カラフルでポップ、ちょっぴり皮肉めいたイメージたち:LomoAmigo Olivia Locher

コンセプチュアルアーティストのOlivia Locherはロモグラフィーのカメラの大ファン。彼女が写真を始めた頃から使っていて、遊び心溢れる実験的な作風にはロモグラフィーのカメラも一役買っています。今回は彼女が Lomo'Instant Automat を使って撮影した作品をご紹介致します!ロモグラフィーニューヨークの Jenna Masoud によるインタビューとともにお楽しみください。

写真をはじめたきっかけはなんですか?

ペンシルバニアにあるジョーンズタウンで育ったのですが、DIYパンクの影響が強かったんです。地元のバンドがガソリンスタンドを貸し切って人々を詰め込んでライブをやるような土地でした。そのなかで、私の兄・Brandonと4人の友人たちはこのようなイベントのためだけに自分たちで倉庫を借りて管理しています。彼らはレンガとモルタルのスペースさえあればどこにでもビジュアルアートを映し出したりアートショーを開催したりできるんですよ。私の兄の親友であるJacob(共同経営者の一人)は写真家で、彼が撮影やキュレーティングをしている姿にはとても影響を受けました。私は高校時代はホームスクーリングだったので空想する時間はたくさんあったんです。また、ファッション雑誌も山のように買って読んでいました。ファッションを観ることが自分のオリジナルのイメージのインスピレーションに繋がりました。Marc JacobsとJuergen Tellerのコラボにはまって、友達をモデルに彼らのスタイルを真似しようとしていたこともありました。そうして写真に夢中になって、真剣に探求していこうと決めたんです。

普段はどのような機材を使っていますか?

機材マニアではないのであまり持っていないんです。最初はロモグラフィーのようなカメラや、ウェブカメラ、ポラロイドなどで撮影を始めました。初めての本格的なカメラはNikkormat ft2でしたが、それは10代の頃にブログをフォローしてくれていた見ず知らずの人からのもらい物でした。35㎜フィルムカメラでは写真において本当に重要な要素を学ぶことができました。いまでは芸術学校(SVA)に通っていたころにほとんどの教授が薦めていたので買ったCanon Mark ii 5Dをメインで使っています。そろそろ新しいカメラを購入したいです!練習のために4x5や使い切りカメラ、インスタントのようなカメラを使うのも好きです。

Lomo'Instant Automatを使う前に他のロモグラフィーのカメラを使ったことはありましたか?

もちろんです!ロモグラフィーカメラは私が子供の頃から親しんでいるものの一つです。私の初めてのカメラの一つは黄色のFisheyeカメラで、他にはAndy Warholのアートのような写真を撮れる複数フレームのカメラでした。なんていう名前だっけ、Pop Cam?あと、Holgaも持ってました!ロモグラフィーのカメラが大好きだったんです!友達はみんな私が現像した写真を持ってくるのを楽しみにしていました。ペンシルバニアの実家にある当時の部屋にはいまでもそれらのカメラが残っています。

"2007年にロモグラフィーで撮影した写真のスキャンデータが見つかったんです。1枚目は友達のCeciliaと私で、2枚目は10代の頃の私です。"

一番影響を受けた人物は誰ですか?

いつも影響を受ける人が変わってしまうんです。ずっと変わらずに影響を受け続けているアーティストの一人はAndy Warholです。

ご自身の写真スタイルを単語で表現すると?

皮肉、ベロとほっぺ、カラフル、おいしそう、かな?

How To シリーズを思いついたきっかけは何ですか?

How To を思いついたのはキッチンでレシピをみながら料理をしていた時の失敗からでした。そのとき、物事が途中でわからなくなってしまうことに魅力を感じたんです。ディナーパーティーにいって気に入った料理があればレシピを聞きますよね?それからすぐにキッチンで調理に挑戦してみるけど、似てるけど全然違うものが出来上がってしまうんです。料理以外の基本的な行動でも同じような誤認を生む可能性があることに興味を惹かれました。そのような誤解を写真に収めようとしてこのシリーズを始めたんです。

現在進行中の新しいプロジェクトはありますか?

いまは How To を続けています。別のプロジェクトではChronicle Booksから出版される I Fought the Law というアートブックが販売中です。この仕事では一冊の本が出来上がるまでを体験できて多くのことを学ぶことができました。

Lomo'Instant Automatで撮影してみた感想はいかがでしたか?これを読んでいる皆様にアドバイスはありますか?

ソフトでドリーミーな写りのLomo'Instant Automatにすぐに夢中になりました。スタジオ撮影ではフラッシュ無しでのポートレートに挑戦しました(もちろん日中です)。これからもスタジオで撮影を続けて、できれば撮影した写真をZineにまとめたいと考えています。以下が私からのアドバイスです!

  1. 被写体に近づきすぎるとフォーカスが合わないので気をつけましょう。ちょうどいい距離を保ちましょう。
  2. 創造力を発揮して、カラーフィルターを入れたフラッシュの前に他のフィルターを重ねたり、ティッシュやセロハンなどカラーフィルター以外のものにも挑戦してみましょう。
  3. 同じ被写体を何回も撮っていいほどフィルムがあるなら、フラッシュのON/OFFを変えてみたり他の機能を使って異なる撮影方法を試してみましょう。
  4. 誰かのポートレートを撮るときには2枚撮って、1枚は自分用、もう1枚はプレゼントしましょう。きっと喜んでくれるはずです。

Olivia Locherについてもっと知りたい方は ホームページInstagram もチェックしてみてください!

2017-05-03 #gear #people katphip の記事

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