虹色の思い出:Wendy Laurelのフィルムスープ実験

2017-08-27

旅行中の家族写真で実験をしてみたという Wendy Laurel 。彼女は旅の幸せな思い出を表現するため、酸性のフィルムスープや光漏れで素敵なイメージを作り上げました!今回は、実験の内容や手順について私たちに教えてくれました。ハッピーな気持ちが伝染しそうな写真とともにご覧ください。


色で遊ぶことが好きな私は、クリエイティブで実験的なフィルム写真も大好きです。今年の夏のバケーションでは14ロールもの35mmフィルムを使いました。使用したカメラは Fuji Klasse Wと Lomo LC-A+ の2台。どちらもシャッターボタンを押すだけで撮影することができ、ポケットに入るサイズです。(子供たちと旅行に行く場合、サイズはとても重要。)あとは Holgaでも1本撮影しました。

マウイから戻ったあと、私は撮影した写真を「破壊」し始めました。「破壊」という名の実験です。撮影したフィルムの半分は『フィルムスープ実験用』、残り半分は光や色を重ねて撮る『多重露光用』に振り分けました。また、旅先で撮影している時にわざと光漏れをさせたフィルムもありました(光でフィルムに絵を描くようなイメージです)。何枚かは成功し、何枚かは失敗に終わりました。すべてフィルム写真なので、加工や編集はしていません。

この記事に掲載しているお気に入りの写真はほんの一部で、全部で200枚ほどの写真になりました。私たちがバークレーやサンフランシスコ、UCFS メディカルセンター(何枚かのお気に入りはここでの写真です)、サンタクルーズ・ビーチボードウォークへ行ったときの写真です。

この実験は写真をより思い出深くさせるために行いました。光の線やピンク色の空は私の感情を刺激し、幸せな気分にさせるのです。まさに私にとっては『色』を感じる写真です。

たくさんの人に「フィルムスープって何?」「どうやって実験するの?」と質問されました。私が発明した訳ではないですし、 フィルムスープに関する記事 はたくさんあります。基本的にフィルムスープは、「フィルムを薬品に浸すこと」です。撮影する前だったり後だったり、手順はたくさんあります。私は撮影した後のほういいと個人的に思いますが、せっかく撮影したイメージが壊れるかもしれないという恐れもあります。

私は今まで色々なものにフィルムを浸しました。例えば石鹸、食器洗い洗剤、レモン、お酢、清涼飲料水、カレー、咳止め薬などなど。アルコールを試している人もいますね。またフィルムの種類によっての違いもあります。安いフィルムの方が結果が出やすいみたいです。中には感光乳剤がはがれたり、色を失ってしまうフィルムもありました。

私は以下の手順で実験を行いました。(※実験は暗室で行って下さい。)

1. フィルムを装填して、通常どおり撮影する。
2. 巻き上げ後、35mmリーダー(ベロ)を外に出す。(パトローネから出す、もしくは中に入らないようにセットしておく。)
3. 暗室でフィルムをパトローネから全て取り出し、沸騰したお湯に浸す。そこに酸性の液体(レモン、石鹸、お酢など、好きな液体)を加える。
4. 1時間ほど放置する。(ときどき振って下さい。)
5. フィルムをすすいで液体を流す。
6. 暗室で乾かす。(最大2週間。)
7. パトローネにフィルムを戻し、現像所へ送る。もしくは自家現像。
※現像できるか事前に現像所に要確認。

上記以外にもたくさんの方法があります!

現像所によっては、こういったフィルムは受付できないところもあるかと思います。現像所の薬品と混ざってしまう恐れもあるので、自分で現像するのが本当はベストです。もし受付OKな現像所へフィルムを送る場合は、自宅の暗室でフィルムの薬品をきちんと洗い流し、完全に乾かす必要があります。

旅の思い出がより一層ステキなものになったので、今回の実験結果に大満足!また、失敗からたくさんのことを学ぶこともできました。今日は、記事を読んでくれてありがとうございました!


すべての画像、情報は Wendy Laurelが Lomographyに提供したものです。彼女の作品は ウェブサイトロモホーム でもご覧いただけます。

2017-08-27 #tutorials lomographymagazine の記事

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