるんだ。だから、マニュアルを読んでF値を見方や設定の仕方を調べておいてね。

次に、撮影したい場所の明るさを確認するんだ。「Shadow Detail」(影の状況)を参考にして決めるんだ。「空に雲がたくさんあるか?」、「影ははっきりしているのか?」、「影がほとんどないのか?」というような質問を自分自身に聞いてみるんだ。もし影の中や室内で撮影する場合は、それも明るさに影響してくるから気をつけてね。

自分で決めた明るさと、カメラのF値を指でなぞって、交わったところ。そう、そこが最適なフィルムスピードなんだ。

そもそも「サニー16」って何なの?

この表はシンプルなので、初心者からベテランまで使うことができるんだ。ここで、サニー16について簡単に説明するね。サニー16ルールは、明るくて、晴れていて、F値がF/16の時、シャッタースピードを参考に、最適の露光にするために理想的なフィルムスピードを教えてくれるんだ。そしてその逆もわかるんだ。例えば、僕が1/100のシャッタースピードのカメラを使っていたら、理想的なフィルムはISO100のものだね。逆に、ISO64のフィルムを晴れた状況で使いたい時には、理想的なシャッタースピードはだいたい1/60になるんだ。

それぞれが対応しているので、明るさが変わったら、絞りを一段階変えればいいんだ。例えば、「Slight Overcast」(少し雲り)の状況で、シャッタースピードが1/100のカメラでISO100のフィルムを使いたい時には、F値を一段階大きいF/8にすることで、同じ結果を得ることができるんだ。ロモグラフィーのカメラでは絞り値とシャッタースピードが限られているので、僕たちはフィルムスピードを変えることで最適な露出を得るしかないんだけどね。

つまり、1/100のカメラでF/16だったら、晴れてるときにはISO100を、少し曇ってるときにはISO200、曇りの時にはISO400を使う、って感じかな。

Wike on the Sunny 16 rule

覚えるべきこと

このガイドを使う時にいくつか覚えておくべきことがある。

1、 ただのガイドだということ
実験こそがロモグラフィーの真髄なので、ルールやガイドに縛られてしまうとクリエイティビティに悪影響が出てしまう。それに、これは“最適な”フィルムスピードを選ぶためのものであり、表にある全ての数値にあったフィルムが手に入るとは限らない。Holga用にISO1920のフィルムは見つけられないだろうし、表がすべてではないってことを覚えておいて。それに、アナログカメラでシャッタースピードはいつも正確って訳じゃないので、全てを完璧にコントロールするのは難しいだろう。とにかく、露出アンダーでも露出オーバーでも、その効果が好きだったら、この表は忘れてもいいってこと。

2、 フィルムによって露出の寛容度が違うこと
つまり、フィルムによって、どのくらいで露出アンダーになったり露出オーバーになったりするかが違うっていうこと。カラーネガティブフィルムでは大抵、露出オーバーは三段階、露出アンダーは一段階の差で、写真の違いに気づくくらいなんだ。白黒フィルムだと、露出オーバーは二段階、露出アンダーは一段階くらいかな。スライドフィルムは寛容度が狭く、半分位で違いが表れるんだ。でも、クロスプロセスを行うことで、その幅は広がるよ。

3、 Holgaの絞り値とシャッタースピード
このガイドに載っているHolgaとHolga 135の絞り値とシャッタースピードがマニュアルと違うのに気付いたでしょう。これは古いHolgaのデザインのせいで、マニュアルが間違っているからなんだ。このガイドが書かれたHolga 120が製造販売されていた時絞り値はF/13.3とF/20があったんだけど、Holga 135にはF/13.3しかなかったんだ。(参照: http://en.wikipedia.org/wiki/Holga

さぁ、この表を印刷して、壁でも、カメラバックでも、カメラの後ろにでも貼り付けて、次にフィルムを選ぶときの参考にしよう。それか、全く無視して、古いフィルムに賭けてみるのもいいかもね。どっちにしろ、このガイドがみんなの役に立つことを願っているよ。

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