LomoAmigo:Jorgen Axelvall × Lomo'Instant

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例え同じものを見ていたとしても、人が見る世界人それぞれ違います。近視、遠視、乱視、老視、そしてその人の性格や感情、生まれ育った環境でさえ、人が目で見る世界を変えます。スウェーデン出身で現在日本で活躍している写真家Jorgen Axelvallは、彼の目で見るからこそ見ることが出来る世界を写真に写します。クレジットカードサイズの小さなインスタント写真にさえ、彼独特の世界をつくりあげます。彼の着眼点に富んだアーティスティックでダークな世界をインタビューと共にお楽しみください。

Lomo’Instant photo by Jorgen Axelvall

Name : Jorgen Axelvall(ヨーガン・アクセルバル)
Location : 東京(日本)
Camera : Lomo’Instant
Web : www.jorgenaxelvall.com

あなたについて教えて。

僕はスウェーデン出身で、写真と暗室の基本については母国で学んだんだ。1996年にニューヨークへ移って、当時はそこで1年間世界のトップの写真家のもとで勉強して、その後はスウェーデンに戻る予定だったんだ。でも結局ニューヨークには15年滞在し、写真ではなく人生についてたくさん学んだね。2011年3月11日、東北大震災が起こったその瞬間に僕は日本に着地し、今は東京が僕の家だよ。

写真を始めたきっかけは?

いつも母のフォトアルバムを見るのが大好きだったんだ。9歳ぐらいのときに、初めて35mmフィルムのカメラをもらって、すぐに虜になったよ。でもフィルムを使って撮影するのはとても高かったから、よく写真を撮ってる真似をしたね。ビューファインダーを覗き込んで、シャッターボタンを押してシャッターがきられる音を聞く、そしてイメージを記憶するんだ。カメラの中にはフィルムが入ってなかったからね。
後に、友達と僕は暗室を作って、フィルムの現像とプリント方法を学んだんだ。それからは実際にフィルムを使って撮影するようになり、プリントも常に出来るようになったよ。

Lomo’Instant photo by Jorgen Axelvall

あなたの写真の世界を表現するとしたら?お気に入りの被写体はある?

僕の被写体は幅が広いから多くの人が困惑するだろうね。でも目に見えるものよりは感じるものにより興味があるんだ。テクノロジーやピクセル、そもそも写真がシャープかどうかなんて気にしないね。僕の日常自体がシャープから程遠いし。僕は常に不鮮明な中に生きていて、目先のことしか見えないんだ(笑)。

Lomo’Instantを使って撮影してみてどうだった?

かつてはよくポラロイド社の商品を使って撮影していたんだけど、瞬時に得られる満足感が大好きなんだ。現代のデジタル世界において、複製されないオリジナルを得られるのは本当にありがたく喜ばしいことだね。インスタントフィルムはネガフィルムと同等またはそれ以上に貴重なものだよ。

Lomo’Instantの機能でお気に入りはどれ?

微光でのバルブモード撮影をよくやったよ。慣れているからやっていて落ち着くんだ。長年写真を撮り続けていると、よくカメラの自動露光より自分の頭の露出計のほうが正確だったりすんだ。それと、無制限の多重露光はいいね!

今回の撮影について教えて。どこで撮影したの?

まずLomo’Instantを使ってきっちり1週間撮影をしようと決めたんだ。そして毎日持ち歩き、面白そうだなと思ったものは全て撮影したよ。だからこれらの写真は僕の1週間の写真日記みたいな感じかな。インスタントフィルムだと、同じシチュエーションで1枚以上撮影することはなく、写真が出来上がる頃には次の場所に移動していたね。

Lomo’Instant photo by Jorgen Axelvall

あなたのインスタント写真はとてもアート的で実験的だけど、何がそうさせるの?

僕個人のスタイルでもあるけど、でもカメラがたくさん助けてくれたね。シャープに写したり、イメージを操れたりするカメラではないけど、僕が見ているものをとてもよくとらえるんだ。僕は虫だったり、動物だったり、シンプルな色やパターン、光に魅了されやすいんだけど、それらを見て、そして撮る、って感じ。
人の写真は、友達と過ごしているときに面白いものを見たら、「ちょっと待って、そのまま!写真とるから!」って感じかな。

これからLomo’Instantを使う人に、なにかアドバイスはある?

マニュアルとか取扱説明書とか、いつも読まないで自分で使いながら使い方を学ぶよ。このカメラも操作方法は簡単だったけど、他のカメラとは一味も二味も違ったね。フィルムを無駄にする前に、まずどんなもの、風景、人を撮りたいかをじっくり時間をかけて考えて撮影してみたらいいと思うよ。もし自分が思ってた写真に仕上らなかったら、どうしたら想像している画に近づけるか考えてみよう。実験的に、色んなレンズや機能を試すことで、自分が求めてる写真に近づけるはずだよ。

次のプロジェクトの予定は?

僕はかれこれ7年間ぐらい、あるアートプロジェクトを進めていたんだけど、今月その作品たちがやっと展示されることになったんだ。「I was looking for Part Hyatt Tokyo」(僕はパークハイアット東京を探してた。)この展示は11月28日から、Park Hyatt Tokyoで開催する予定で、同時に本も出版することになったんだ。本と一言で言ってもちょっと変わっててね。まぁ、展示を見に来るついでに本もぜひ見て…

詳細はこちら: www.parkhyatttokyo.com

Jorgen、ありがとうございました!

2014-11-19 #people #instant #amigos #instax-mini #amigo #long-exposures #lomoamigos #fashion-photography # #lomoamigo #lomo-instant # #lomoinstant # ciscoswank の記事

1 Comment

  1. gakurou
    gakurou ·

    実験的な写真、見たことのない写真は、いつも勉強になます。!(@_@)

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