ようこそ!露模’ 即席光画機!
4 Share Tweetさぁさぁ、ついに来ました LOMO’INSTANT!LOMOがインスタットバックで培ってきた技術の集大成ともいえるこのカメラ。LOMOのカメラが楽しいのはわかってる。でもホントのところの使い勝手はどうなのよ?ということで、その実力に迫ってみました。
今回、 CAMPFIRE で支援して限定版のCampfire Special Editionを購入。
届いたのは、オレンジとミントグリーン、ホワイトのお菓子のようなかわいらしいカメラでした。
とっても嬉しいのは、単4アルカリ乾電池で動くこと。
今までのインスタントバックはリチウム電池のCR2を使ってたけど高いから、100円ショップで買える単4電池はとっても経済的。
でも100円ショップの電池は容量が少ないから、予備はたくさんあった方がいいかもね。
新しいカメラが来ると何はさておき撮りたくなるので、とりあえず取説で操作方法だけを見て 1枚撮ってみた。
日陰で木漏れ日の中に落ちた花びらをフラッシュなしで撮ってみたけど、光の当たった部分以外は真っ暗で失敗。
これはいかんという事で、とりあえずオートモードで慣れてみようという事にしました。
太陽の光で眩しい場所を撮ると露出オーバーで超ハイキー。
取説にも書いてあるけど、こういうときは露出を下げるべきなんだね。
instaxフィルム を使ったことがある人は知ってるかもしないけど、太陽や強い光を撮るとフィルムが焼けちゃって黒く写ります。
instaxフィルムは、ISO感度 800のポジフィルムなんだけど、ポジフィルムはネガフィルムよりも光に敏感だし、ISO 800の高感度フィルムだと光を受け止められる許容範囲が狭いから、白トビしやすいというのも覚えおくといいよ。
まぁフィルムの話はそれくらいにして、百聞は一見に如かず。
とりあえず撮った写真を見てみてね。
Fisheye Lensは、やっぱりLOMOの他のFisheyeレンズと同じように中心に小っちゃく写るんだね。
これだと何も映ってない部分がもったいないから、多重露光で花とか模様的なものを重ねるといいかもね。
ちなみに、金魚の絵の写真が2重に写ってるけど別に狙ったわけじゃない。
LOMO'INSTANT は、5分間何もしないと自動で電源が切れる仕組みになっているんだ。
省エネなのはいいけど、これが少々曲者。
電源と言っても、切れるのはフラッシュとフィルム排出だけ。
シャッターは機械式で電気は使われてないし、ロックが掛からないからシャッターは普通に切れるんだ。
だから自動で電源が切れてて、シャッター切った後に「あ、電源切れてた」と、もう一度取り直すと2重に写っちゃう。
そういう時は、電源を入れ直してレンズを手で覆うかキャップをしてから、シャッターを切ってフィルムを取り出してね。
ここでもう一つ注意する点は、自動で電源が切れた時は、露出(絞り)の設定は保持されてるけど、一度電源を切ると露出(絞り)の設定がリセットされること。
もしセッティングに時間のかかる撮影をする時なんかは、シャッターを切る前に毎回確認してね。
この日の最後の1枚はバルブで撮ってみた。
持ってたケーブルレリーズが使えなかったんで、手でシャッターレバーを固定して撮ったから少しブレてるけど、なかなか素晴らしい写り。
この日、一通り撮影して、写真を見直した後で、取説をよくよく読んでみると、自動でフラッシュがつくけどシャッター速度は1/125の単速なんだね。
つまり露出でシャッター速度が変わるのではなく、暗いとフラッシュが点く簡易オートカメラということです。
それじゃあ、さっそく記事を書こうかなと思ったら、Close-upレンズを使ってなかった事に気付いたので、ミニチュアの撮影に挑戦。
単速のシャッターで室内、接写という事で失敗しながらも、なんとか撮れたのがこの写真。
バルブだと開き過ぎるのが怖かったから、シャッターを2度、3度と切って撮ってみました。
今回、多重露光は試して無かったけど、MIXスイッチは撮影前に入れておいて、MIXスイッチを戻すとフィルムが出てくる仕組みになってる。
MIXスイッチを入れないとシャッターを切るたびにフィルムが出てくるから、今までのインスタントバックに慣れてる人は、MIXスイッチは常に入れておいて、フィルムを出したいときにスイッチを戻して取り出す方が失敗が無くていいかも。
それでは、総評いってみましょう。
まず一番は、やっぱりレンズがいいね。
一目で見てわかる通り、チェキより断然レンズが大きい。
周辺はかなりゆがむけど、ピントの合った部分は細部まで良く写る。
チェキでは発揮されなかったinstaxフィルムのホントの写りが引き出せると思うよ。
そうなると残念なのは、写真のサイズが小さいところだけど、フジフィルムで引き伸ばしのサービスもあるみたいだから、試してみるのもいいかもね。
操作には少々クセがあるけど、慣れれば問題ない程度。
個人的には露出を測ってシャッタースピードを制御してほしかったけど、そうするとお値段が1~2万円くらい上がっちゃうかもしれないので、これこれでよし。
なにはともあれ、LOMO’INSTANTはやっぱり面白いカメラだった。
自由に撮れるし、ちょっとした思いつきもすぐに写真にできて、失敗してもまたすぐに修正できる。
これは多重露光やライトペインティング、新しい実験的な撮り方を試すときにはとってもありがたいよね。
写真のサイズは小さいけど、10ゴールデンルールの「できるかぎり被写体に接近して撮ろう。」で撮れば気にならない。
シャッター速度が固定なのも、割り切れば味になる。
だってLOMO’INSTANTには、カラーフラッシュがあるからね!
トイカメラや制限のあるカメラは、それ自体が個性なんだ。
だからその個性を活かす写真を撮ればいい。
もちろんその制限を超える撮り方だって、ロモグラファーならできるよね。
LOMO’INSTANTとフィルムと電池があれば、現像所は必要ない。
地球の果てでも、宇宙の果てでも、いつでもどこでも誰とでも写真が撮れるこのカメラを、キミの人生の一部にしてもいいんじゃないかな?
みんなも生まれたばかりのこのカメラでいろんな撮り方を試して、面白い写真と思い出をたくさん残してね。
最後に、 LOMO'INSTANT の性能をまとめて書いておくから参考にしてね。
- レンズ: 27mm (φ37mmサイズフィルターネジ有り) 別売り Portrait Lens 35mm、Fisheye Lens 画角 170度
- 絞り: F8、F11、F16、F22、F32
- シャッター: 1/125、バルブ(ケーブルレリーズ使用可)電源OFF時はシャッターロック機構有り。
- 露出: 絞りの調節で、-2(F32)、-1(F22)、0(F16)、+1(F11)、+2(F8) まで変更可。電源を切ると変更がリセットされる。
- 撮影距離: 0.4~0.9m、1m~無限 別売りの Close-upレンズ 10cm~15cm
- 撮影モード: オート(フラッシュ自動点灯)
クリエイティブ撮影モード(フラッシュON)
クリエイティブ撮影モード(フラッシュOFF)
絞りは手動で設定可。 - 多重露光: 撮影前にMIXスイッチで切り替え。
- その他:
セルフポートレイトミラー
フラッシュ用カラーフィルター
5分で自動電源OFF(ただしフラッシュとフィルム排出のみでシャッターは切れる。露出設定は保持。)
2014-11-07 #gear #review #instant #instax # # #lomo-instant # # #lomoinstant gakurou の記事
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