Daguerretype Achromat - “Postcards from Shikoku” by Jörgen Axelvall

ヨーガン・アクセルバル は東京を拠点に活躍するスウェーデン人フォトグラファーです。Lomo’InstantとPetzval85レンズを使って幻想的な写真を撮った彼に、 Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens で撮影して頂きました。

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Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lensの第一印象はいかがでしたか？

これは他に類を見ない新しい製品ですね。見た目も感触もまさにオールドレンズ。試作品を使ってみましたけど、とてもクールで、ちょっとビンテージぽい仕上げがまたそう思わせるんですね。

四国で撮った写真は風景やモノにフォーカスされていて、どれもいままであなたのポートレート作品とは違った感じがしました。このシリーズにタイトルを付けるとすると何でしょう？

私は四国をよく訪れますけど、いつもこのエリアへ行くんです。それで、この場所の良さを皆さまにお見せしたいと思ったんです。タイトルは『Postcards from Shikoku(四国からのポストカード)』にしようと思います。

スタンダード、Aquarelle、Lumiere。どの絞りプレートが気に入りましたか？

どれかと言われればスタンダートかな、一番使ったので。私はすべての道具に対してとても単純なアプローチをするんです。less is more、過ぎたるは及ばざるがごとし。それに私は自分が何を好きなのか知っていて、いつもそこにこだわりを持っています。

四国では和紙工房を訪問されたと伺いました。もしすべての作品から一枚好きなものを選んで和紙にプリントするなら、どの一枚にしますか？ またその一枚に合う曲はありますか？

そうなんです、私は和紙の製造メーカー・ アワガミファクトリー へある種の巡礼をしてきました。彼らはいろいろなアーティストのために驚くべき紙を作るんですけど、インクジェットプリンター用の手漉き和紙も作っているのも特筆すべきことですね。品質はとても際立っていて、紙の感触が素晴らしいんです。私は2、3の写真展でそれを使いました。彼らは幅広く様々な紙を作るのですが、私のケースでは最も厚くて最も柔らかい感触の紙を選びました。そして、たくさんの余白をイメージの周りに残してプリントを製作しました。

窓にカーテンがかかっている白黒写真が特にこの和紙に合いそうだと思います。この窓を覗きこんで、何年間もそのガラスの向こう側で起きてきた出来事を想像できる、そのような創造力を持った写真を撮ることに魅力を感じます。

そのようなカーテンで、私は内部で何かかなりダークなものが蠢いていることを推測するしかできないわけですが、サウンドトラックはオノ・ヨーコの『無限の大宇宙(Approximately Infinite Universe)』の「知らなかった(I Didn’t Know)」がいいですね。

Daguerreotype Achromat Lensに対する印象は、旅の始まりと終わりとで変化はありましたか？ またPetzval85と比べてどうでしょうか？

そうですね、かなり変わったと思います。最初はいわゆるアートレンズと同様に、限定された表現に特化していると感じていました。しかし使っていくうちに、このレンズのことを理解することができ、レンズの特性を自分のやりたいことに合わせることができるようになりました。

Petzval85はさらにシャープで、ファインダーを覗いた時から、最終的な結果がどうなるか、明確に想像できると思います。Daguerreotype Achromatは間違いなく学習曲線以上のものを持っていて、ただ撮っただけではこのレンズのすごさは分からないかもしれません。しかしあなたがこのレンズをマスターしたら、とても大きな可能性が生まれます。

2016-08-15 #people #ビデオ ciaoannacotta の記事