Lubitel 166+シリーズの紹介 パート11: 「Project +」の歴史(その2)

Lubitel 166+をバカにしたら大間違いですよ!この子持つポテンシャルは巨大、そしてそのカメラに秘められた歴史の数々。前回の記事に続いて「Project +」の秘密を解き明かしていきましょう。一体どんなことがLOMOやロモグラフィーの存在を変えていくことになったのでしょう?

たかが単なるカメラにすぎないだろ?.
−友達はそう呟いたが、それは間違いである− なぜならLubitelの「Project +」には沢山のヨーロッパにおける歴史的秘話が沢山あるからだ。

冷戦終了後に何があったのかを見てみよう。

Komsomoletsを生産後、数年してからGOMZは二つのレンズが連動して動くカメラの開発に取りかかった。だんだんとそれは Lubitel 166 Universalに進化していった。

80年代も終わりに差し掛かった時、ロシアと東ドイツの技術が混ざり合った歴史的出来事も終わり、ベルリンの壁の崩壊、そして1989年、冷戦が終了した。
この時に起こった出来事がロシアに幸いな事件をもたらした。冷戦終了後、ロシアのカメラを輸出し始めることが出来て、90年代前半には二人のオーストリア・ウィーンの学生たちがロモのLC-Aを使い、新しい写真のスタイルに試しみる。

そのウィーン出身の学生ふたりはやがてロモグラフィーを結成した。(意識はしてなかったものの、後現在のロモグラフィーに発展する) LC-Aは見たことも無い写真を作り出すと評判になった。そして電話がなり始め、ひとつ売れ、ふたつ売れ、後一週間に4,5個売れ始め、その後ロモグラフィーの人気が始まった。

ひとつ興味深い事と言えば、どうやってロシアのカメラが流通に乗って普及されたのか、ということ。時代的に海外に輸出したりすることはとても難しかったというに、そんな時代背景にも関わらずLC-Aは他のヨーロッパ諸国で人気になっていきました。実際のところ、東ヨーロッパ諸国ではLC-Aやロモカメラの中古品が結構出回っているのです)

Lubitelも同じように売れたのですよ。それはLC-Aより生産量は少なかったものの、勢いはすごかったです。1990年代ってすごい時代で、約八百万から一千万ものロシアンレンズが出回ったそうです。eBayやヤフーオークションなどのインターネットオークションが存在する大分前の話ですが、ロシアンレンズは世界中のカメラ、写真ファンから人気だったのです。それが今や多くのファンはデジタルフォトグラフィーに移ってしまいましたけどね。

Alessandro Panelli (またの名を yo.panic もしくは .panic) はイタリアのベニス地方、パドーバで医学部生をやりながら写真家、作家として活動しています。
彼の生活などもっと知りたいかたは是非こちらをご覧ください。 FacebookやGoogle+でも検索してください。

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