LOMO LC-Wide レビュー

LOMO LC-Wide は最新のロモグラフィーカメラ。ある意味では、洗練された改良版のモデルとも言えるでしょう。(このカメラは、オリジナルのLC-AやLC-A+と同じ代表的なボディーが使われています) その名前が示すように、次のLomographyの時代を担うワイドで特別な多くの仕様を持っています。

LOMO LC-Wide の特徴的な仕様は、もちろん、そのウルトラワイドな17mm f4.5のMINIGON1レンズ。それは使用者に、写真を撮るシーンへとダイブさせ、被写体により近づきパーソナルな距離で撮影することを可能にします。

鮮やかな色、深い彩度、ビネット。そして、その祖先であるMINITAR1レンズの写真に時折現れる気まぐれな癖のあるショットも生み出します。

しかし、そのレンズだけがLC-Aと異なる仕様というわけではありません。

このカメラの底部に、多重露光用の小さなスイッチ ( MX スイッチ ) のすぐ下にある小さなスイッチを一目で見つけることができます。このスイッチは、それぞれの撮影フィルム毎に、フルフレーム / スクエア (FF/S) または、ハーフフレーム(HF) の中からフォーマットを選択することを可能にします。

ハーフフレームで撮影する利点は、従来の1本分のフィルムに対して2倍の数の写真を撮影できるだけでなく(各フィルムの最大撮影可能枚数による)、クラッシックタイプのLC-Aに搭載されている32mmレンズと同等の焦点距離となること。つまり、2つの焦点距離が1つのLOMOで!これって大きなことでしょ。

このモデルは、垂直にレンズカバーが開閉しレンズを目隠しします。完全に閉まっている時は、レンズとビューファインダーを守る目的で。そして、開いている時はハーフまたはフルフレームのどちらかから、フレームをセットする為に。2つの目的を果たします。

他にはどんな仕様があるでしょう? LOMO LC-Wide の距離設定は以前より簡単で、たった2つのゾーンフォーカスです。近距離用の0.4-0.9m、その他全て用の0.9m以上。距離のコントロールに無駄な時間をかけずに、ロモグラファーはより決定的な瞬間を捕えることができます。

また、このモデルはレンズ/ビューファインダーの両サイドに小さな突起があり、それぞれの上にちょうどいい大きさのしゃれた赤の塗装があります。

LOMO LC-Wide の主な仕様:

- ウルトラワイド 17mm f4.5 MINIGON1レンズ
- オリジナル32mmレンズ相当(約)のハーフフレームオプションへの変換
- スクエア(真四角)フレームオプション
- 感度 100-1600
- オート露出
- 多重露光(MX)スイッチ
- 2 段階のゾーンフォーカス(0.4-0.9m & 0.9m-∞)
- 後幕式フラッシュホットシュー
- シャッターボタンにケーブルレリーズ用ネジ式ソケット

LOMO LC-Wideを使う時の注意点

ビューファインダーの中には2つの赤いランプがあります。このランプは、シャッターレリーズボタンを途中まで押した時に光ります。1つは全部押して、シャッターが作動した時消えます。これらが点灯している間ずっとバッテリーは動いていますが、このカメラを使っている私の経験上、バッテリーの最後の残量までランプを光らせることができるものの、シャッターを開かせる動力は最後まで残っていません。いくつかのブランクショット(真黒で何も写っていない写真)が結果として生じ、苛立って髪をかきむしりました。

シャッター動作の目安は、バッテリー切れの時のシャッターが作るかすかな音です。通常は、シャッターが開いて閉じる "カシャり"とたいてい二重に聞こえる音がしますが、切れてしまっている時は、一度の小さな “カチ” になります。
(*3カ月程を目安に電池をご交換頂くことをお勧めいたします)

他には、1コマごとの巻上げを行う際に、素早く行いすぎないように注意して下さい。ゆっくりと巻上げ、フィルム巻き戻しレバーが同時に回っていることをチェックして下さい。そうしないと、フィルムの巻上げ用のスプロケット穴が破れてしまいます。このような場合は、そのカメラを暗室に持っていき、注意深く裏蓋を開けて、スプロケット穴の裂け目をすぎるようフィルムを手動で巻上げて下さい。

また、カメラを手にした時には必ず正しくセットされているか、距離設定を確認してください。このカメラの機能は全て自動ではないので、正しい距離にセットすることを忘れてしまいがちです。

最後に、このカメラはとてもワイドなので、撮影の間どうやってあなたがカメラをつかんでいるのか注意しないと、あなたの指先が写真に写ってしまうことがよくあります。私のアドバイスは、一段高くなっているレンズ・ビューファインダーの部分から距離を置いて、あなたの指を赤のペイントがある小さな突起部分の影に置いたままにしておくことです。

Fieldnotes

私は幅広い種類のフィルムと、多数のシチュエーションで、LC-Wideを使いました。今まででべストな結果だったのは、 Lomography 100 film 。すばらしいビネット効果と最も鮮やかで力強い色を描写しました。

10ゴールデンルール を実行することに加えて、特にルール #5 を心に留めて下さい。フレームいっぱいを埋めるように、 LOMO LC-Wide であなたの被写体にできるたけ近寄りましょう。このカメラのコンパクトさと、スモールサイズさは、人付き合いのシチュエーションに最もフレンドリーで手軽です。下の写真で楽しげにかわいい蛇と写っている私の妻の写真をあなたもご覧頂けるでしょう。

結論

LOMO LC-Wide は、私たちが皆愛する宝物の最新のクラシックカメラ。よりワイドなレンズと、シンプルなコントロール、多用途。どんなアナログファンにも、とても扱いやすいカメラです。

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