アナログでやりたいことリスト:5月 - カラーフィルターを使ったモノクロ写真
1 Share Tweet2015年のはじめ、毎月1つずつ実行するプロジェクトを決めました。5月、モノクロ写真を撮る時にカラーフィルターを使うとどう変わるのかを実験してみます。
ここ数年写真の引き出しの中に入ったままになっていたカラーフィルターを引っ張り出して実験しました。
もし色の理論を読んだことがあるなら、モノクロの写真でどんな効果が出るかもうわかっているかもしれないですね。@pvalyk が書いた フィルターに関するわかりやすい記事(英語) から、簡単に色別の効果を説明します。
- 赤いフィルター 青の光の波長は黒に近いので、曇りの日もコントラストを高めてドラマチックにしてくれます。
- 黄色のフィルター 肌の色や傷、緑と赤と黄色のトーンだけを明るくします。
- 黄緑のフィルター 黄色のフィルターと同じ効果がありますが、とくに緑色のトーンをやや明るくしてくれます。
- 緑のフィルター 風景の中の緑色の部分が見えなくなり、山や木々の周りの影だけが写ります。
- 青のフィルター 赤いマーク、傷痕や静脈などをより目立たせます。青い目が黒くならず、霧のかかった場所の撮影にもおすすめです。
5月に Lomography Lady Grey をカメラに入れて、フィルターなしのものを撮影してから、赤、黄色、黄緑、青という順番に同じ写真を4~5回撮影していきました。私はオート露出の設定ができるヤシカ109(一眼レフ)を使いました。スキャン方法はスタンダードな設定にしています。
プリント後のフィルターによる違いは僅かなものです。ネガではもっともっと違いが見られました。スキャナーのせいでしょうが、まずはこちらの写真を見てみましょう。
このウェルシュポピーと言う花の写真は、左から順に、フィルターなし、赤フィルター、黄色・緑のもの、そして青いフィルターを使ってそれぞれ撮影されています。最初、赤フィルターを使った時のコントラストのなさに驚きましたが、写真を撮ったときに太陽が雲に隠れてライティングを変えてしまったのだとわかりました。
またフィルターをしていない写真が最も強いコントラストだったのにも驚きました。黄緑と青のフィルターは花の部分は多少同じように見えますが青のほうが、背景の細かい部分がより写っています。
同様に、建物や自然、空もフィルターを使って撮影しました。
もう一度、順番にフィルターなし、赤、黄色、黄緑、青(写真散歩に緑フィルターを持っていき忘れてしまうゆるい感じの実験です)。空の写真で最も顕著な違いは、青いフィルターの写真がとても明るい空だということです。赤フィルターでは、空は暗くなっています。黄緑、黄色と赤のフィルターの写真の左の方にある小さな雲でどれだけコントラストが上がったかがわかるでしょう。黄色と黄緑のものは、より細かく植物が見えるようになっています。赤のものは、よりコントラストが強いです(目の前の草に注目してください)。フィルターなしの写真が一番緻密に写っていますが、少し平坦に見えます。私のお気に入りは、黄色フィルターで撮ったものです。
次が最後のセットです。マニュアルによれば、緑フィルターが植物にはぴったりのようです。なので、フィルターなし、赤、黄色、黄緑、青の順で木を撮影しました。
黄緑フィルターが最もよく葉っぱの細部を表現できていました。ですが、私はまだ黄色のほうが赤いフィルターのドラマチックな暗い空と黄緑フィルターの植物の描写の細かさの中間の表現なので好みです。
一目見た感じは似ているかなと思いましたが、より近くで見てみると違いは明らかでした。私はいつも黄色のフィルターを好みますが、木を抜きにして建物だけでみれば、赤の方がコントラストも高く見えて好きです。
面白い体験がフィルターでできたので、カメラバッグにこれからモノクロ撮影するために一つか二つは入れておきたいと思います。
来月は両面露光(EBS)を探ります。ぜひ見てください!
参考:
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2016-01-27 #チュートリアル #tipster Maaike van Stratum (@stratski) の記事
翻訳 kotpa
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