Lorraine Healy の多重露光アタック!

2017-02-28

『Tricks With A Plastic Wonder』の著者 Lorraine Healy が今回は色んなカメラで多種多様な多重露光に挑戦。まだ多重露光を試したことが無い方も、これまでとは一味違う多重露光のヒントを得たい方も、是非ご覧ください!!

第一露光:借りたMinolta/50mmレンズ、第二露光:Pentax K1000/28mmレンズ

熱狂的なロモグラファーになって始めることの一つは、何時間もかけて 他のロモグラファーの作品を見る ことだと思います。ウェブマガジンでヒントを読んだり、ロモホームに投稿された写真をみたり、このフォトグラファーもあのフォトグラファーもフォローし始めたり……。「どうやって撮ったんだろう??」と不思議に思うくらいに素敵な写真を投稿している人に出逢うことができます。

意図的な多重露光:シエナでの“Holgarama”/Holga N

私は初めてロモホームに写真を投稿する何年も前から、多重露光を撮影していました。以前は2つのネガを「サンドウィッチのように重ねる」ことで多重露光のようなことをしていたんです。1枚はカラーネガで色とテクスチャに厳密に撮影し、もう1枚はモノクロで「正確なイメージ」を写しました。それから、スプロケットが詰まったり、カメラのエラーが多発したりして、予期しない多重露光がたくさん生まれることになりました。下の画像をご覧ください。

カラー赤外線フィルムの詰まりによる予期しない多重露光: Pentax K1000
ランダムに選んだ2つの35mmカメラで撮影した多重露光、第一露光:借りたMinolta、第二露光:Pentax K1000

ですが、他の人のロモホームをみていたら、私がまだ存在も知らなかったような多重露光の世界があることを知ったんです。一度撮影したフィルムを他の国のロモグラファーへ郵送して、多重露光を行った写真もありました。スイッチを押すだけでできる、 LC-Aシリーズ のカメラや Lomo'Instant の多重露光もありました。この機能があれば、普通の写真も多重写真も一本のフィルムで簡単にできてしまうんです!そしてなにより興味を惹かれた手法は、一度撮影したフィルムを巻き戻してから、他のカメラや同じカメラでもう一度撮影するものです。この手法にはシルエットの撮影が利用されることが多いようです。

ランダムに選んだ2つの35mmカメラで撮影した多重露光、第一露光:借りたMinolta、第二露光:Pentax K1000、明らかにフレームがずれてしまっています。

この多重露光の世界はすべて「もしこうしたらどうなるんだろう?」という疑問から広がっているように思います。たとえば、もし50mmの一眼レフでフィルムを撮影したあとに、 Sprocket Rocket に入れてスプロケットホールまで埋めるイメージを写したらどうなるんだろう?もしHolga 120で撮影した35㎜フィルムを巻き戻して、地球の反対側にいる人に送り、もう一度撮影してもらったらどんな結果になるんだろう?色んなカメラに色んなフィルムを入れて撮影して、どれがどのフィルムかわからなくなった後でもう一度撮影したらどうなるんだろう?そして、この最後の疑問が、私が「多重露光アタック」と呼んだものです。

期限切れのKodak Vericolor 100/LC-A 120で二回撮影:最初は雪の積もった木々を、二度目ではスウィノミッシュの花火小屋を撮影

2016年の10月の終わりと2017年1月の初めに、私はたくさんのフィルム(カラー、モノクロ、35㎜、120など)で撮影して、それぞれ袋に入れてブエノスアイレスに持っていき、出かける時にはフィルムとカメラをランダムに選んで撮影しました。どのカメラもフレームの大きさが異なるので、最初に露光されたフレームが二度目の露光と完全に一致しないことはわかっていました。

どちらも第一露光は借りたMinoltaと50mmレンズ、第二露光はPentax K1000と28mmレンズ。 上の写真には湖の風景の後ろにマドローナの樹皮があることがかろうじてわかります。下の写真では最初の被写体が地元の納屋とずれたところにあってはっきりとわかります。私は良い出来だと思います!

二度目ははっきりと露光させるために、少しオーバー気味に露出するべきでしょうか?うまくまとめようとすることを忘れて、もっとランダムに実験を行うべきでしょうか?本当のところ、大量のフィルムについてすべてを記憶しておくことが難しかったので、全部ランダムにすると決めたんです。これからアルゼンチンに持って帰るフィルムでも同じことを続ける予定です。

ちょっとしたグラフィックジョーク:最初の露光は私の隣の家にあるゲートで、二度目はウィッピー島の地図のシルエット。Lomo Earl Gray 100フィルムを使って LC-A 120 で二回撮影。この2つの画像が並んでいるなんて思いもよりませんでした。

もうブエノスアイレスで多重露光を行ったフィルムはすべて現像し終えました。そこから得た考察と結論はこうです。練習すればもっと完璧なものができるでしょう。今回はフレームがずれてしまっているものや、フィルムの空白、二重露光になっていない部分、横撮りのうえに縦撮りが重なってしまっているイメージなどもたくさんありました。ですが、私はまるで詩のようなシュールで超現実的なイメージを楽しむこともできました。これらを見返していると、私の最初のホームページをみた友達のコメントを思い出します。「誰にも見せずに捨ててしまったかもしれない、ミスショットばっかり!」。本当にその通りです。

小石の上に架かったデセプション島の橋。 Lomography X-pro 200スライドフィルム で撮影。いい感じにライトリークが加わっている。

以下が私がこの「多重露光アタック」から学んだことです。

  • フィルムは横撮りか縦撮りのいずれかに統一して、撮り終わったらマーカーでどちらか書いておく。
  • オーバー気味に露光すると決めたら(LC-A 120の場合、実際のフィルムよりISOを1つ高めに設定したほうがいいみたいです)、フィルムにもそれを書いておく。
  • 好きな人や友達、あなたのモデルになりたがっている人のシルエット写真をなるべくたくさん撮っておくといいでしょう。カラーやモノクロ、35㎜、120、レッドスケール、LomoChrome Purpleや Turquoiseなど、いろんなタイプで撮影してみてください。注意深くフィルムを巻き戻したら、それにメモ書きしておきましょう(たとえば「シルエット/縦向き」のように)。他のフィルムとは分けてしまっておいて、花見や紅葉狩り、植物園に行くときや、シルエットの似合いそうな素敵な背景を見つけたときに使いましょう!
  • 大切なものや二度と訪れることのできない場所を撮影したいときには、それだけを撮影できるように余分なカメラと十分なフィルムを用意しておきましょう。そうすれば多重露光がうまくいかなかったときや、思い描いていたのと違ってしまった場合でも、シンプルな美しい写真でその時のことを思い返すことができますよ。赤ん坊が初めて笑ったときや、トンブクトゥへの旅行、ベルリンの壁の崩壊や現代の同じような出来事を目撃したときなどは、多重露光で撮影する場面ではないでしょう。でも、もし挑戦してみたいのなら、普通の写真も撮影するためにカメラは二台必要です!

Lorraine Healy (@lorrainehealy) は太平洋岸北西部在住のアルゼンチンのライター兼フォトグラファーです。プラスチックカメラの大ファンで、 Holgaで素敵な写真を撮るテクニックを掲載した『Tricks With A Plastic Wonder』の著者でもあります。同著は Amazon.comのeBook からもご購入いただけます。

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