実験を重ねて生まれた夢の景色:Dustin Adamsへのインタビュー

「夢のような景色」という言葉から、どんな風景を想像しますか?それは Dustin Adamsの写真にふさわしい表現だと言えるでしょう。スケートボードがきっかけでカメラを始めて以来、彼は素晴らしい写真を撮り続けています。実験的な撮影によって彼は作品の技術を高め、さらにユニークなものを作り出すことができるようになりました。こちらのインタビューでは、Dustinが実験的で幻想的な風景を写した作品の制作プロセスや、ときにはルールを破ることの必要性について話してくれました!

© Dustin Adams

こんにちは、Dustin!まず、写真を始めたきっかけについて教えていただけますか?

僕が写真を始めたきっかけはスケートボードでした。まわりのスケーターの中には才能あるアーティストがたくさんいて、雑誌や彼らのスケートボードに描かれた作品を見て影響を受けました。兄も高校でモノクロ写真の授業をとっていて、彼が授業から持ち帰るプリントにはいつもワクワクさせられました。

© Dustin Adams

初めてのカメラはなんでしたか?また、それはあなたの写真活動にどのような影響を与えましたか?

僕の初めてのカメラはCanon Rebelでした。当時のことはあまりよく覚えていません。上手ではなかったし、あまり影響は受けなかったと思います。でも、いいスタートでした。

アナログ写真に惹きつけられるのはなぜですか?フィルムでの撮影にあなたを駆り立てるものはなんでしょうか?

アナログ写真のプロセスにはいつも魅了されていました。フィルムが時代遅れになればなるほど、僕はそれをより特別なものに感じます。デジタル写真には面白味がありません。デジタルだといい作品が撮れないわけではありませんが、アナログ写真のプロセスのほうがより気持ちを込めることができるんです。僕がフィルムでやっていることはデジタルでは決してできません。デジタルで僕の作品みたいな写真に加工して、おそらくもっと良く見えるものをつくることもできるでしょう。だけど、その制作プロセスは違うはずです。それに、単純にフィルムのほうが光や粒子などの全体の要素が良く見えるんです。

© Dustin Adams

このような実験的な写真についてのアイディアはどこから生まれたんでしょうか?

仲の良い友人がライトリークの写った写真を見せてくれたんです。写真自体はつまらないものだったけど、僕はそのライトリークになぜか惹きつけられました。それはイメージにノスタルジックで、まるで夢のなかのような印象を与えていたんです。その感動はしばらく消えませんでした。それほどに一つのイメージに影響されたのは初めてのことです。ほぼ同時期に、Wolfgang Tillmanのライトペインティングに夢中になっていたんです。それでネガフィルムに直接絵を描けることに気づいて、友人の見せてくれた写真をもう一度作り直してみようと思いついたんです。

© Dustin Adams

制作のヒントはどこから得ますか?

自分の奥深いところにあるなにかですね。いま僕は、生活のために日本食レストランで料理をつくる仕事をしています。その仕事は大嫌いだけど、働きながら頭の中ではどこか別の場所に行くのが大得意なんです。理想の景色を視覚化して、自分のなかに既にあるアイディアをより深く掘り起こしていくんです。これがレストランのキッチンで働くここ数年の間に、僕が身に着けたエスケープの方法です。読み返してみると少し可笑しな感じもするけど、本当のことですよ。

© Dustin Adams

実験的な写真はあなたのスタイルの確立させるのに役立ちましたか?

もしも実験的な写真に挑戦していなかったら、僕の写真は今ほど気に入ってもらえていないかもしれません。いまの撮影方法を始めるまで、僕の作品は本当につまらないものだったんです。今でも自分の作品は退屈で迫力がないと感じますが、少なくとも、僕は実験的な写真によって自分のスタイルを確立できたと感じています。

どんな写真家があなたの作品やクリエイティブな考え方に影響を与えましたか?

いろんなメディアに挑戦しているルールに縛られないアーティストならだれでも。それに、ルールを守って写真をマスターしたアーティストも。最近はインターネットを通して影響力のある作品をたくさんみています。自分の作品も含めて、どんな理由でもパーフェクトだと思ったり、他と違うと感じたりする作品はすべて影響力を持っていると思います。

© Dustin Adams

あなたは素敵な風景写真もたくさん撮影されていますね。今まで訪れた場所で一番思い出に残っているのはどこでしょうか?

いつも思い浮かぶ場所は2つあって、アイスランドとナイアガラの滝です。アイスランドは明らかにレベルが違いますが、ナイアガラの滝も本当に美しいんです。それぞれの場所において、僕は人生のなかで全く異なる視線に立っていました。おそらく一方は一番高い場所で、もう一方は一番低い場所だったと思います。どちらの旅行でもオート機能を使っていましたが、自分が何を撮っているのかあまり考えていませんでした。ですが、どちらの場所も素晴らしく美しくて理想的だったので、今までに行った他のどこよりもたくさん良い写真を撮影することができました。アイスランドは写真家にとって夢のような風景でした。人間によって完全に自然が破壊されてしまう前に、一度足を運んでみることを強くお勧めします。

© Dustin Adams

今後、あなたの幻想的な作品をさらに観る機会はありますか?

最近はホームページで販売する実験的フィルムの制作に忙しくて撮影は少し休んでいたんだけど、そちらもだんだん片付いてきたので、そろそろ前のリズムに戻るつもりです。このインタビューのために何本かフィルムを使って撮影して、新しい作品を発表することができてとても良かったのっで、2017年はもっとフィルムを使って撮影していければいいなと考えています。


写真はすべてDustin Adamsの許可を得て掲載しています。彼の作品をもっと観たい方は、 Instagram をフォローするか、 ホームページ をチェックしてみてくださいね!

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