星景写真への手引き

1

この記事はビギナーからプロに向けた星景写真(星の軌跡の写真)の基礎知識と私が本で学んだテクニックやみなさんと共有したいチュートリアルを短いながらも集めたものです。

私が何かのテクニックを投稿するなんてことは思ってもみませんでした。というのも、ほとんど私は「Don’t think. Just shoot」というタイプの一人のロモグラファーなんですから(なにしろ私の最優先ルールなのです。ちょっとした思考はむしろ手抜きですし)。結果として、私はディテールにこだわらなくなり、写真を撮ったときはどうしていたかを覚えていないようになりました。
ほら、テクニックに投稿しようとしたらこれじゃまずいでしょう?それでも私はただ写真を撮ろうとしていました。

2・3ヶ月前のカリフォルニアが一番暑い月、数人の友人と私は丸一日を南モハーベの大自然の中で非文化的生活を送っていました。

_ああ、そうだ、”大自然”や”非文化的な生活”というのはあまり正確な表現とは言えませんね。だってピクニック・テーブルを広げて炉やグリルのある場所でキャンプをしていたんですから。

言い訳させてもらうと、水道や携帯電話の電波もなければ、一歩先には意地悪な笑顔がほとんど見えるくらいに大量の虫もいて、さらには夜が更けるとコヨーテが遠吠えしていたんですよ!人生の大半を大都市で過ごした私にはとてもワイルドに感じられました。_

ちょっと待って、何の話でしたっけ?
ああ、そうでした…

LAの喧噪からはなれて、私たちはライト・ペインティングの技を磨こうと思いました。
そうして砂漠の中でキャンプをすることになったのです。私は夜空にはとても魅力を感じていたので、星景写真を試すことにワクワクしていました。(今まで一度も試したことがなかったんです。)
なので、街を出る前にベテランの星景写真家が使う、テクニックを調べました。こうして、私は光(と複数の光――通り過ぎる飛行機からのじゃないですよ)の筋が写った写真を少なくとも1・2枚を撮影することが出来たのです。

1・2ヶ月後、キャンプのフィルムをスキャンする機会をやっと得たとき、実は2・3枚以上の良い写真があったことに気付いたのです。――思うに、これが私の初めての達成感ってやつですね。

それで私はここで、このテクニックを書きながら、みなさんとそのようなプロから得た技を共有しようと思います。
さあ、覚えておいてください。これはみなさんが始めるための基本的なアドバイスでしかありません。――現実離れしたフットワークもなければ、いかなる技術的な話でもありません。

ロケーション、ロケーション、重要なのはロケーション!!! 冒険家になってはるばるサハラ砂漠の真ん中へハイキングする必要はありません。みなさんの街から3・4km離れた、ほとんど平らな、いいロケーションさえあれば上手くいくんです。

星景写真に適したロケーションとにはこのような条件があります。

  • 十分に暗いこと。
  • 街の光が反射されないほどに十分遠く離れていること。
  • 光で照らして前景として利用できるランドマーク(木々や岩の並びなど)が2つ3つあること。
  • 一晩中そこにいても、大きな猫やクマや犬、不審者…(言いたいことはわかってくれるでしょう?)などなどに襲われないくらい安全であること
  • 雲ひとつない、抜けるような夜であること。

経験則 星々の光は15秒ごとに移動すると、どこかで読みました。本当に正確かどうかはわかりませんが、そうだと仮定しましょう。
そうすると…

  • 5-10分で目に見える光の跡が(短いけれど)写る。
  • シャッターを切ったままにしておくのが長ければ長いほど、光の跡は長くなる。

北極星を探せ! 北極星は北半球で唯一ずっと一点にとどまっている星です(南半球の方には、はちぶんぎ座シグマ星/南極星がそうですね)。
つまり…

  • そこへレンズを向けて十分長い間シャッターを切れば、極星の周りで円状に星の通った跡が撮れます。そして、
  • そこから離れたところに向けると、かわりに縞模様が撮れます。

持ち物

  • ほとんどのプロは一般的なものよりも、広角レンズを使うことが多いです。どこかで読んだのですが、東や西を向いているときは広角を使い、北や南を向いてる時は望遠レンズを使うんですって。
  • ISO50-100のフィルム――長い露光でもノイズが少ないので
  • ぐらつきのない、安定した三脚。なぜなら…理由はわかるでしょう…?
  • バルブ設定のあるカメラを一台(もしくは、言うなれば複数台。私はCanon XとDianaを使いました)
  • ロック機構のあるケーブル・レリーズ。数分から数時間に撮影が及びますからね
  • 暖をとるために毛布を一枚か、もっと。懐中電灯、いい本、話せる友だち(逃げることができる誰かがいいですね、万一を考えて)、合い間にうたた寝するつもりならタイマー、そうでなきゃたくさんのコーヒーがいるかもしれません。それから食べ物に…いや、そう難しく考えることはありませんよ。

絞りの設定 プロは絞りを開放にセットすることが多いと知りました。これは、より多くの光を取り込めるので非常に意味があります。でも、光を当てた前景から少なくとも10mは離れるように気を付けてください。そうすればピントは問題ないですから。
これを習得するのは大変な道のりでした。

露光時間を実験しよう!本当にこればっかりは最終的に写したいものによりけりです。

我慢強く、楽しんで!!

以上がほとんど星景写真の初心者に必要なキーポイントです。――いくつか私が見逃していなければですが、きっとおそれ多いことに誰かが指摘して知らせてくれると思います。
さらにいろいろなテクニックについてはインターネットですぐに見つけられるでしょう。

幸運と素晴らしい星空に恵まれますように!

2011-06-05 #gear #テクニック #art #star-trails #tipster #tutorial blueskyandhardrock の記事
翻訳 reservoirpiggies

1 Comment

  1. piropiro
    piropiro ·

    試したいな!!

他の記事を読む

  • Street Photography: 非日常を探して

    2016-02-17 #world #ライフスタイル lomographymagazine の記事
    Street Photography: 非日常を探して

    いつもの日常が非日常へ、普通なものが普通でなくなる瞬間をとらえた写真をセレクトしました!

  • First Impressions of the Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens: Masataka Odaka

    2016-04-27 #gear #ニュース #Lomoamigos Lomography の記事
    First Impressions of the Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens: Masataka Odaka

    音への情熱はさることながら、写真にもその熱を注ぐ、サウンドデザイナー・Masataka Odakaさん。ロモグラフィーの新しいレンズで、光を追った写真を撮影してもらいました。

  • Lomo'Instant + Splitzer!gocchinによる双子テクニック

    2015-05-05 #gear #テクニック gocchin の記事
    Lomo'Instant + Splitzer!gocchinによる双子テクニック

    Lomo’Instantってみんなどんな時に使うのかな?美しい自然や感動した景色などもいいけれど、このカメラはその場で結果を見ることができるから、楽しい仲間が集まった時に使うのが最も盛り上がるのではないかな?せっかくロモグラフィーのカメラだからロモっぽい写真を撮りたいですよね!そんな時はSplitzerを装着してみんなを驚かせてみよう!今回は同じ人物をSplitzerで多重露光するテクニックを紹介します!

  • ショップニュース

    ANALOGUE LOVEなあなたに贈る、ロモグラフィーのタトゥーシール

    ANALOGUE LOVEなあなたに贈る、ロモグラフィーのタトゥーシール

    簡単に貼付けることができるロモグラフィーデザインのタトゥーシール。Petzval、LC-A+、Diana、Lubitel、Analogue Loveの5種類のシールが入ったパッケージです。あなたのアナログ魂を肌で表現しよう!

  • 名作は近場で生まれる?ご近所フォトのススメ

    2016-02-23 #people #ロケーション #テクニック hodachrome の記事
    名作は近場で生まれる?ご近所フォトのススメ

    皆さんは自分の地元で写真を撮っていますか?何もないから撮る気にならない?それは実にもったいないです。見慣れた平凡な日常風景の中に素敵な題材はたくさん溢れています。そしてアイデアやテクニック、フィルムを使い分けることでそれらは一層輝いたものになります。今回は、私hodachromeのこれまでの高評価作品の中から、身近で撮影されたものをピックアップして説明とともにご紹介したいと思います。

    2
  • Lubitel Garelly: 色の魔法

    2016-02-11 #gear #ライフスタイル lomographymagazine の記事
    Lubitel Garelly: 色の魔法

    じっとしていられず、想像にふけることは人類が持つ特性です。そして物事をどのように見るのか、何を見るのかによって、「本物」というものはその人によって解釈されます。空想家が景色をみれば、辺りは一面夢見るキャンバスに。それは真実なのか、空想なのか。どちらにせよ写真家には科学の力であなたが見たものを着色する術があります。あなたの目で見る、夢のような景色に近づけるフィルムというものが。逆に夢など見ない現実主義の写真家は、フィルムを通して世界を見ることで、記憶にある景色を夢の大地に変えることができます。それが色とフィルムの魔法。写真写りの良い最適な被写体は、色が誇張されることによって美しさが際立ちます。フィルム写真の楽しみはそんなところにあるのではないでしょうか?

  • 遠くを写したロモグラフ

    2016-01-26 #world #ライフスタイル lomographymagazine の記事
    遠くを写したロモグラフ

    被写体に近寄って近距離で撮影することをロモグラフィーでは提唱しています。しかし、それは皆さまに面白い写真をとってもらうようなひとつのアイディアのようなもの。みなさんご存知のように、遠距離の撮影も素晴らしい結果を残します。あえてメインの被写体から離れて小さく写したものや、風景写真など、イリュージョンを引き起こした写真たちをご覧ください。遠くを写すことの美学を感じましょう。

  • ショップニュース

    あなたの大切なひと時を円形に閉じ込めて...

    あなたの大切なひと時を円形に閉じ込めて...

    170度の魚眼レンズで見る世界。いつもよりも、より一層愛らしく!動物の顔をアップで撮影して、デカ鼻のユニークな写真も面白い!

  • ロモグラフィー写真教室: 被写界深度

    2015-05-18 #gear #ライフスタイル #テクニック jennifer_pos の記事
    ロモグラフィー写真教室: 被写界深度

    どうしてカメラおたくは複雑怪奇な専門用語を使って一般市民を当惑させたがるのか、不思議に思ったことはありませんか?信じて頂きたいのですが、私ほどその感覚を身に染みて知っている人間はいません。あれは物理学でしたね。勉強すべきか、それとももう一夜だけ青春の日を謳歌すべきか、その選択の帰路に立たされる始まりとなりました。でも心配御無用!あなたが知るべき知識はここ、ロモグラフィー写真教室で補完出来ます。本シリーズをフォローすれば、あっという間に、今までどうしても解らなかったあれこれ全て、きちんとおさらい出来るはずです!

  • 写真の中の「ペア」

    2016-01-29 #world #ライフスタイル lomographymagazine の記事
    写真の中の「ペア」

    何か二つ一組のものに遭遇したとき、なんだか特別に感じ思わず写真に収めたということはないですか?また、偶然ふたつのもの、二人、二羽、二匹がそろって並んで写っていた、なんてこともちらほら。写真を見返していてそんな運命のいたずらのような1ショットを見つけるのも、また趣深いですね。この記事ではそんな何かの「ペア」が写り込んだ写真をご紹介します。

  • Lomo LC-A Minitar-1 Art Lensのファーストインプレッション: Cat Ong

    2015-05-14 #gear #ニュース K. Aquino の記事
    Lomo LC-A Minitar-1 Art Lensのファーストインプレッション: Cat Ong

    ロモグラフィーの光学責任者であるCat OngはLomo LC-A Minitar-1 Art Lensのテストで動く光と影、美しい景色を撮影しました。LC-A Minitar-1レンズのゾーンフォーカスと的確な絞り設定で、街を散歩しながら直感的な撮影を楽しんだようです。香港の町並みがディテールまで写し出された彼の写真をお楽しみください。

  • ショップニュース

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    Lubitel 166+での撮影はとても実験的。上から覗き込むタイプのウエストレベルファインダーを使って思う通りにフレーミングできます。120フィルムと35mmフィルムが両方使えるので、飽きずに創作意欲も存分に湧き上がることでしょう。あなたもロモグラフィーのオンラインショップでLubitel 166+を手に入れて、アナログ写真の代表作を作りましょう!

  • Ines Rehbergerに訊く、アナログ写真の5つの質問

    2015-05-28 #people #ライフスタイル zonderbar の記事
    Ines Rehbergerに訊く、アナログ写真の5つの質問

    この「アナログ写真の5つの質問」シリーズは、傑出した才能とカメラへの情熱を兼ね備えたフイルムフォトグラファーたちに5つの質問をし、かれらのアナログ写真に対する熱い思いを垣間見ようというものです。もちろん素敵な写真も忘れてはいません!今回はInes Rehbergerさんが私達の質問に答えてくれます。ブラウンシュバイク (Braunschweig) 生れの女性フォトグラファーである彼女について、この記事で詳しくご紹介します。

  • 平間至 によるポートレイト撮影ワークショップ「プレミアムポートレイト」

    2016-03-17 #people ciscoswank の記事
    平間至 によるポートレイト撮影ワークショップ「プレミアムポートレイト」

    ロモグラフィーでもすっかりおなじみの写真家 平間至さん。平間さんといったら、やはりTOWER RECORDSの「NO MUSIC, NO LIFE.」のアーティストポートレイトシリーズを思い浮かべるのでは?そんな平間さんからポートレイト撮影術を学べるワークショップが平間写真館で開催されます。全8回、ロケからハウススタジオ撮影、座学等を通し、どんな撮影依頼にも対応できる技術が身に付きます。

  • Lomo'Instantで瞬間を、永遠に

    2015-06-14 #gear #ライフスタイル bgaluppo の記事
    Lomo'Instantで瞬間を、永遠に

    インスタント写真はなんというか、ノスタルジックな感じがする。そう語る人は多い。自分でLomo'Instantカメラを使う時は、Splitzerやカラーフィルター等の奇抜なアクセサリーを併用する事も多いが、それでも確かに、そこには何かが在って...。それはあの幻想的なヴィネット効果のせいかしら?私はいつも、時間を遡り、そこに収められた瞬間をもう一度生きてみたいと願わずにはいられなくなるのだ。アナログ写真と古き良き思い出の導きのもと、私達はウィーンの名所旧跡の幾つかを訪れると、次また次とシャッター切った。写真ギャラリーをとくとご覧頂きたい!