感情を揺さぶるアナログ写真: JC Gratilaが語るPetzval 58の魅力
Share TweetこのインタビューではロモグラファーであるJC Gratilaが彼のPetzval 58での体験を語ってくれました!素晴らしいモノクロ写真の作品とともにお楽しみください!
- 名前: JC Gratila
- ロモホーム: antiox
- 国: シンガポール
ホームページ: jcgratila.com - 使用レンズ: Petzval 58 Bokeh Control Art Lens
写真を始めたきっかけはなんですか?
2010年に、マニラのモールに依頼された仕事のために海外へ行く機会があり、コンパクトデジタルカメラを探していたんです。何軒かカメラショップを回ったときに、カラフルなトイカメラに目がとまりました。それはコントラストの高い、発色の鮮やかな写真が飾られた壁の隣にあって、「凄い!こんな写真が撮りたい!」と興奮したのをおぼえています。それから少し調べて、数日後に Diana Mini を購入しました。私は結局、目的の海外旅行の前までに LC-A+ も購入しました。それらで撮影したフィルムの写真が、私に写真の素晴らしさを教えてくれたんです。
普段はどんなテーマで撮影されていますか?
心のなかに実際にあるテーマで撮影することが多いです。ですが、時間や場所にとらわれず良い「ストリート」写真を撮ることも好きなんです。ありふれたものかもしれないけど、「ストリート」写真のテーマになるものがあるとすれば、以下の2つだと思います。
1.ありふれた美しさ
2.カオスのなかの秩序
ご自身の写真スタイルについて説明して頂けますか?
今は雰囲気のあるモノクロ写真を撮ることが好きですね。ジャンルでいうと「ストリート」もしくはポートレートになると思います。私自身が感情やある種のムードを呼び起こす写真を見ることが好きなので、自分の作品でもできるだけそれを目指しています。今後もそのスタイルを続けるかもしれないし、また違ったスタイルになるかもしれません。もしくは、いつかは自分のオリジナルのスタイルを見つけるかもしれません。
Petzval58 を選んだ理由はなんですか?
実は Petzval 85 も持っていて、ポートレートに愛用しているんです。Petzval 58はより広い焦点距離と絞り値で、さらにぐるぐるボケを自分好みに調整できるというアイディアが本当に魅力的でした。
Petzval 58 Art Lensで撮影した写真をご共有いただきましたが、写真について説明して頂けますか?
まだフィルム1本しか撮影できていないんですが、ここに私の中でTOP3の写真をご紹介しますね。
これはここシンガポールの伝統的なTeochew Street Operaを背景に、夜に撮影したものです。オペラ一座のメンバーがステージでパフォーマンスを行う準備をしています。伝統が生き続けるように努力している中国のオペラ一座に、私はいつも魅了されてしまいます。この写真の場合、それは Lao Sai Tao Yuanという一座でした。彼らはシンガポール国内で少なくとも月に2回は公演を行っていて、私は可能な限り見に行くようにしています。興味のある方は 彼らのホームページ も見てみてください。
これは私の友達のEmmaです。アーティストとして活動していますが写真家としても素晴らしい人で、私は彼女のポートレートを撮るのが好きなんです。この写真は、とある週末に私が北朝鮮への旅行から帰ってきたときに会いに行ったときのものです。私がガラス窓を撮影したりスナップ写真を撮ったりしている横で、彼女は注文したカプチーノが来るのを待っているところでした。この後、彼女には北朝鮮のお土産として買ってきたアートブックをプレゼントしたんです(本の内容はすべてプロパガンダの画集でした)。
こちらも別の日に撮影したEmmaのポートレートです。これは古いタンジョン・パガー駅で撮影したもので、私たちは蚤の市に行った帰りでした。人がたくさんいて混んでいたので、写真を撮りながら待つことにしたんです。
Petzvalでの撮影はいかがですか? Petzval 58 を利用するにあたって重要な点や不明点があれば教えてください。
これまで撮影している限りでは困った点も不明点などもありません。私にとって重要な点でいえば、より鋭いフォーカスエリア(絞り値f/1.9でさえ)での撮影がPetzval 85と比べてずっと簡単ですね。
これを読んでいるロモグラファーの方へメッセージはありますか?
いろんなものからインスピレーションを受けてみてください :)
2016-12-30 #gear #people Crisselda Robles の記事
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