Tipster of the Week: あなたのキッチンがわたしの暗室
5 Share Tweetコーヒー + 重曹 + ビタミンC とそしていくつかのアナログへの情熱が写真を作る為に必要な全て。信じられない?それではご紹介します…
新・コーヒー現像レシピ by dogma
Matt の コーヒー現像 tipster は記憶に新しいかと思います。家で簡単に手に入るものでフィルム現像ができるという可能性に目覚めさせてくれました。コーヒーと重曹でこんなことができるなんて誰も考えも付かなかったでしょう?でも、その組み合わせが本当に使えるんです。ただ 1 点の欠点があるのだけれど。それはネガのコントラストが低いということなのです。けど、それを解消する方法があるのです。ビタミン C のタブレットをいくつか入れればいいのです。コーヒー + 重曹 + ビタミン C でフィルムも完璧に仕上がります!信じられない?
ビタミン C が豊富に取れるものというとすぐに思いつくのがレモン、ライム、オレンジやその他柑橘系の果物だと思いますが、残念なことにこの実験に使うには濃度が充分ではないのです。私も絞りたてのレモンジュースを使って現像したのですが、フィルムが真っ白になってしまいました。なので、薬箱に直行してビタミン C のタブレットをいくつか持ってくる必要があるのです。
で、結局何が必要なのか?この一覧を見てください。
薬品:
- インスタントコーヒー (デカフェでないもの)
- ビタミン C の錠剤
- 炭酸ナトリウム
- 室温の蒸留水
- 定着液
- 食器洗い用洗剤をほんの 1 滴
道具:
- 白昼型現像タンク & リール
- 撮影済みのフィルム
- 栓抜き
- はさみ
- 計量カップ
- スプーン
- ガラス容器を 2 つ
- タイマー
- 洗濯バサミを 2 つ
- 物干用ロープまたはコートのハンガー
分量:
- 水 350ml
- インスタントコーヒーの粒 小さじ 5
- 洗濯ソーダ 小さじ 3 1/2
- ビタミン C 1g (タブレット 2 つ)
手順:
暗室を準備し、フィルムをリールに巻き取る。
ビタミン C のタブレットを砕き、コーヒーと合わせ、125ml の水で溶かす。全ての粒やざらざらしたものが完全に溶けるまで混ぜる。
洗濯ソーダを別のガラス容器に入れ、125ml の水で溶けるまで混ぜる。2 つの溶液が入りきる容器に 2 つの溶液を入れる。
フィルムの入っているタンクに現像液を注ぐ。
タイマーをスタートさせ、最初の 1 分はゆっくり、でも休まずに撹拌します。(ここでいう「撹拌」とはタンクを逆さまにし、また元に戻す動作のことです)
最初の 1 分が経ったら、次の 1 分ごとに一度、合計 3 回撹拌します。タイマーが鳴ったら現像液を流し、タンクを水で一杯にします。6 回撹拌し、タンクから水を流し出します。
以上の手順をもうあと 2 回繰り返します。
また水を流し出す、または停止浴をし、タンクに定着液を入れます。タイマーを 5 分に設定し、1 分に 3 回ずつ撹拌をします。定着液に関してですが、もし現像をもうちょっと面白い仕上げにしたいなら代わりに食塩水を使っても同じような結果を出せます。ただ、1 リットルの水に対して食塩を 500g と食塩の濃度が高いため時間と水がもっとかかります。
定着液を流し出してタンクに水を入れます。3 回撹拌して水を流し出します。再び新鮮な水を入れて 6 回撹拌し、水を出す。もう一度水を入れ、12 回撹拌して水を流し出します。
最後のステップは、別の容器にタンクを一杯にできるくらいの水に食器洗い用洗剤をほんの少し入れて溶かし、タンクの中に流し入れ、24 回ゆっくりと撹拌して水を流し出します。
タンクを開けてフィルムが巻き付けられているリールを取り出します。フィルムのロールを洗濯バサミを使って吊り下げて乾かします。乾いたら画像をスキャンしましょう!
最後にもう 1 点だけ、でもとても重要なポイントを: もしコーヒーを使ってフィルムを現像しようと思うのでしたら1、2 段階オーバーで露出した方がコントラストがいいようです。コーヒーでは現像を押すプラス現像ができないので、自分のカメラを使ってマニュアルでオーバー露出にしなければならないのです。私自身は Kodak Tri-X ISO 400 のフィルムを使ったのですが、ISO 200 の設定で撮影しました。
2011-01-24 #gear #チュートリアル #coffee #black-and-white #developing #tips #smena-8m #tipster #coffenol #kodak-trix-400 #ascorbic-acid #yashica-35gsn dogma の記事
コメントはまだありません