見せて貰おうか、Lomo LC-A 120 の性能とやらを・・・

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今回、幸運にも発売前にLC-A 120のプロトタイプ機を借りることができたので、気合を入れていろいろ撮ってみたよ。
LC-A 120は外見だけ見ると、LC-A+をそのまま大きくしただけに見えるけど、心臓部のレンズに関して言えば全く別物のスゴイカメラだったよ。

カメラのレビュー記事なんだから、そりゃあもう写真を見てもらうのが一番。
クロスプロセスでごまかしてる部分は大目に見てね。 (^^ゞ

普通に撮るだけでも、惚れ惚れするくらいにしっかり写る。
ワイドで真四角だから、シンプルな構図や空間を活かした撮り方がいい感じになるね。

絞りは解放でF4.5なんで、暗い場所ではF2.8のLC-A+より、ちょっとシャッタースピードが遅くなるから気を付けてね。
F4.5は、 LC-Wide と同じだからそっちの感覚だね。

Lomoのカメラなんだから、やっぱり多重露光はしておかないとね。

定番の上下を逆にして撮るだけの二重露光でも、真四角写真だから対称性が強調されてより不思議に写るね。
さらに横方向も加えて4重に重ねてみるとこんな感じ。

さらに斜めを加えたら、万華鏡みたいな不思議な写真になったよ。

次の2枚は、スプリッツァー風に分割して撮った写真だよ。

スプリッツァーを装着するスリットは無いけど、黒い紙なんかをレンズカバーに張り付けて撮れば簡単に撮れるよ。
なんだったら指でもいいけどね。

当然ながら、長時間露光にも挑戦。

ケーブルレリーズは使えるけど、シャッターが開くまでのストロークの長さや、シャッターが開くときの振動、戻りの悪さまでしっかり受け継いでるのは残念だったね。
Lomography CN 400で撮った写真には、いいのか悪いのかフィルムの裏紙の数字と水玉が写り込んじゃった。

ということで、今回は3日で8本、現像の上がりを見ずに撮り続けたんけど、使い勝手はLC-A+そのままだったから、上がってくる写真についての心配は何もしなかった。
実際に仕上がってきた写真は期待を裏切らなかったしね。

フィルムがちょっと入れにくいのと、ゾーンフォーカスの距離設定が違ってる部分はあったけど、それ以外は何の違和感もストレスも感じずに撮影することができたよ。
ゾーンフォーカスの設定は0.6mから撮れるから、自撮りや手で触れられる部分が撮れるのは嬉しいところだね。

初めて LC-A 120 を見た時は、「LC-A+をそのままんま大きくして何の意味があるんだ?」と思ったけど、凹凸の少ないボディはカバンから出し入れするのに便利だし、真ん中のでっぱりを下にスライドさせるレンズカバーも、LC-A+と同じ感覚、スピードで撮影できるから、Lomo 10ゴールデンルールの「 どこに行くにもLomoをつれていこう。」や「早く!速く!」を実行するのに理想的な形なんだなと納得させられちゃったね。

だけど、日本でブローニーで撮るってことは、なんか上級者って感じで、ちょっとハードル高いよね。
フィルム、現像、プリントに掛かるコストも写真1枚あたりに換算すると高いしね。

でももし、ブローニーでDIANAやHOLGAよりも簡単確実にいい写真が撮りたいって思ってるなら、LC-A 120はまさに理想的なカメラだよ。
Lubitel 166+はフルマニュアルだし、Belairはカバンに入れて気軽に持ち歩くにはちょっと不便だしね。

あとはみなさんのお財布とご相談。
僕も今回の写真の仕上がりと使い勝手の良さに惚れ込んじゃったけど、お値段を見ると二の足を踏んじゃう感じ。

確かにトイカメラとして考えると高いけど、レンズの良さを考えれば安いくらいかもしれない。
「レンズ構成:4群5枚」って、Lomographyのホンキのレンズであることは確かだよね。

もしLC-A 120を買おうかどうか迷っているなら、直営ショップ「Lomography+ 東京」へ行って、LC-A 120の実際の写真に触れてみるのもいいかも。
実際の写真に比べたら、パソコンのディスプレイに映ってる画像は、ホント、『参考程度の劣化した画像』でしかないからね。

Lomoで一番の高級機となるLC-A 120。
欲しいか欲しくないかと言われたら、欲しいに決まってる!

ピントを外してもこんなに素敵に写るとは、LC-A 120は化け物か・・・

2014-12-11 #gear #review # # # # # #first-impression #gakurou #lomo-lc-a120-lc-a-lc-a-120-square-cross_process-double_exposure-multiple_exposure-long_exposure-camera gakurou の記事

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