Lomo'Instant Wideと初めてのインスタント旅行!
Share Tweetプラスチックカメラの大ファンで、Holgaで素敵な写真を撮るテクニックを掲載した『Tricks With A Plastic Wonder』の著者でもある、アルゼンチンのライター兼フォトグラファー・ Lorraine Healy。今日は彼女がLomo'Instant Wideで撮影した旅行記をご紹介いたします!
3週間。18州(数マイルしか走ってないところも数えてるけど)。6,200マイルと数キロメートル。メンフィスの古いネオン。国道66号線。そして、写真とドライブが大嫌いな6歳の子犬!一緒に旅をしたこのPhobeはおそらくほとんど嫌な思いをしながら過ごしていたことでしょう。今回の旅行の教訓は、人はロードトリップが好きだけど、彼女にはお気に召さないということ。
たくさん色んな国へ出かける機会を持つことができて、私は本当に幸運です!だけど、飛行機で旅行するときには、いくつか重大な決断をしなければなりません。制限がたくさんあるために、したくてもできないこともあるのです。空港のX線検査では800よりも高感度のフィルムはダメージを受けてしまうし、三脚は軽いものを選ばなければなりません。それに、ブダペストを歩くのに8 × 10のアンティークカメラを担いでいくのは良いアイディアとはいえません。でも、ドライブなら?あなたが持っているカメラやカメラ用品すべてが大丈夫とは言い切れませんが、車にスペースがあれば大体のものは持ち運べてしまいますよね?
写真を撮らない友人や親戚には何度説明しても理解してもらうことが難しいですが、持っているカメラを全部持ち歩きたいと思うのはいたって普通なことです。新しいことに挑戦したり、実験してみたり、古いカメラの調子を試したりするのに、旅行ほど完璧な機会はありません。それに、犬とクーラーの間にはまだフィルムを置くスペースだってあるとしたら?私の場合は、電話とクーラーの間にFuji Instax Wideを何箱かいれたカバンを詰め込んで出発しました。この旅行を通して、もっと良いインスタント写真を撮れるようになりたかったんです!
私はピールアパートと呼ばれる、現像後にフィルムから覆い紙を剥がすタイプのフィルムを使う古いポラロイドカメラが大好きなんです。ですが、それを使うときには(古くてほとんど動かないカメラで)フィルムを均一なスピードと強さで引っ張らなくてはなりません。私の腕にはもうそんな力はありません。なので、何の心配もなく自動的にフィルムを現像してくれる Lomo'Instant Wide を買ったんです。ISO800のみのFujifilm Instax Wideしか使えないのは少し残念ですが。Lomo'Instant Wideには+1と-1の露出設定が付いていて(これが私がこのカメラを選んだ理由でもあります)、設定を-1にすればISO800でもアンダーめの写真を撮ることも可能です。
出来上がったイメージを見ていて気付いたことがあります。撮影したフィルムの20%には何も映っていなかったとしても、私はこのカメラを今回の旅行に持っていて本当に正解だったと思います。インスタントカメラでの写真の撮り方について、とても勉強になったからです。ミスショットは単に私が光量を読み違えただけのものばかりです。それに、撮影して10分後には完全に現像された写真を見ることができるのは、とても嬉しいことです。
初めて新しいタイプの写真に挑戦するときには、いつも学んでいくステップがあります。私はインスタント写真の場合、いろいろ実験してみたり、間違ったりする期間を長く設定して、その仕上がりを評価しました。上にご紹介したのは、それらの実験の結果です。1つは夜のネオンサインを撮影した多重露光の写真で、もう1つはカイロのイリノイの路上に放置されていた小型冷蔵庫のクレイジーな中身を写したクロースアップの写真です。
ネオンサインの多重露光は素敵で不思議な雰囲気で、すべてがうまくいきました。モノクロ写真では、お気に入りの写真だけど、色が綺麗に出ずに不明瞭でわかりにくかったものを、白黒にすることで復活させました。コンピューターで色を変換することで、不思議な雰囲気は残してわかりにくさを軽減することができました。純粋なフィルム写真だけを支持する人は、Lomo'Instant Wideにはモノクロフィルムはないと指摘してくるかもしれません(もし私たちが強くお願いすれば、ロモグラフィーから作ってもらえないでしょうか…?)。そのような人たちは、サウスダコタの荒地の写真のように、コンピューターでコントラストを修正することも批判してくるでしょう。ですが、私は気にしません!
ISO800という標準のフィルム感度からも想像できるように、 Lomo'Instant Wide はインテリアの撮影にぴったりのカメラです。1枚目のレストランでの写真はカメラ内蔵のフラッシュを利用したもので、2枚目のものはフラッシュ無しで撮影したものです。次の写真では、旅行の最初のほうに立ち寄った、ワシントンのティエトンにある古いお店の中を撮影しています。0.6mのゾーンフォーカス設定を使ったことで、この静物画を撮影することができました。
旅行中は夜の撮影にもたくさん挑戦したんです。お気に入りの国道66号線のシンボルでもある、ネオンサインも撮ろうと頑張りました。うまくいかないものや、真っ暗になってしまったものもありましたが、気に入っている2枚を紹介します。
これらはLomo'Instant Wideで撮影したお気に入りの写真たちです。驚くことではありませんが、ほとんどは私がカメラに慣れてきた、旅の終わり頃に撮影されたものです。旅行中にカメラについて学んだことは、天気が良すぎる日には日陰で撮影して、あとはできる限り被写体に近づくことです。アーサー州のイリノイスで撮影した標識の山のようにね。写真の神が寛容でいてくれることを祈りながら…!
Lorraine Healy (@lorrainehealy) は太平洋岸北西部在住のアルゼンチンのライター兼フォトグラファーです。プラスチックカメラの大ファンで、 Holgaで素敵な写真を撮るテクニックを掲載した『Tricks With A Plastic Wonder』の著者でもあります。同著は Amazon.comのeBook からもご購入いただけます。
2017-01-25 #gear #places Lorraine Healy の記事
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