カメラを連れて、旅に出る
2 Share Tweet旅が好き。旅で素敵な写真を撮ってくるのが好き。旅と写真が嫌いな人っている? ここでは最高の旅行写真を撮るための秘密を教えてあげる。
何事もそうだけど、旅行写真は準備が肝要。
武器選び
優れた旅の写真はカメラ選びから始まる。カメラが2、3台の場合、話は簡単、全部持って行こう。もしあなたわたしのようなちょっとしたカメラ・コレクターだったら、選ぶのは難しくなる。自分が何をしたいのかをしばし考えてみよう。くっきり、クリアなNational Geographic誌みたいな写真? ガラスレンズの一眼レフか二眼レフがいい。ソフトで、ムードたっぷりの写真? Holga か Diana にしよう。多重露光? LC-A+ などのLomographyカメラで決まり。パノラマ? Horizon か Spinner 360 だね。
また、旅先の天候にもよる。雨が多い? 防水タイプのカメラだね。眩しい陽射しや雪? 小型プラスチックレンズがいい。曇りがち? 少ない光でしっかり露光可能なガラスレンズだ。
最後に大切なことを。どのくらいの重さをお望みか(あるいは持てるのか)? 2週間の山登りに重たい一眼レフとHorizonはムリ。かといって、豪華なシティ・トリップでもたくさんのカメラを持つのは肩こりのもと。(これ、経験済み。)
弾
お次はもちろん、フィルム選び。National Geographic写真には、普通のカラーネガがいい。 天気がさえなくても X-Pro や Redscale なら写真の色味が良くなる。あるいは趣向を変えて白黒フィルム。晴れた日のビーチやスキー場はISO100で十分だけど、他の場所ならもっと高い感度がお奨め。プラスチックレンズ・カメラの場合は特に。わたしはいつも、カラーネガ、スライド、白黒といったいろんなフィルムを持って行き、各カメラに違う種類のフィルムを仕込む。
いつも手元に
「最高のカメラは手元にあるカメラだ」という昔からの言葉がある。でもわたしならこう言いたい。「最高のカメラは5秒で手に取れるカメラだ」。写真愛好家のグループ旅行でない限り、あなたがカメラを引っ張り出し、設定を調整し、構図を決めるのに毎回10分かかるのに、みんなウンザリするだろう。だから自分のカメラはすぐに取り出せるようにしよう。快適なネックストラップはお金をかける価値あり。
晴れた日の山では、1台はネックストラップで首に下げ、1台はカラビナでバックパックにぶら下げ、もう1台はバックパックのポケットに入れて歩く。いちいち荷物を開けたくないから。天気の悪いときは、コートのポケットに1、2台つめこみ、荷物には防水カメラを提げる。素敵ないでたちとは言い難いが、こうしておけば2、3秒で写真が撮れる。
写真は撮れる時が勝負だ。
さあ、撃て!
さて、いよいよ実戦に入る。撮るのだ。良い旅行写真はない。良い写真があるだけだ。要するに、眼をしっかり見開いて、迷ったら、撮るべし。 三分割法 、 リードルーム 等など といったルールを覚えておこう。実に役に立つ。ルールはいったん頭に入れたら、破るべきものだ。しかし、指針としては非常にいい。
わたしのお気に入りのテクニックを少々:
写真の角から中央へと延びる、道や河、縁石とかが、見るものを写真へと導く。これはわたしの鉄板テクニック。文字通りの道じゃなくても、とにかく使えそうなラインを見つけるようにして。
風景を撮る時は、前景を入れて深みを出そう。たまに素晴らしい景色を撮ったはずなのに、すごくつまらない写真になってしまうことがある。ボトムに緑の大地、トップに紺碧の空。ただ一緒に撮ると立体感のない写真になる。でも手前になにか入れるだけで深みが出て、より面白くなる。
ディティールを忘れないこと。わたしはよく、圧倒されるような広大な自然の眺望を思うさま撮りに旅に出るが、とにかく可能な限りのものを写真に入れたくなるものだ。特に初めての異国情緒たっぷりな場所を訪ねた時は。でも、ディテールを撮ることも忘れないで。奇妙な看板や、建物の隅の可愛らしい彫刻とか。山の写真50枚の後、ふと目にした花の写真が入るとホッとする。
被写体のコントラストは効果大。古いものとあたらしいもの。大きいものと小さいもの。分かるよね。
以上が最高の旅行写真のコツでした。さあ、わたしを嫉妬させるような写真を撮って来てね!
2013-10-31 #gear #チュートリアル #nature #travel #landscape #hiking #inspiration #rules #photography #tipster #composition stratski の記事
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