フィルムの実験:闇の中で、本物のアナログ実験を
Share Tweet薬品をかけたり、燃やしたり、ネガにひっかき傷をつけることは、フィルムで実験する数少ない方法です。しかし、完璧にフィルムを壊してしまう(もしあなたがラッキーなら何かびっくりしちゃうものを生み出す)別の方法があります。それは文字通り、夜に居酒屋から千鳥足で家へ帰る酔っぱらった人とおなじくらいばかなものです。
そして、全ては闇に包まれるのです。
この実験の中心となるテーマは、アナログ写真を構成する一つのキーワード「闇」です。
原則として、これから行うすべての実験の工程は闇の中で行います。
フィルムを選んだ時から、カメラで写真を撮った後にフィルムを巻き取る時までです。
注意事項 こちらの方法は大きなリスクを伴います。これで大体何をしようとしているのか、充分に理解しておく必要があります。
何も起こらないという保証はありませんし(私の友達の多くも証言します)、完全な闇の中での作業がたくさんあります。もしフィルムを自家現像したり、予めフィルムを露光させたりした経験がなければ、少し難しいかもしれません。
材料
- フィルム1本。もしくは、(勇気のある人は)複数のフィルム
- あなたのカメラ
- 友達数人
- フィルムをめちゃくちゃにするための家庭用洗剤、ライター、金属製たわし、飲料
- ドライヤー
- フィルムをつるす洗濯バサミ
- お酒
1. 夜、ロモグラファーの仲間を数人集めて下さい。多ければ多いほど楽しいですよ。
(みんながちゃんと入れる大きさのお風呂くらいの暗室が必要だし、どれだけあなたがぎゅうぎゅう詰めになるのが好きかにもよるけどね)
2. みんなにフィルム一つとカメラを持ってくるように伝えて。
3. 少しお酒を飲みましょう。
4. どこに家庭用洗剤があったか、また他に使いたいものがないか思い出して下さい。
他の人たちにもそのことを知らせて、部屋を遮光して、ヘアドライヤーを手にしてから、
家の全ての明かりを消してね。
5. 闇鍋の時間。みんなで薬品やフィルムを壊すものを持って、遮光された部屋に向かいます(あなたの飲み物も忘れずに)
6. 宝探しの時間。くじ引きのようにみんなのフィルムの中から一つを手に取ってください。
7. フィルムを引き出して、どこかからつるして、自分で選んだ薬品をスプレーして、破壊していきます。
ドライヤーでフィルムを乾かしてください。(乾かさなくてもOK)
そして、フィルムリーダーがなくならないように注意しながら巻き上げて下さい。
8. ランダムにフィルムを配り直し、それをそれぞれのカメラに詰めて。
※これらは全て暗闇の中で行ってください。
終わりです!
何の薬品がかかったか分からない謎のフィルムがカメラに入っています!
本当に可能性は無限で、どんな結果が出るか想像もつきません。でも思い出して、もしあなたがそれを気に入ったとしても、それが何の薬品なのか見分ける方法は全くないのです。
私が投稿した例も、何を入れられたのか見当も付きません。しかし、それは良さの一部なのです。
注意事項
- すごくすごく重要なことは、棚に何も危険な薬品が入っていないか確かめること。電気を消す前にそういうものは部屋から出しておいて。
- この実験をするときは、お風呂場の換気扇を強にしてください。化学薬品のスプレーは有害である可能性が非常に高いのです。
- すべてのフィルムを同じISOや現像方法のものにしておきたいかもしれません。
フィルムを高価なプラスチックのかけらにしたくないので当然のことです。でも、これはくじ引きなので、誰が何のフィルムを入れたのかは誰もわからないのです。
- 暗闇の中でカメラにフィルムをいれる練習をしたり、友人に手伝ってもらいたくなるかもしれません。完全な闇の中で、しかもちょっと飲んだ後ですから全然いつもどおりにはいかないでしょう。
楽しんで!
2015-01-20 #gear #チュートリアル #darkness #tipster #double-exposure #cross-processing #requested-post #film-experiments #film-soup #souping #film-destorying mikekumagai の記事
翻訳 kotpa
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