Lubitel 166+: もっとも若く、もっとも有望なルビテルファミリーの末っ子

Lubitel 166+はLubitelファミリーに加わった一番新しいカメラです。

どこの家族でもそうでしょうが、新しい家族というのは
いつも一番有望であり、家族の希望と未来そのものです。

さて、それではLubitel 166+は他のLubitelと比べると
どういった特徴があるんでしょうか?

そして、そこに秘められているイノベーションは
どういったものなんでしょう?

詳しく見てみましょう。

私のコレクションにはじめて加わったルビテルは166Bでした。その頃、たまたま166Bを手放そうとしていた人がいたんです。私にとってルビテルは、はじめてのミディアムフォーマットでした。そしてまた、そのカメラを使いこなすために自然とよりテクニカルな撮影スキルを身につけることができました。

その後、次に手に入れたのは少し古いタイプのルビテルです。というのも、その頃はまだLomographyのフィルムカメラにあんまり詳しくなかったんですが、当時働いていたラボでフォトグラファーからこんなアドバイスをもらったんです。「僕の使ってた中判のボックスタイプのカメラをあげるよ。写真を撮ったら君のDianaと比べてみるといいさ。ちがいがハッキリしてるよ!」

まさに彼の言った通りでした!フォーカスに関しては166Bほど良くはないものの、166+は初めての人にもってこいのカメラであると同時に練習して、写真の腕前が上がれば写真というアートにも使えるカメラなんです。
それぞれのカメラでどんな写真が撮れるのか、比べてみました。

Credits: jaybees80
Diana F+, Tori Amosリミテッドで撮影した写真

しかし、せっかく手に入れた166Bのコネクションケーブルは壊れていました。なんということでしょう!私はあの日を忘れることはないでしょう。しかし、それと同時に私には不思議とこのルビテルは大丈夫だろうという感覚があったんです。それは、このルビテルは死んでいるのではなくて、ただ少しだけ、ハンディを持っているだけだと思わせてくれました。166Bは使えなかったので、その分166 オリンピック エディションを使うことにしました。

このモデルについてわかったことといえば、スタンダードなホットシューがついていることとケーブルはついていないということです。それでも、私がこのカメラを実際に受け取ったときとてもがっかりしたんです!見た目はよかったんですが、このモデルの特徴であるダブルダイレクト露光システムがうまく機能していなかったからです。ですが結局、それによって光を邪魔するものが全くなくなり、まるでAerochromeを使ったような写真が撮れるというアドバンテージになりました。

Lubitel 166 オリンピックエディションで撮影した写真

もうひとつ、もしこのモデルを購入するのなら、他のルビテルとフィルムの装填が特殊だということも知っておいてください。

装填の方法はRolleiflexと同じです。つまり、装填するときには白い二つの斑点を覚えてないといけません。そして、フィルムが止まるまで巻いていきます。しかし、この単純化されたフィルム装填方法を採用するルビテルには、開口部に天候のシンボルが描いてあります。それに物足りなくなり、もっと自分で設定を細かに変えたいと思ってきたので、Lubitel 2を購入しました。このカメラのデザインと作りはとてもシンプルです。

Lubitel 2

LC-A+ Russia Dayを手に入れた後に、私は166+について書かれた 多くの記事 を読みました。牧草地を撮影するのに、古いタイプのルビテルはおおよそ向いているとは思えなかったからです。実際にルビテルシリーズで撮影して比べたわけではありませんが、少なくとも、私のイメージの中ではちがっていたのです。なので、最近もっとも新しいファミリーの一員を向かい入れることにしました。それこそ Lubitel 166+ です。手元に届いたらまず、その箱にまでこだわりが見えました。出してみると、見た目は他のルビテルと変わりありませんでしたが、ず〜っと軽い作りになっていました。

私は早速フォーカスレンズを覗いてみました。そしてさっそくびっくり!

クリアーにはっきりと焦点を合わせることができるんです。もう夢中になって撮れるだけの写真を撮りました。
多重露光にも、 X-pro Slide 200 でテストしてみました。アシスタントとして Colorsplash もつけて。その効果はとても綺麗で、Lubitel 2の写りをそのまま進化させたのが166+といった感じでした。

Lomography X-Pro Slide 200, Lubitel 166+

それでは最後に、Lubitel 166+がベストであることを説明しましょう。単純化された開け口や、調整できるホットシュー、そしてフィルムカウンターなにより35mmフィルムを使用できる点。他の兄弟たちをそれぞれバージョンアップさせたのが、166+です。Lubitel 166+は35mmフィルムとクリアなイメージそしてシャープなフォーカスによって伝統とイノベーションを繋いでいるのです。

Lubitel 166+はソビエト時代のクラシックカメラの復刻版であり、デザインは60年以上前のその頃のものを引き継いでいます。それに加えて120フィルムと35mmフィルムのどちらも使用できるという新しい機能もアップデートもされています。Lubitel 166+でひと味ちがった写真を撮りませんか?Lubitel 166+は オンラインショップ からご購入いただけます。

2013-11-11 #gear #test #120 #review #mx #lubitel-166 #revue #double-expo #photographie #moyen-format #lubitel-familly #lubitel-serie #caracteristique-technique

他の記事を読む