NMEフォトグラファー菅 武志、Diana Miniで撮る
5 20 Share Tweet菅 武志氏は、イギリスの音楽雑誌NME (New Musical Express)フォトグラファーとしてイギリス、グラスゴーを拠点に活躍されています。愛用して頂いているDiana Mini写真と共に、彼自身のこと、Diana Miniのこと、フォトグラファーのお仕事についてなどのインタビューにお答えいただきました!Diana Miniで撮影したミュージシャンのポートレート盛りだくさんでおおくりいたします。
名前 :菅武志
都市 :グラスゴー
国 :イギリス
ロモホーム : sugarcrisp
ウェブサイト : http://sugarcrisp.viewbook.com/
簡単な自己紹介をお願いします。
菅武志。神戸出身。現在はスコットランドのグラスゴー在住のフォトグラファーです。
いつ頃からロモグラフィーのカメラを使っていますか?また、どんな出会いで使い始めましたか?
去年の春からDiana Miniを使ってます。小さくてかわいいのと、35ミリフィルムが使えてましかくの写真が撮れる点に惹かれました。
写真に興味を持ち始めたきっかけは何でしたか?
学生時代映画監督になりたいと思っていたので、カメラに慣れようと写真を撮り続けているうちに、写真の方が自分に向いてると気付きました。
Diana Miniを一言で表すと何でしょうか?
ドラえもんの四次元ポケット。
Diana Miniで撮影していて、印象的な出来事や、驚いてしまった思い出があればお聞かせください。
初めてDiana Miniを使って撮った写真の一枚が、ダイヤルの巻き忘れで桜と噴水の多重露光になってしまったんですが、怪我の功名と言うか、とてもドリーミーなイメージになり、それを見た瞬間にこのカメラとは仲良くやっていけると確信しました。
菅さんは日本人唯一のイギリスの音楽雑誌NME (New Musical Express)フォトグラファーとのことですが、NMEといえば、大衆音楽界において世界的な影響力があるマガジン。お仕事の様子について大変興味があります!少しだけ、どのようなお仕事をされているのか教えて頂けませんか?
日本人唯一であると同時にスコットランドでも唯一のNMEフォトグラファーです(笑)。基本はグラスゴーでのライブ撮影が多いですが、バンドのツアーに帯同して、モグワイとアバディーンに行ったり、ウォンバッツとマンチェスターに行ったりもしました。先月は初めての海外出張がありメキシコでストロークスがトリを務めたフェスで撮影してきました。ツアーの帯同中はAAAパスをもらって、楽屋やステージの上から写真を撮ったり、一緒にご飯食べたり、打ち上げに参加したり、とにかく出来る限りバンドと行動を共にするようにして、ツアー中の日常をドキュメントするよう心がけてます。プレッシャーもありますが、毎回楽しくて仕方ない仕事です。
ミュージシャンの撮影もDiana Miniで行うことがあるそうですね!今回掲載させて頂くお写真の中にも、数々のポートレート作品が!撮影されている時の反応はどうなのでしょうか?
反応は極めて良いです!どのミュージシャンもDiana Miniに興味を示してくれて、あとはシャッターを押せば良いだけといった状況が簡単に出来上がります。つい先日スウェーデンのフォークデュオFirst Aid Kitを撮る機会があったんですが、彼女たち自身もDiana F+を愛用していて、ツアー中も色々と撮ってるそうです。アナログカメラの持つ温かさが好きだと言ってました。今後はアーティスト写真もどんどんDiana Miniを使ってこさえたいですね。
ここ(LomoAmigosインタビュー掲載ページ)に紹介している写真に音楽をつけるとしたら、誰のどんな曲ですか?3曲選んで下さい。
Epic 45 “Summer Message”
I Break Horses “Hearts”
Youth Lagoon “Afternoon”
どんなアーティストや曲からインスピレーションを受けますか?
Epic 45の情感溢れる、そしてどこかノスタルジックなサウンドスケープは、自分がファインダー越しに見つめていたいものにとても近い気がします。写真よりも音楽からインスパイアされることが多いです。今回ここに載せていただいた写真もポートレイトを除いて、すべて音楽を聴きながら撮りました。
もし今、Diana Miniで世界中どこでも撮影しにいってもよいと言われたらどちらに行かれますか?それは、なぜでしょう?
映画『日の名残り』や『わたしを離さないで』に出てくるような桟橋のファンなので、イングランドの南部にいくつかあるビクトリア時代に造られた桟橋を撮影しに行きたいです。
おすすめのフィルム、テクニックなどありましたら教えてください
発色が鮮やかなKodak Ektarが一番のお気に入りです。テクニックではないですが、風景を撮るときに、撮影距離を無限にすると、なんとも言えない独特の柔らかい絵になり、それがミニチュアの世界のようで好きです。
作品を拝見させて頂いていると、やわらかで鮮やかな色合いと美しい花の写真に目を奪われます。花を写す際にうまく作品に取り入れるコツは?または、好きな写し方はありますか?
花に語りかけるような感じで撮るようにしています。あと花を見ると、自分の心が安らぐので、その気持ちをシンクロさせるように、花たちが一番きれいなかたちで写真に残るように心がけてシャッターを切ってます。
先日、Remember Rememberのアルバムについてご紹介させて頂いた際、多くのロモグラファーからあのジャケット写真はどうやって撮影されたの?という声を聞きました。(あの写真はDiana Miniではないそうですが)ちょっとだけヒミツを教えて頂けますか? (記事)
Diana Miniから偶然教わった多重露光のテクニックを使って撮りました。
これからDiana Miniで撮ってみたい被写体は何ですか?
これまでどおり、人、花、風景を撮り続けたいです。
Diana Miniをこれから使ってみようという方にアドバイスをお願いいたします!
Diana Miniほどシンプルで使っていて楽しいカメラはないと思います!まずは自分が楽しむこと。そうするときっとフォトグラファーとDiana Miniの魅力が被写体を巻き込んでおもしろい写真が撮れるはず。
最後に、何か告知等ございましたらどうぞ!
12月にバルセロナで開かれるアーティストショーケースに参加します。Diana Miniとの相性も良さそうな街なのでとても楽しみです。あと年末から2月の前半にかけて一時帰国するので、その間機会があれば他のフォトグラファーやアーティストの方とのコラボや、グループ展等に参加したいと思っています。何か良いアイディアがあればぜひ声をかけて下さい!
菅武志さんの他の作品は、http://sugarcrisp.viewbook.com/、Flickrからもご覧いただくことができます。
また、NMEでのご活躍はこちらからご覧いただけます。
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