クロスプロセスって何?

クロスプロセス という現像方法を聞いたことがありますか?
一言で説明すると 「リバーサルフィルムをネガフィルム用の現像液で処理する現像方法」 です。技術的なことは最後に説明しますが、まず注目していただきたいのはクロスプロセス処理後の写真の発色の良さです。「青」「緑」「紫」「黄色」が強調された鮮やかな色彩!!

通常のカラーネガ現像→クロスプロセス現像

▶︎ 【比較】クロスプロセスってどんな写真が撮影できるの?

仕組み

一般的にフィルムといえば 35mmのネガフィルムの事を指し、ネガフィルムは「C-41」という現像液で処理されます。
クロスプロセスで使用するフィルムは 「リバーサルフィルム」 です。このリバーサルフィルム(別称スライドフィルム、ポジフィルム)は通常 「E-6」 とよばれるリバーサルフィルム用の現像液で処理されます。ですが、クロスプロセスをする場合はリバーサルフィルムをネガフィルム用現像液「C-41」で処理するのです。これがポイントです!

リバーサルフィルムをネガ現像、つまり「クロス」させることによって、被写体の表情をきわだたせ、コントラストあふれる仕上がりにすることができます。 ネガフィルムが現像の段階で明暗が反転した陰画(ネガ)となるのに対して、リバーサルフィルムは陽画(ポジ)として現像されます。リバーサルフィルムはスライドや高質な印刷物などの用途にも利用されるため、非常に発色の強いコントラストのはっきりした描写があらわれる傾向があります。

▶︎ クロスプロセス用フィルム XPro Slide 200 をリバーサル現像してみたよ!

フィルムの種類によって異なる発色

クロスプロセスはフィルムの種類によって、現像された写真に強くでる色合いが違います。例えば Lomography X-PRO 200 Filmは、クロスプロセスの為に開発されたフィルムです。鮮やかな発色と、クロスプロセスを行った時に黄色や緑色が強くでることが特長です。これからご紹介するのは、同じ Lomo LC-A+カメラで撮影された異なったフィルムの写真。お好みのフィルムを探してみてくださいね!

緑・黄色が強いX-PRO Film (200/35mm): オンラインショップで販売中!
赤みが強いFujiFilm (Sensia100)
黄色みの強いKodak (ELITE CHROME 100)
青が強く、原色が鮮やかになるAgfa ( CT Precisa 100)

クロスプロセス現像は、その特性であるトンネルエフェクトやレンズ効果をより拡張できる手法として、早い段階から前衛的な写真家やアーティストから注目され支持されてきました。ファッションフォト、カタログ写真など、色を重んじるメディア等に使用され、クロスプロセス処理された写真の「変則的」で「予測不可能」な特徴を美しくプリントとしてそのまま表現する出版物も数多くあります。

ところが少し前までは、このユニークな現像テクニックも一般的フォトラボでは嫌煙される傾向がありました。その理由はさまざまで、「写真結果が予測できないこと」と「現像液の問題」が主な理由と言われています。しかし近年では対照的に、このクロスプロセスの当の問題、つまり「予測不可能な仕上がり」は斬新でおもしろいという評価がクリエイティブコミュニティーの間に浸透し始めます。現在では数多くの写真家たちがこの素晴らしいテクニックを発見し、独創的で新しい作品を次々に生みだしています。

written on 2010-09-16 in #film