[LomoAmigo] Lomo'Instant: Yu Yokoyama
4 Share Tweet鳥がいる…
真っ白な Lomo'Instant に青い鳥が一羽、二羽、三羽…もっといる!
お茶目な顔をした鳥はイラストレーター/アートディレクター/グラフィックデザイナーとして活躍されている 横山雄 さんが描いたもの。世界で一つの Lomo'Instant が登場するに至った経緯は秘密ですが、イラストを描くことへの思いやインスタント写真の面白さを,
漫画も描いていた横山さんらしい言葉遣いでお話しして下さいました。
Name: 横山雄
Web: http://yokoyamaanata.com
SNS: Instagram , Twitter , tumblr
Camera: Lomo'Instant
横山雄さんはじめまして!自己紹介をお願い致します!
はじめまして。 横山 と申します。
イラストレーター/アートディレクター/グラフィックデザイナーとして仕事をしております。
絵は本の挿絵やTシャツから広告などに使用していただくこともありますが、基本的には研究のような気持ちで絵を描くことと向き合って制作を続けています。
デザイン/ディレクション業は美術関連、アパレル、写真関係のフォトディレクションから宣伝美術などが多いですが、ジャンルに関わらずいろんなご縁を大切にしています。
様々な雑誌で挿絵を描かれたり、また賞を受賞されていますが、普段どのような絵を描かれることが多いですか?描きたくなるのはどのようなテーマや事柄ですか?
私たちがみんな知っているような感覚、というのに日頃興味があって、そういうことについて描くことが多いです。
季節が変わること、初恋、卒業、木漏れ日とか。難しいことを言いたいというよりは、人の原始的な部分に呼びかけるようなことです。
最近では自分自身が絵を描くこと、とか線を引くこと自体もとても尊い時間だと考えるようになりました。
それを伝えるために内容を薄めて、抽象画のように線を引くということも始めました。
純粋に画面がかっこいいことやアクシデントを楽しむこともとても大切で
知性と感性がうまく共存しているような絵になるように、考えたり、考えなかったりして制作をしています。
青、が印象的な作品が多くあるように思うのですが、なぜ青なのでしょうか。
リトグラフ(版画)工房にお邪魔して制作をさせていただく時期があったのですが
折角版画をやるなら印刷では使えないような色にしようと思い
蛍光青のようなウルトラマリンブルーを選んでおりました。
モノクロで描くことも多いのですが、青の方が光の中にいるみたいで軽やかで
その後紙に直接描く際も好んで使っております。
白のような輝きと黒のような重厚感の両方を持っている神秘的な色です。
こんな ツイート を発見したのですが、インスタント写真はいつ頃からご関心がありましたか?またどのような点に惹かれますか?
絵の内容だけでなく、絵を描いた紙を含めた物質に対して常に関心があります。
以前にも雑誌の見開きを模して文字やノンブルまで描いた作品群の展覧会を行いました。
ポラロイドシリーズも、絵を描いた物質が他の何かになるということが面白くて始めましたが
人間の尊い瞬間を描くことが多いので、モチーフとも相性が良く気に入って続けております。
ジャン・フィリップ・デローム というフランスのイラストレーターが
ポラロイドを模したイラストを描いていて、それのオマージュだったりもします。
今回「カメラに絵を描く」と初めて聞いた時はどう思われましたか?
デザインとして完成した物に別の人間がさらに何かを付け加えるというのは、自分の中ではハードルが高い行為なので、何を描くかはずいぶんと悩みました。
実際描いてみて、いかがでしたか?
すでにデザインされたカメラの邪魔をしないように線を引いていったのですが
妙にかっこよすぎた様になってしまいました。
どうもインスタントカメラとそれに絵を描くという行為は考えていたよりもチャーミングなことのようでしたので
悪戯のように鳥の絵を散りばめました。
このオリジナルカメラに名前を付けるとしたら?
「鳥カメラ」です。かっこいい名前も考えましたが、やはりこいつは「鳥カメラ」だと思います。
今回はLomo’Instantで実際に撮影して頂きましたが、いかがでしたか?
距離の制限もあるせいだと思いますが、面白いことにインスタントカメラで撮るものって人間ばかりでした。
撮ったものがすぐに出てきて、だんだん写真が浮かび上がってくるのをみんなで待つところまでが
このカメラのコミュニケーションで、うまく撮れてるとか、変な顔だとか、白く飛んでるとか
そういうことも含めてみんなでシェアするアトラクションなんだなと感じました。
カメラに絵が描いてあることでも、コミュニケーションのきっかけが生まれたら嬉しいです。
どのようなタイミングでインスタント写真に収めたいな、と思いましたか?
今回は京都での合同展示会に合わせて、旅行気分で持って行き撮影しました。
ですので、会場に来てくれた人、訪れた場所など記憶と記録のような役割が大体でした。
初めてお会いする方に対しても喜んでいただけたり、お話しするきっかけになりました。
今後の活動について告知などあればぜひ教えてください!
9/24(土)に東京・三軒茶屋のnicolasというカフェでイベントがあります。
当日は音楽家の山田俊二さんによるピアノの演奏、nicolasによる料理の振る舞いがあります。私は当日のその様子や空気、時間を1枚の絵に描きとる役をします。
そのドローイングを絵はがきにして、いらした方々の元へ後日お送りします。それまでどういう絵が描かれたか分からないので、そういったことも含めて楽しんでいただけたら嬉しいです。
普段関わることの無い人たちが同じ空間にいるけれど、同じご飯を食べて音楽を聴いて同じ絵はがきを持っている。
そんな一期一会を感じることが出来る日になるのではないでしょうか。
単純にお食事に来られて、演奏を聴くためにでも、いつもの1日のような気持ちでお気軽にお越しください。
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『わたしたちのライン』
演奏: 山田俊二
ドローイング: 横山雄
料理:nicolas
日程:2016年9月24日(土)
オープン20:00 スタート20:30 クローズ22:00
会場: nicolas (東京都世田谷区太子堂4-28-10 鈴木ビル2F)
料金:3000円(nicolasのパスタ&デザート&ドリンク付き、横山雄の当日のドローイングを絵はがきにして後日プレゼント。)
企画:熊谷充紘( ignition gallery )
詳細はこちらをご覧下さい
http://ignitiongallery.tumblr.com/post/149368124332/わたしたちのライン
横山さん、「鳥カメラ」をたくさんありがとうございます。これからも多くの場所でイラストを見れること楽しみにしています!
【読者プレゼント企画】
世界一クリエイティブなインスタンカメラにのびやかな絵が描かれた”世界で一台”のLomo’Instantを一名様にプレゼント致します!私も喉から手が出るほど欲しい!のですが、こちらは皆さまにもっとインスタント写真を楽しんで頂きたいので、抽選でお贈り致します。一点、こちらの絵を守るための加工はしておりませんので、ぜひ大切に扱って頂きたいと思います!(触っていて手につくことはありません)
応募締め切りは9月11日(日)。皆さまのご応募お待ちしております! The Future is Analogue!!
応募フォームは コチラ
2016-08-25 #people ciaoannacotta の記事
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