ミクロとマクロの世界: 「MINI.PIC」のJennifer Hirschmannへのインタビュー

2017-02-19

フォトグラファーであり、ファッションアシスタントのJennifer Hirschmannはとてもユニークなインスタント写真を撮影します。彼女はインスタント写真のなかに素敵な景色を収めると、それを撮影した環境に写真を重ねます。こうすることで、「写真が撮影された環境を観客により深く知ってもらう」のです。

今回はLomo'Instant Wide とFujifilm Instax 210による作品と一緒に、 彼女に "instant-gram" ページ(@mini.pictakes )の背景についてインタビューしました!彼女が用いるドロステ効果と新しいプロジェクトについてもお話を聞いてみましょう。

左から順に: "Birds of a Feather", Fujifilm Instax 210. "Party Foul Round 1", Fujifilm Instax 210. "Flower Power", Lomo'Instant Wide. Photo Credit: mini.pic

私の作品について

私はフリーランスの写真家とファッションアシスタントをしています。出身はスイスですが3歳でフロリダ、13歳でイギリスに引っ越しました。大学ではスタジオアートと心理学を専攻し、それは後に写真家と雑誌のファッションアシスタントの仕事につながりました。写真に興味を持ち始めたのは11歳のときで、簡単なフィルムカメラを使って暗室での現像も学びました。そこでは自分の作品を現像するプロセスを学び、芸術の技術的側面への理解を深めました。16歳の誕生日には一眼レフカメラをもらって、それから10年間はデジタルばかり撮影していました。デジタル技術の急速な進歩にともない、私は撮影にかける時間が短くなり、より多くの時間を撮影後の編集作業にあてるようになっていることに気が付きました。インスタント写真の魅力はシャッターを押す前にすべての準備や設定を終えて、それ以上修正することのできない完璧な写真を排出するところです。インスタントカメラでの撮影には、なんでも可能なデジタルカメラを利用した後でぜひ挑戦してもらいたい、特有の制限があります。インスタントの撮影は私に細かいところを気にしがちな性格をやめて、不完全性を楽しむことを教えてくれました。

写真的心理学

「美しいものは自ら気を惹こうとはしない("Beautiful things don't ask for attention.")」

今日の急速に変化する文化のなかでは、私たちは周囲で自然に生まれている素晴らしい物事に対してどんどん無関心になっています。日常生活の中で常にたくさんの視覚情報を処理しなければならないために、小さな出来事を見落としがちになっているのです。私自身も「大きなイメージ」にしか目を向けていませんでした。このプロジェクトでは、その「大きなイメージ」を構成する小さな要素を見直す必要がありました。

左から順に:"No Parking", Fujifilm Instax 210. "Monochrome", Fujifilm Instax 210. "Oasis", Fujifilm Instax 210. "Pink Ladies", Lomo'Instant Wide. "Garden Grape", Lomo'Instant Wide. Photo Credit: mini.pic

mini.picについて

mini.pic は私がアメリカ合衆国の永住権発行を待っている間の、なにか創作活動をしていたいという想いから生まれました。それはちょうどロンドンでのファッション雑誌の仕事を終え、学校の卒業を控えている夫がいるフロリダへ移り住んだときのことでした。急速に変化する都市の中心から静かなビーチタウンへ引っ越したことで、私は偶然にも、デジタルカメラの練習を一旦休んでインスタントカメラの可能性を探求する機会を得ることができました。人生と仕事の折り返し地点で、私は不思議なくらいインスタントフィルムのノスタルジックな魅力に惹き込まれていったのです。

お気に入りのmini.pic写真

『緑の渓谷』 これは私が初めてLomo'Instant Wideで撮影して「おぉ!」と思った写真なんです!

"Ferngully", Lomo'Instant Wide. Photo Credit: mini.pic

このショットはフィルム数パック分の写真が私の「トライアル&エラー」フォルダに保存された後に撮影されました。この頃は、クロースアップアタッチメントレンズの「スイートスポット」を見つけようとして失敗を繰り返していました。そんなときにこの小さなシダに遭遇して、「良い写真が撮れるまでここを動かない」と決めたんです。シャッターを押す前には設定と距離を何度もチェックしました。その結果、今までFuji 210で撮ったことのないような繊細で穏やかなイメージを写すことができました。

Lomo'Instant Wideの第一印象

ワイドフレームのインスタントカメラのなかでは間違いなく素敵なデザインです。ほかのインスタントカメラと同様に、カメラの機能や仕様に慣れるまでには練習が必要です。Lomo'Instant Wideはその点で少しFujiのカメラより難しくも感じましたが、それだけ様々な機能とマニュアル操作を利用できるからかもしれません。

よりクリエイティブに「遊ぶ」ことができる点で私はLomo'Instant Wideに惹かれました。例えば、無制限の多重露光、ワイドアングルレンズや接写レンズなどのアタッチメントレンズ、ライトペインティングも可能な長時間露光機能などです。

左から順に:"Great Pyramids", Fujifilm Instax 210. "Detour This Way", Fujifilm Instax 210. "Leftovers", Fujifilm Instax 210. "Full Bloom", Lomo'Instant Wide. "Hello Sunshine", Lomo'Instant Wide. "Spring Has Sprung", Lomo'Instant Wide. Photo Credit: mini.pic

Lomo'Instant Wideで気に入っている特徴

私のお気に入りはクロースアップレンズです。接写だとより個人的で身近に感じるフレーミングで、魅力的なイメージになると感じました。Lomo'Instant Wideは低光量下でも使えるところと長時間露光に惹かれていたので、その機能を使うのも本当に楽しみでした。

Lomo'Instant Wideをはじめて使う方へのアドバイス

インスタントカメラの魅力は撮影したイメージがすぐに写真として手に入る点です。私のアドバイスは、すぐに思い通りの写真が撮れなくても諦めないことです。先ほどもお伝えしたように慣れるまでには少し時間がかかりますが、一度カメラのスイートスポットを掴んだら何枚も素敵な写真を撮れるようになりますよ。

左から順に:"Cattitude". Fujifilm Instax 210. "Beach Day", Fujifilm Instax 210. "Winter Wonderland", Lomo'Instant Wide". "Dreamers and Explorers", Fujifilm Instax 210. Photo Credit: "mini.pic":https://www.instagram.com/mini.pic/

写真のタイトルについて

最初にmini.picを始めたとき、キャプションも色んな楽しみ方ができると思ったんです。私の想いと被写体によって、キャプションはコミカルにもなれば嫌味や皮肉、もしくは観客に意味を考えさせる目的でも利用することができます。タイトルの決め方はその瞬間の思いつきもあれば、精査して決めることもあります。95%は撮影しながら考えついたものですが、残りの5%はフォロワーが考えてベストなものを選べるようにしました。

写真の背景について

いつも自然の中のパターンやテクスチャに興味を持っていたので、ほとんど本能的にこれらを撮影していました。観客に撮影された状況の詳細を提示するための、インスタント写真を撮影場所に重ねるというアイディアは特に気に入っています。作品を観た人たちは、インスタント写真が背景のどの部分を撮影したものなのか想像するのが面白かったとコメントしてくれました。私自身も写真と観客の間に生まれた思いがけない相互作用を楽しんでいます。この手法はまだ他の人の作品ではみていないので、独自のスタイルを確立していければいいなと思っています。

左から順に:"Blast Off" Lomo'Instant Wide. "Me On Neon", Fujifilm Instax, 210. "Parking For Car(t)s Only", Fujifilm Instax 210. "Tiered", Fujifilm Instax 210. "Mirror Images", Fujifilm Instax 210. Photo Credit: mini.pic

今後の予定

現在は植物を彫刻の形に抽象化した二次元シリーズの制作に取り組んでいます。(こちらでこっそりご紹介します!)

"Dyptich", Fujifilm Instax 210. Photo Credit: mini.pic

インスタントカメラの多様性を知ることのできる、異なる撮影スタイルを持つインスタント写真家の作品を特集した本ができたらいいなぁと思います。

"Pastel Petal" series, Lomo'Instant Wide. Photo Credit: mini.pic

mini.picLomo'Instant Wide 、そして新しいプロジェクト sneak peak についてご紹介いただき有難うございました!Jenniferのインスタント写真をもっと観たい方はmini.picのInstagramページ もチェックしてみてください!

2017-02-19 #ニュース #people Azin Teimoori の記事

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