挑発的なフォトグラファー Tyler Shieldsに直撃インタビュー！
1 Share Tweet人気のあるフォトグラファーになることは容易ではありません。ときには悪い意味でスポットライトを浴びてしまうこともあります。今回は 先日の特集 にも登場した Tyler Shields にインタビューを行い、挑発的な写真で注目を集める彼の仕事やスタイルについてお話を伺いました。
こんにちは。まず、写真を撮っていないときのTyler Shieldsがどんな人物なのか教えていただけますか？
生活の大部分が仕事や制作になってるから、あんまり休みの時間はないんだ。好きでそうしてるんだけどね。僕はやりたいと思ったことはなんでもやるし、なによりも何かを作ることが好きなんだ。眠ろうとはしてるんだけど大体眠りにつくのは午前5時くらいで、朝8時~10時には起きて写真の撮影に行ったり、現像やプリントのためにラボに行ってるよ。写真は夜に撮るのが好きだね。お酒を飲んだり、パーティーみたいなことはしないな。使わないカメラは高級なペーパーウェイトだっていう考えが気に入っているよ。
写真を始めたきっかけを教えてください。
僕はスケートフォトグラファーに囲まれて育ったんだ。写真に関する知識はCalifornia BMXやスケートをやってたRich CookとJess Dyrenforthに教えてもらったよ。若いころから一緒にいて、彼らがどんなことをどんな風にやるか見てきたんだ。客観的にみると僕がやってることは全然違うことに見えるかもしれないけど、彼らがすごいのは良い写真を撮るためには何でもやったことだね。
「芸術もしくは表現としての写真」についてどう考えますか？
僕にとっては写真というメディアは手段でしかなくて、何を使って表現しても芸術は芸術だよ。絵画でも彫刻でも写真でも、観た人の心を動かすものはどれも立派な芸術だし、それが芸術の目的だと思うな。
プロとしての作品とプライベートで撮影する写真の違いはありますか？
まだプロとしてそんなに撮影していないんだ。仕事の99%はアートギャラリーに展示するための作品だよ。年内に2~3つの仕事をするけど、いつも僕のこと、僕がすることを理解してくれる人としかやらないんだ。自分は本当に恵まれてると思うよ。それに個人的な夢があって、いつでもどんなやり方でも作りたいと思ったものを作って、世界中の人に自分の作品を集めてもらいたいんだ。
写真で一番得意な分野はなんですか？
これが自分の分野だと思えるものはないな。思いついたことをやっているだけだよ。いまはMamiya RZ 67でポラロイドのシリーズ写真を撮ってるんだ。ポラロイドでの撮影は初めてなんだけど、すごく面白いよ。これからも分野を決めずにいろんなことに挑戦して仕事の幅を広げていきたいな。 Decadence というシリーズをやったときは、はじめて8×10フィルムを使ったんだけど、そういった挑戦が大事だと思うんだ。
作品のインスピレーションはどこから得ていますか？
その日によって違うけど、歴史かな。
あなたの作品の特徴を5つの言葉で表すとしたら？
できないよ。
良い写真の条件はなんだと思いますか？
僕は価値がないものにでも価値を見いだせると信じてるよ。カメラマンは自分以外の作品を嫌うなんていう人もいるけど、そうは思わないね。カメラマンだからこそ正しい写真の見方ができるし、他の人が撮った作品という見方にはなっても嫌う理由にはならないよ。一生懸命に、挑戦しつづけ、他の人の作品も愛すること……それができる人は誰でも心から尊敬するよ。
自分の作品のなかでお気に入りはなんですか？理由もおきかせください。
次に撮る作品かな。
よく使うカメラ/フィルム/アクセサリーはなんですか？
Hasselblad H5、Mamiya RZ 67 Pro II、Leica M、Toyo 4x5、Kodak 8x10、Pentax 67、Hasselblad 503、Leica Monochrome
目指している写真家/アーティストはいますか？
ピカソ、ダリ、ウォーホル、ロックウェル、ヒューズ、ジョブス
今後のご予定は？
新しい写真集のプレオーダーが Amazon で始まったんだ。販売は12月を予定しているよ。
最後に読者のみなさまに一言お願いします。
読んでくれてありがとう。
Tyler Shieldsの作品をもっと見たい方は ホームページ もチェックしてみてくださいね！
※写真はすべてアーティストの許可を得て掲載しています。
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