星景写真への手引き

2011-06-05 1

この記事はビギナーからプロに向けた星景写真(星の軌跡の写真)の基礎知識と私が本で学んだテクニックやみなさんと共有したいチュートリアルを短いながらも集めたものです。

私が何かのテクニックを投稿するなんてことは思ってもみませんでした。というのも、ほとんど私は「Don’t think. Just shoot」というタイプの一人のロモグラファーなんですから(なにしろ私の最優先ルールなのです。ちょっとした思考はむしろ手抜きですし)。結果として、私はディテールにこだわらなくなり、写真を撮ったときはどうしていたかを覚えていないようになりました。
ほら、テクニックに投稿しようとしたらこれじゃまずいでしょう?それでも私はただ写真を撮ろうとしていました。

2・3ヶ月前のカリフォルニアが一番暑い月、数人の友人と私は丸一日を南モハーベの大自然の中で非文化的生活を送っていました。

_ああ、そうだ、”大自然”や”非文化的な生活”というのはあまり正確な表現とは言えませんね。だってピクニック・テーブルを広げて炉やグリルのある場所でキャンプをしていたんですから。

言い訳させてもらうと、水道や携帯電話の電波もなければ、一歩先には意地悪な笑顔がほとんど見えるくらいに大量の虫もいて、さらには夜が更けるとコヨーテが遠吠えしていたんですよ!人生の大半を大都市で過ごした私にはとてもワイルドに感じられました。_

ちょっと待って、何の話でしたっけ?
ああ、そうでした…

LAの喧噪からはなれて、私たちはライト・ペインティングの技を磨こうと思いました。
そうして砂漠の中でキャンプをすることになったのです。私は夜空にはとても魅力を感じていたので、星景写真を試すことにワクワクしていました。(今まで一度も試したことがなかったんです。)
なので、街を出る前にベテランの星景写真家が使う、テクニックを調べました。こうして、私は光(と複数の光――通り過ぎる飛行機からのじゃないですよ)の筋が写った写真を少なくとも1・2枚を撮影することが出来たのです。

1・2ヶ月後、キャンプのフィルムをスキャンする機会をやっと得たとき、実は2・3枚以上の良い写真があったことに気付いたのです。――思うに、これが私の初めての達成感ってやつですね。

それで私はここで、このテクニックを書きながら、みなさんとそのようなプロから得た技を共有しようと思います。
さあ、覚えておいてください。これはみなさんが始めるための基本的なアドバイスでしかありません。――現実離れしたフットワークもなければ、いかなる技術的な話でもありません。

ロケーション、ロケーション、重要なのはロケーション!!! 冒険家になってはるばるサハラ砂漠の真ん中へハイキングする必要はありません。みなさんの街から3・4km離れた、ほとんど平らな、いいロケーションさえあれば上手くいくんです。

星景写真に適したロケーションとにはこのような条件があります。

  • 十分に暗いこと。
  • 街の光が反射されないほどに十分遠く離れていること。
  • 光で照らして前景として利用できるランドマーク(木々や岩の並びなど)が2つ3つあること。
  • 一晩中そこにいても、大きな猫やクマや犬、不審者…(言いたいことはわかってくれるでしょう?)などなどに襲われないくらい安全であること
  • 雲ひとつない、抜けるような夜であること。

経験則 星々の光は15秒ごとに移動すると、どこかで読みました。本当に正確かどうかはわかりませんが、そうだと仮定しましょう。
そうすると…

  • 5-10分で目に見える光の跡が(短いけれど)写る。
  • シャッターを切ったままにしておくのが長ければ長いほど、光の跡は長くなる。

北極星を探せ! 北極星は北半球で唯一ずっと一点にとどまっている星です(南半球の方には、はちぶんぎ座シグマ星/南極星がそうですね)。
つまり…

  • そこへレンズを向けて十分長い間シャッターを切れば、極星の周りで円状に星の通った跡が撮れます。そして、
  • そこから離れたところに向けると、かわりに縞模様が撮れます。

持ち物

  • ほとんどのプロは一般的なものよりも、広角レンズを使うことが多いです。どこかで読んだのですが、東や西を向いているときは広角を使い、北や南を向いてる時は望遠レンズを使うんですって。
  • ISO50-100のフィルム――長い露光でもノイズが少ないので
  • ぐらつきのない、安定した三脚。なぜなら…理由はわかるでしょう…?
  • バルブ設定のあるカメラを一台(もしくは、言うなれば複数台。私はCanon XとDianaを使いました)
  • ロック機構のあるケーブル・レリーズ。数分から数時間に撮影が及びますからね
  • 暖をとるために毛布を一枚か、もっと。懐中電灯、いい本、話せる友だち(逃げることができる誰かがいいですね、万一を考えて)、合い間にうたた寝するつもりならタイマー、そうでなきゃたくさんのコーヒーがいるかもしれません。それから食べ物に…いや、そう難しく考えることはありませんよ。

絞りの設定 プロは絞りを開放にセットすることが多いと知りました。これは、より多くの光を取り込めるので非常に意味があります。でも、光を当てた前景から少なくとも10mは離れるように気を付けてください。そうすればピントは問題ないですから。
これを習得するのは大変な道のりでした。

露光時間を実験しよう!本当にこればっかりは最終的に写したいものによりけりです。

我慢強く、楽しんで!!

以上がほとんど星景写真の初心者に必要なキーポイントです。――いくつか私が見逃していなければですが、きっとおそれ多いことに誰かが指摘して知らせてくれると思います。
さらにいろいろなテクニックについてはインターネットですぐに見つけられるでしょう。

幸運と素晴らしい星空に恵まれますように!

2011-06-05 #gear #tutorials #art #tutorial #tipster #star-trails blueskyandhardrock の記事
翻訳 reservoirpiggies

ホリデーシーズンがやってきた!ロモグラフィーのホリデー特集ページでは、ホリデー限定のコンペティションや、 クイズを開催中!大切な人へのクリエイティブなプレゼントをお探しの方はこちらのページをチェック!

1 Comment

  1. piropiro
    piropiro ·

    試したいな!!

他の記事を読む

  • Lomo In-Depth: 写真を学校で学ぶ必要はあるのか?

    2017-01-24 lomographymagazine の記事
    Lomo In-Depth: 写真を学校で学ぶ必要はあるのか?

    ロモグラフィーのコミュニティー、 ロモホームには、プロの写真家から熱心な趣味人まで様々な写真好きが集まっています。そこではプロもアマも関係なく同じスペースに写真をアップロードしていますが、評価の基準はその写真が魅力であるかどうかの一点のみ。ロモホームを通して、自分が知らなかった撮影テクニックや知識を持っている人に出会うこともあるかもしれません。しかし、そのテクニックや知識を皆さんはどこで学んだのでしょうか?

    2017-01-24
  • CcwuがNew Russar+ Lensの魅力に迫る!

    2017-03-16 #ニュース #people Jill Tan Radovan の記事
    CcwuがNew Russar+ Lensの魅力に迫る!

    ccwuはロモグラフィーのコミュニティーでもお馴染みなので、名前を聞いたことがある方もいるはず。台北・台湾を拠点とする彼は、いつもその素晴らしい作品で非凡な才能を証明してきました。ccwuのような才能溢れる写真家とNew Russar+ Lensが出会うと、どんな素晴らしい化学反応が起こるのでしょうか?覗いてみちゃいましょう!

    2017-03-16
  • ★Lomo'Instant Automat Glass : マクロなインスタント写真の世界へ

    2017-03-22 Lomography の記事
    ★Lomo'Instant Automat Glass : マクロなインスタント写真の世界へ

    Lomo’Instant Automat Glass Magellan にクローズアップ・アタッチメントレンズを装着した場合の最短焦点距離は10cm。シャープでマクロなインスタント写真を思う存分楽しめるアクセサリーです!でも、いざ撮影しようとなると10cmっていったいどのくらい...?と思う人も多いはず。そんなときに便利な方法があります。

    2017-03-22
  • ショップニュース

    全てがクラシカルなポートレイトレンズ

    全てがクラシカルなポートレイトレンズ

    Lomography New Petzval Lens は85mmのポートレイトレンズ。周辺のボケが渦巻くように現れ、中心の被写体へ視線を惹き付ける画を写し出します。Nikon FとCanon EFの2種類のマウントでご用意があり、こちらのマウントに対応するデジタル及びアナログカメラに対応しています。オンラインショップではその他のマウントアダプターやフィルター各種を取り揃えています。

  • 2017年1月のトレンドアルバム

    2017-02-02 #ニュース Lomography の記事
    2017年1月のトレンドアルバム

    2017年の初め、ロモグラフィーのコミュニティーでもっともLikeされたアルバムは??素敵なアルバムから、写真でストーリーを描く方法を学んでみてください!

    2017-02-02
  • 日本のシュールレアリスム写真の先駆者:山本悍右

    2017-03-17 #culture #people lomographymagazine の記事
    日本のシュールレアリスム写真の先駆者:山本悍右

    写真館を営んでいた父親の想いを引き継ぎながらも、山本悍右は全く異なる道で日本の写真界を導く存在となりました。こちらでは彼の芸術思想と作品の魅力に迫ります。

    2017-03-17
  • ロモグラファーによるクラシックなモノクロストリート写真

    2017-04-14 #tutorials lomographymagazine の記事
    ロモグラファーによるクラシックなモノクロストリート写真

    この春はどんな風景もクラシックでレトロな雰囲気に写してくれるモノクロフィルム挑戦してみませんか?ロモグラフィーのコミュニティーに寄せられた作品から、モノクロ写真のヒントを学んでみましょう!

    2017-04-14
  • ショップニュース

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    Lubitel 166+での撮影はとても実験的。上から覗き込むタイプのウエストレベルファインダーを使って思う通りにフレーミングできます。120フィルムと35mmフィルムが両方使えるので、飽きずに創作意欲も存分に湧き上がることでしょう。あなたもロモグラフィーのオンラインショップでLubitel 166+を手に入れて、アナログ写真の代表作を作りましょう!

  • アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    2017-11-18 refallinsasaki の記事
    アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    東京の街で様々な青年たちの姿を切りとった写真集 "boys in tokyo sentimental" は、写真家の あしだち なお さんによるもの。写真に写る青年たちだけではなく、それぞれの街の個性が捉えられていたのが印象的でした。アナログプリントや紙の写真が大好きだと語る彼女は、先日紙にまつわるイベント『Paper Bazaar』を開催したばかり。今日はそんな彼女に、アナログ写真の魅力について語っていただきました!

  • いま「古い」が「新しい」!!: フィルム写真の良さとは?

    2017-01-28 #culture lomographymagazine の記事
    いま「古い」が「新しい」!!: フィルム写真の良さとは?

    たしかにフィルムカメラは、今の写真業界の主流ではないかもしれません。しかし、アートフォトの分野におけるフィルムカメラユーザーの多さを見逃すことはできません。今日は、フィルム写真ならではの良さを写真とともにご紹介いたします!

    2017-01-28
  • あなたは知ってる?世界の冬のお祭り7選!

    2016-12-25 #culture lomographymagazine の記事
    あなたは知ってる?世界の冬のお祭り7選!

    クリスマスにお正月などイベント盛りだくさんの冬ですが、世界にはもっとたくさん冬のお祝いがあることをご存知ですか?ロモグラフィーのコミュニティーに寄せられた写真とともに世界のお祭りをご紹介します!

    2016-12-25
  • ショップニュース

    Revolog フィルム 種類によって様々なユニークな効果が現れます!

    Revolog フィルム 種類によって様々なユニークな効果が現れます!

    緑の発光体やイナズマ、引っ搔き傷などのユニークなエフェクトが現れるRevologフィルム。刺激的な写真が撮りたい方におすすめ!

  • Neptune Convertible Art Lens Systemの第一印象:Lorenzo Scudiero

    2017-05-27 #people Lomography の記事
    Neptune Convertible Art Lens Systemの第一印象:Lorenzo Scudiero

    Lorenzo Scudieroは20歳の写真家。イタリアで美しい山々に囲まれて生まれ育ちました。彼が写真を始めたのはほんの数年前のことで、すべては故郷の広大な自然のなかで友人や彼らの物語を撮影することから始まりました。今回は Neptune Convertible Art Lens Systemで写した素晴らしい景色をお楽しみください!

    2017-05-27
  • Simple Use Film Camera『ordinary unordinary days』 エキシビション @ Lomography+

    2017-04-27 refallinsasaki の記事
    Simple Use Film Camera『ordinary unordinary days』 エキシビション @ Lomography+

    Simple Use Film Camera の発売を記念して、『ordinary unordinary days』エキシビションが Lomography+にて開催決定。ロモグラフィースタッフが独断と偏見で選んだ個性を持つ8人。年齢も、やっていることも、ビジョンも…何もかもが異なる彼らが Simple Use Film Cameraで写した写真が飾られます。《写真》というフィルターを通じて世界はどのように写っているのか?[展示] を見に来るというよりも、友達の家に遊びに来て壁一面にある写真を眺めるような感覚で、ぜひエキシビションにお越しください。

    2017-04-27
  • LomoChrome Purple と LC-Wide で超ワイドでクレイジーなパノラマ写真に挑戦

    2017-03-20 #ニュース lomographysoholondon の記事
    LomoChrome Purple と LC-Wide で超ワイドでクレイジーなパノラマ写真に挑戦

    ロモグラフィーのイギリス支店のスタッフHannah BrownがLomoChrome PurpleとLC-Wideを使ってカラフルなパノラマ写真を撮影!ここでは作品とともに、彼女のワイドアングルカメラへの情熱と現像されるまで結果がわからないフィルム写真の魅力について語ってもらいました!!

    2017-03-20