『After Risaku』: Daryl Qilin Yam × Minitar-1 Art Lens

シンガポールの詩人・Daryl Qilin Yamが Lomography LC-A Minitar-1 Art Lens と一緒に日本旅行へ。その結果生まれたのが、作者の人間の背中に対する関心が感じられる写真シリーズ『After Risaku』です。

今日はDarylの写真と『After Risaku』についてのお話を通じて、彼の日本での冒険を体験してみましょう。

© Daryl Qilin Yam, Tokyo Skytree

私の職業はフィクション作家・詩人であるので、写真に関してはいつまでもアマチュアのままです。ですが、私たちはイメージを愛する世界の住民で、ここ数年はInstagramを通して写真で人生を表現する手段を学んでいることは否定できません。

L-R © Daryl Qilin Yam, Shibuya | © Daryl Qilin Yam, Shinjuku Station | © Daryl Qilin Yam, Tokyo Station

長年写真撮影を続けているなかで、ある種の傾向が出てきました。私は人間の背中が好きなようです(顔は表情豊かで私には教訓的すぎます)。それに、ハイライトとシャドウが美しいコントラストを生むシチュエーションに被写体を置いたフレーミングを好みます。最近ではフィルムとデジタルカメラ両方での経験によって、特定のフォーカスレベルによって「ボケ」効果を生み出せることを学びました。これによって映画のような雰囲気を創り、抽象的なイメージを生み出せる点が気に入っています。ですが、これが私が写真撮影について進言できるすべてです。それは世界中の人々が称賛するような作品と比較すると非常に限られた知見でしかないことは、自分でもよく理解しています。

© Caspar David Friedrich, Wanderer above the Sea of Fog, 18172
L-R © Daryl Qilin Yam, Odaiba | © Daryl Qilin Yam, Kitanomaru Park

ロモグラフィーから「クリエイティブなコラボ」の提案を受けたとき、これは私のスタイルとセンスを洗練する機会になると考えました。私にはまるで天からの啓示のように、いつも誰かの作品を作り変えてみたいという想いがあったんです。そして、Caspar David Friedrichの『雲海の上の旅人』 (1817) は私が何度も再創造したいと考えていたものです。東京オペラシティで2年前に展示されていた鈴木理策の写真もずっと私の記憶に残っていました。一つのフレームのなかで親密性とスケール感を同時に演出するフォーカスの仕方に深く感動したんです。ここにある2枚の写真はいずれも花を含んでおり、彼がこの作品に影響を与えたことを表しています。

L-R © Daryl Qilin Yam, Hanatorou | © Daryl Qilin Yam, Ryoanji
L-R © Daryl Qilin Yam, Aoyama | © Daryl Qilin Yam, Nishiki Market | © Daryl Qilin Yam, Romantic Train

私はこの写真シリーズを観た人々にも、私が2月の終わりに休暇で2週間ほど日本を再訪したときに感じた畏敬の念を感じてもらいたいと願っています。この撮影では鮮明な背景と対照的に被写体がぼやけるように、焦点は「INF」に設定すると決めていました。これによって、自分たちを取り囲む環境に対して手の施しようがなく、より広い世界に溶け込んでいくような感覚を表現することができました。カメラによって私たちは単なる形と色だけの存在にされてしまうのです。

© Daryl Qilin Yam, Mori Tower Sky

Darylは現在、自身の二作目の小説に取り組んでおり、さらに 『After Risaku』シリーズ にも継続的に作品を投稿しています。

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