STAY FOCUSED: すべての始まり

2016-04-05

今回発表する新商品が一体どんなものになるのか、皆様推理していらっしゃる最中だと思います。この記事を第二ヒントとして投下したいと思います!

どんなに面白い革新的な商品でも、そのもとになる最初の発明があります。最初の発明に焦点を合わせてみましょう。新しいミステリープロダクトはとってもクレイジーで、信じられないようなアイテムです。私たちロモグラフィーにとっても「すべての始まり」になる、そんな予感で今からとてもワクワクします。

そういえば、みなさんにとっても馴染み深い写真の歴史はご存知でしょうか?今日は写真の歴史の「始まり」にフォーカスを当ててみましょう!きっとミステリープロダクトのヒントになるはずですよ。


Finders Keepers: 一番最初の写真

View from the Window at Le Gras by Joseph Nicéphore Niépce, ca. 1826. Reproduced by Helmut Gernsheim.

人類史上最初の写真は、1826年にニセフォール・ニエプスによって撮影されました。彼が写したのは自宅の二階からのフランス・バーガンディー地方の景観。この写真によって、ニエプスは写真の発明家として広く名前を知られるようになりました。もちろん歴史というものは複雑で、ニエプスの他にも"世界で初めての写真"を撮影したとされるフォトグラファーやアーティストもたくさんいますが、まさにニエプスこそが初めて写真を撮影した人物なのです。

View from the Window at Le Gras by Joseph Nicéphore Niépce, ca. 1826.

1905年、最初の写真が歴史上に現れたものの、長い間ニエプスは写真の発明家として賞賛をあびることはありませんでした。しかし、それから約半世紀後の1952年ヘルムート・ゲルンスハイムが現れたことで、一躍彼は写真の発明家として有名になったのです。なぜこの写真はそんなにも有名になったのでしょう?

ニエプスが残した写真はヘリオグラフィという手法で今の写真とは大きく異なっていました。ニエプスは太陽の光を使って板に溝を残しました。この溝にインクを流し、写すことでニエプスの写真は初めて完成するのです。まるで今でいう版画のようなものですね。しかし、ニエプスが撮影した写真の原版は長い間、箱にしまわれ人々の目に触れることはありませんでした。それを発見し、原版から写真を再現したのがゲルンスハイムです。この写真、「ル・グラの窓からの眺め」は今でも貴重な資料としてテキサスのハリーロンソムセンターに保管されています。

A Prolonged Polish: ポートレイトの誕生

Boulevard du Temple by Louis-Jacques-Mandé Daguerre, 1838.

ここでもう一つミステリープロダクトにまつわるお話を紹介しましょう。もし、あなたがタイムマシンを使って19世紀のパリへ旅行したら、豪華な街並みに心が踊ることでしょう。でも気を付けて!誰かがあなたのことを写真におさめようとしていますよ。タイムトラベルしてきた証拠写真を撮られないように注意しましょう。

なーんて、もちろんそんなことはないのですが、、、19世紀のパリではタイムマシンにも勝る驚くべきものが発明されました。1838年、フランスの芸術家ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールはダげレオタイプと呼ばれる新しい写真技術を生み出しました。彼によって人類は初めてポートレイトを撮影することに成功したのです。ダゲールは、先述のニエプスの友人でした。ニエプスの発明した写真技術ではイメージを原版に定着させるのに8-20時間もかかっており、動かない建物などしか撮影できませんでした。しかし、ダゲールの発明によって露出時間は10分程度に短くなり、人物の写真が撮影できるようになったのです。

Move Over Monochrome: カラー写真の発明

Tartan Ribbon by James Clerk Maxwell and Thomas Sutton, 1861.

写真技術が発明されてから、写真はリアルに世界をとらえ続けてきました。しかし19世紀の中旬までは、とっても大切なものが欠けていました。それはいったい何でしょう?
もちろん、セルフィー用の自撮り棒じゃないですよ。

1861年、イギリスの理論物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルはカラー写真のヒントをひらめきます。そして光の3原色によって見事にカラー写真でタータンチェックを記録することに成功しました。彼は3つのフィルター(赤・緑・青)をそれぞれつけて撮影した3枚の白黒写真を重ね合わせることでこの写真のような色を再現したのです。ここであなたは何か気づきましたか?もしあなたがタータンリボンの写真についてインターネットで検索をしたらもう一人の名前が出てくることでしょう。トーマス・サットン、彼は一眼レフカメラの産みの親です。彼こそが、マクスウェルのアイディアをもとにこの写真を撮影したのです。アイディアはマクスウェルだけれども、写真のクレジットはサットン。うーん、人生って難しいですね。

Of Horses and Hooves: 写真から動画へ

Horse in Motion by Eadweard Muybridge, ca. 1886.

あなたはギャンブルは好きですか?もし好きだとしても写真の技術を使ってまで賭け事をする人はいませんよね。しかしその昔、写真を使って大儲けした人がいるのです。スタンフォード大学の創設者、リーランド・スタンフォードは自分の賭けに勝つため、エドワード・マイブリッジにあるお願いをしました。スタンフォードは友人と、馬は走っているときに4本足がまるっきり地面から離れて浮いている瞬間があるかどうかについて大金を賭けていました。しかし、その瞬間は早すぎて誰にも証明できません。そこでマイブリッジは15年もの月日をかけて連続写真を撮る技術を開発し、スタンフォードの賭けを証明することができたのです。

この驚くべき発明がもたらしたのは、スタンフォードの勝利だけではありません。この連続写真は動画が誕生するきっかけとなりました。


この記事では写真の始まりから今日までいくつかの印象的な出来事に 大まかにフォーカス を当ててみました。今はまだ大きな声では言えませんが、この中にミステリープロダクトにつながる大きなヒントがあります。ここで 1つめのヒント と照らし合わせてみるとあなたの頭の中にはミステリープロダクトが浮かんでくることでしょう!

2016-04-05 #ニュース Lomography の記事
翻訳 ciscoswank

他の記事を読む

  • オーガニック?!カメラを発明したAdam Donnelly & David Janesko

    2016-04-20 #people Ciel Hernandez の記事
    オーガニック?!カメラを発明したAdam Donnelly & David Janesko

    クレイジーな発想や、異次元の考えは時にして発明へと繋がる。いや、むしろ発明とはそういったものである。Adam DonnellyとDavid Janeskoが発明した超自然派カメラ "Site Specific Cameras(現地生産型カメラ)" はそういったところから生まれたと言っても過言ではありません。

    2016-04-20
  • 【レビュー】Lomo LC-Aシリーズ特集① ~LC-A+編~

    2016-11-17 #gear #tutorials lomographyplus の記事
    【レビュー】Lomo LC-Aシリーズ特集① ~LC-A+編~

    Lomographyの代表的なLC-A+シリーズ。2016年現在はLC-A+、LC-Wide、LC-A120がシリーズの現行品として、フィルムカメラを再び盛り上げてくれています。このカメラをじっくりと紹介したいと思い、直営店スタッフによるマガジンシリーズの連載をスタート!まずは、フィルムカメラ初心者のみなさんや、「カメラそのもの自体触ったことがない!」という方にもオススメのLC-A+を特集します!説明書には載っていない細かいポイントまでご紹介するので、既にLC-A+をお持ちの方もご一読ください。

    2016-11-17
  • Lomo In-Depth: 現代における心霊写真とは?

    2016-12-01 #culture Ciel Hernandez の記事
    Lomo In-Depth: 現代における心霊写真とは?

    その昔、心霊写真は死んだ親族とつながるための方法として一大ブームとなりました。しかし撮影技術の進歩とともに、そのトリックが見破られてしまった現代では目にすることも少なくなりつつあります。そんな心霊写真の意外ともいえる誕生秘話に迫りました。

    2016-12-01
  • ショップニュース

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    Lubitel 166+での撮影はとても実験的。上から覗き込むタイプのウエストレベルファインダーを使って思う通りにフレーミングできます。120フィルムと35mmフィルムが両方使えるので、飽きずに創作意欲も存分に湧き上がることでしょう。あなたもロモグラフィーのオンラインショップでLubitel 166+を手に入れて、アナログ写真の代表作を作りましょう!

  • イマをイマ、思いのままに写し出す - Lomo’Instant Automat

    2016-08-31 #gear #ニュース Lomography の記事
    イマをイマ、思いのままに写し出す - Lomo’Instant Automat

    とうとうミステリープロダクトのベールがはがされました。クラウドファンディングに舞い戻ってきたのは、コンパクト、丈夫そして自動。 Lomo’Instant Automatは目まぐるしい日常を支える心強い機能がいっぱいのインスタントカメラです。初心者の方にはもちろん、プロの方も驚きの仕上がりでストレスなく楽しめます!9月6日(火)よりはじまるMotionGalleryでのプロジェクトにて、最大35%割引で「いま」を「いま」創り出すインスタントカメラをGETしましょう!

    2016-08-31
  • なぜ昔の写真に写っている人々は笑っていないのか?

    2016-03-17 #ビデオ lomographymagazine の記事
    なぜ昔の写真に写っている人々は笑っていないのか?

    遠い昔、まだ写真技術が発展しておらず何も考えずにセルフィーを何百枚も撮るなんてことが出来なかった時代の写真では、人々は笑顔をみせず無表情で写っています。それは一体なぜでしょう?

    2016-03-17
  • 世界中で熱望されたDaguerreotype Achromat 2.9/64 Art LensのPentax Kマウントがリターンに追加決定!!

    2016-05-06 #ニュース #gear lomographymagazine の記事
    世界中で熱望されたDaguerreotype Achromat 2.9/64 Art LensのPentax Kマウントがリターンに追加決定!!

    なんとDaguerreotype Achromat Art LensにCanon EFマウント、Nikon FマウントだけではなくPentax Kマウントのリターンが追加されることになりました!あまりに急な発表で驚かれた方もいらっしゃることと思いますが、私たちもこちらを発表することができて大変うれしく思います。世界規模での目標本数に達したためリターンとして正式に追加されます!

    2016-05-06
  • ショップニュース

    Revolog フィルム 種類によって様々なユニークな効果が現れます!

    Revolog フィルム 種類によって様々なユニークな効果が現れます!

    緑の発光体やイナズマ、引っ搔き傷などのユニークなエフェクトが現れるRevologフィルム。刺激的な写真が撮りたい方におすすめ!

  • Daguerreotype Achromat Art Lens-写真黎明期の美しく幻想的な世界があなたの手からよみがえる

    2016-04-07 #ニュース #gear Lomography の記事
    Daguerreotype Achromat Art Lens-写真黎明期の美しく幻想的な世界があなたの手からよみがえる

    *Daguerreotype Achromat Art Lens* は自分で見ている世界をそのまま、いえ、それ以上を写し出す能力を兼ね備えたプレミアムレンズ。ソフトフォーカスから鮮明でシャープな写り、さらにはユニークなボケまでもたった一台で表現することができます!写真を愛する人々の創造性を刺激し、その好奇心をくすぐるユニークなパートナーとなること間違いなしのレンズが新たにロモグラフィーに登場します!

    2016-04-07
  • STAY FOCUSED: ミステリープロダクト!

    2016-04-04 #ニュース #gear Lomography の記事
    STAY FOCUSED: ミステリープロダクト!

    ええ、あなたの目はうそを言ってはいません...。私たちロモグラフィーは、新しい製品の発表に向けて最終準備をしているところです!これからいくつかヒントを出していくので、息をついて落ち着いて、物の見方を変えて、集中していてください。

    2016-04-04
  • 【テクニック記事】期限切れフィルム、その魅力と特徴にせまる

    2016-11-12 #ニュース hodachrome の記事
    【テクニック記事】期限切れフィルム、その魅力と特徴にせまる

    皆さんは期限切れフィルムを使ったことがありますか?その写りは、色褪せていたり粒子が荒かったりコントラストが低かったり等々、本来の品質ではないその結果にがっかりした人や、またそこが気に入ったという人もいるかもしれません。今回はそんな期限切れフィルムの魅力的(?)な世界とその特徴をhodachromeが説明していきたいと思います♪

    2016-11-12 1
  • ショップニュース

    全てがクラシカルなポートレイトレンズ

    全てがクラシカルなポートレイトレンズ

    Lomography New Petzval Lens は85mmのポートレイトレンズ。周辺のボケが渦巻くように現れ、中心の被写体へ視線を惹き付ける画を写し出します。Nikon FとCanon EFの2種類のマウントでご用意があり、こちらのマウントに対応するデジタル及びアナログカメラに対応しています。オンラインショップではその他のマウントアダプターやフィルター各種を取り揃えています。

  • [レビュー]モノクロチェキフィルムでカラーフィルターを使ってみました!

    2016-12-05 #gear #culture #ニュース sikakuipanda の記事
    [レビュー]モノクロチェキフィルムでカラーフィルターを使ってみました!

    現在プレオーダー中のLomo"instant Automatが手元に届くのが待ちきれない方も多いかと思いますが、フィルムの準備はもうOKでしょうか?今回は直営店スタッフが、話題のモノクロチェキフィルムとカラーフィルターを使って、どんな効果が発生するのか試してみました! 通常のモノクロフィルムと同様の効果はえられるのでしょうか!?

    2016-12-05
  • 『ダゲレオタイプ』にまつわる19世紀当時の人々の苦労話

    2016-05-02 #ニュース #gear Lomography の記事
    『ダゲレオタイプ』にまつわる19世紀当時の人々の苦労話

    1839年に誕生した『ダゲレオタイプ(銀板写真)』。撮影から現像までの全工程で様々な機材が必要で、フォトグラファーは機材の持ち運びに大変苦労しました。また撮影される側も10~30分と長い間じっとしていなくてはならず、同じく大変な思いをしていました。それでもなお、ダゲレオタイプは19世紀当時の大発明であり、今日の写真には欠かせない存在です。

    2016-05-02
  • Maya Kibbelが 原宿ファッションスナップを再開発

    2016-10-04 #people Ciel Hernandez の記事
    Maya Kibbelが 原宿ファッションスナップを再開発

    ファッションを担う人々は、昔から洗練されたスタイルとファッションという型にはまった厳しいルールを押しつける傾向にあります。その一方でファッション界の別の面では、日米フォトグラファーMaya Kibbel(マヤ・キベル)によって「かわいい」と「色っぽい」の中間のようなファッションも奨励されています。

    2016-10-04