映像作家 山田智和、LomoKinoで撮る

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映像作家の山田智和さんにLomoKinoを使った映像を制作して頂きました!デジタル社会におけるアイデンティティーを、東京の風景を重ねて表現したという「TOKYO LIGHTS」。LomoKinoを使った撮影技法やその背景と共にじっくりお楽しみください!

名前 : Tomokazu Yamada
都市 : TOKYO
国 : JAPAN
ウェブサイト : http://tomokazuyamada.com

簡単な自己紹介をお願いします。
都内で映像制作を中心に活動をしています。

ロモグラフィーのカメラを以前にもご使用頂いたことはありますか?
LOMO LC-Wideを使用したことがあります。

LomoKinoを一言で表すと?
楽しい!

今回LomoKinoでTOKYO LIGHTSという素敵な作品を製作して頂きましたが、この作品にはどんなテーマや思いが込められているのでしょうか?
デジタル社会におけるアイデンティティーというものを今一度自分の中で整理したいと思っている時に、フィルムカメラLomoKinoの存在を知り、非常に良いタイミングだと思いました。今やデジタル映像のどんな小さい構成要素も、簡単につくり変えてしまうことができて、もはやオリジナルというものが分からない感覚があります。それは「現実」と「もう一つの現実」との溝を以前よりも深めることになっていて、都市や個人にも同じことが言えるのではないかと思い、東京の風景を重ねて考えました。

Actor : Juri.I
Cinematographer : Go Yasuura, Keisuke Murata
Music : silver light (dot tape dot remix) by [.que]
Director : Tomokazu Yamada

撮影していて、印象的な出来事や、こだわった点があればお聞かせください。
役者さんが本編撮影中にLomoKinoで撮った映像をそのまま本編の景色映像として一部使用しています。

作品の中で、多重露光やライトリークをうまく使った場面が出てきましたが、絵コンテ等を書いて計算して撮影されたのですか?それとも偶然でしょうか?
役者さんのカットに関しては絵コンテを書いてますが、多重露光で載せた景観などは、その場でいいなと思った場所を直感で撮っています。ライトリークに関しても同様に、もの凄く直感的にやっています。

作品で流れている音楽が映像とマッチしていて印象的だったのですが、何と言う曲でしょうか?
音楽家 [.que]さんのアルバム「calm down」から『silver light』という曲を今作品用にRemixして頂きました。
(silver light (dot tape dot remix) / [.que])

LomoKinoで作品を作る上で、参考になるアドバイス等はありますか?フィルムとフィルムのつなぎ目はどのように計算されましたか?
特に何かをアドバイスをするような立場にないのですが、とにかく楽しむことだと思います。計算して撮ったところよりも、楽しく直感的に撮った箇所の方が良い画が撮れていることが多いかもしれません。

これからLomoKinoでチャレンジしたい映像作品はどんなものでしょうか?
サイレント映画を作ってみたいです。技術的なことを言えば、今回全てお任せしたのですが、現像、スキャンを自分でやってみたいです。

最後にLomoKinoをこれから使ってみようという方に何かメッセージをお願いします!
是非ともLomoKinoで撮影することの楽しさを体験してほしいと思います。日常の風景が少し変わって見えてくるかもしれません。

2012-02-17 #people #lomoamigo kyonn の記事

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