フィルム写真で描くティーンの苦悩:Alia Wilhelm

Rookie Mag はディープで、先進的で、それでいて皆が持つパーソナルな思いや問題を扱ったティーン向けのウェブマガジン。 Alia Wilhelm は Rookie Magに寄稿するロンドンのフォトグラファー。今回 ロモグラフィーのフィルム で撮影をした彼女に、フィルム写真の楽しさ、そして作品のテーマであるティーンの苦悩について聞いてみました。

自己紹介をお願いします!

私はロンドンを拠点として活動するフォトグラファー兼イラストレーター。トルコ人でもあり、ドイツ人でもあります。子供の頃はフランス、ドイツ、セネガル、南アフリカ、アメリカなど色々な国に住めてラッキーでした。大学でアートは勉強しなかったんだけど、今はその分野でフリーランスとして働いています。Rookie Magに寄稿するようになったのは1年ほど前のことで、最初の作品は自虐的な白黒漫画『 Miserable in London(ロンドンでのみじめな生活) 』です。ロンドンへ引っ越した時に感じた恐怖を面白おかしく描いたものです。今は Rookie Magやその他のマガジンでイラストを描いたり、コラージュをしたり、写真を撮ったりしています。最近は写真に何か書いたり、絵をスキャンして動画にしたり、色々なメディアを混ぜるのが好きです。

作品はだいたい感情をテーマにしたものが多いです。私はそれらが、人生よりを豊かにすると思っています。イラストや文章は私自身の鏡みたいなものなので、自分の性格や人生を深く追求することが好きですね。あとは若者の写真を撮ることにハマっています。特にティーンの女の子かな。当時の自分を振り返ると、爆発しそうな感情を抱えていたように思います。そのせいか、そういった人生の転換期みたいなものに凄く惹かれますね。

なぜフィルムで撮影するんですか?

写真の撮り方はフィルムカメラで学びました。それからずーっとフィルムですね。デジタルカメラも持っていますが、時々写真を撮ったり、動画を撮ったりするくらいですかね。でもフィルムで撮ったときほどの満足感は無いですね。フィルムで撮った時の仕上がりが大好きだし、撮影中に写真の仕上がりはあまり見たく無いんです。仕上がりがわかってしまうと、より良い写真を撮ろうというより、粗探しをしているような気分になるので。

今回の写真について教えてください。

今回は色々な ロモグラフィーのフィルム を使いました。カラーネガ ISO100、ISO400、あとは LomoChrome Purple です。80年代っぽいスタイルにしたかったので、LomoChrome Purpleはぴったりでした。今回のテーマは、2人の親友といつも一緒にいるんだけど本当は1人でいるほうが好きな女の子について。ピンクとパープルでそんなストーリーを描こうと思いました。私も高校時代はそう思うことが多かったです。友達数人と遊んで、夜家に帰ると1人になれてホッとしたりしていました。おそらく、そういった悩みを抱えているティーンは多いのではないでしょうか。自分がどういう人間なのかまだわからなくて、一体誰と一緒にいるべきかわからないような感覚です。ティーンじゃなくても同じ悩みを抱えている人はいるかもしれませんが、私は若い頃の方がこういった気持ちになることが多かったです。あの孤立してしまったような気持ちと、「こんな友達はいらない」という勇気を持つことも大事なんだということを表現しました。この写真に字幕をつけて、登場人物が考えていることを強調するのもいいかなと思っています。映画のワンシーンのような作品になるでしょうね。

2017年の予定を教えてください!

今現在 Rookie Magのためのイラストを描いています。あとはアパレルの撮影が何件かあったり、東南アジアへ旅行の予定があります。旅先でたくさん写真を撮るのが楽しみです!この旅のためにフィルムを21本も買いました。旅から戻ったら、また複数のメディアをミックスさせた作品を制作するつもりです。zineや雑誌も作りたいと思っています。いろいろ楽しみです!


Aliaの作品は www.aliawilhelm.comInstagram でもご覧いただけます。 Rookie Magazine は日本語版の Rookie Yearbookも出ているのでぜひチェックしてみてくださいね!

2017-09-30 #people

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