David Scard:Diana F+で写すプリピチャ、チェルノブイリ

熱心なフォトグラファーでありアナログ愛好家であるDavid Scardは、プリピチャ、チェルノブイリへの旅行に Diana F+ を連れていきました。Davidは悲惨な歴史によって有名な街を、美しくも忘れがたい風景に収めました。その貴重な体験について伺ったインタビューとともにご覧ください!

© David Scard

こんにちは、David!簡単な自己紹介をお願いできますか?

私が写真をはじめてもう20年ほどになります。30代半ばに差し掛かって、これまで普通にフィルムで撮影してきましたがあまり深く探求できていないことに気づきました。だから、残りの5年くらいはデジタルと同様にもっとフィルムに手を染めていきたいと思っています。ノスタルジックなものだけではなく、これまで見逃してきたことや思いつかなかったようなことにも挑戦するつもりです。

© David Scard

写真についての説明をお願いします。

ここにご紹介する写真は昨年の11月前半にプリピチャとチェルノブイリ周辺で撮影されたものです。この地域にはずっと惹かれていて、いつか必ず写真旅行に来なければと考えていました。そこには主要都市と同様にたくさんの古い村や軍事施設、発電所もあります。写真はアパートや歪んだ村、OTHレーダー、錆造船所、それにプリピチャの有名な観覧車も写っています。見るべきものはたくさんありましたが、なかには非現実的な静けさに悲しくなる場所もありました。30年間の崩壊は凄まじく、足元に気をつけなければならない建物もありました。残酷な時間の流れは目に見える形(植物が生い茂っていました)で現れ、写真に不気味な雰囲気を与えています。かつては現代的で未来への希望に溢れていた街が、今は放棄され腐敗してしまっているのです。立ち入り禁止区域は惹かれる部分もありますが、何千人もの方の命が失われた悲しい土地でもあることを心に留めておかなければなりません。

© David Scard

今回の撮影にDiana F+を選んだ理由はなんですか?

目を惹くものが多い場所を探索するときには、なるべく軽くてシンプルなカメラが役に立つんです。ショルダーバッグには既にデジタル一眼とレンズが二本入っていたので、あとは Diana F+ が理想的でした。このカメラは前に Land's End to John O Groats のサイクリングツアーに持って行ったことがあってとても気に入っていたんです。不気味なショットを撮るためにはフィルムは120のモノクロでなければならないと考えました( T-Max 400 )。Diana F+はプラスチックレンズとフレームマスクが取り外し可能なので、旅行にはピッタリなんです。ですが、失敗点もありました。三脚は時間の制約を考えると実用的ではないので、今回は持って行かなかったんです。このために、いくつか撮影に失敗した写真がありました。それでも、ここに掲載している写真にはどれもとても満足しています。

© David Scard

フィルム写真の魅力はなんでしょうか?

フィルムのシンプルさと違いが大好きなんです。デジタルでは簡単な設定だけで細かい調整を行うことができて、撮影した写真はソフトウェアを使って編集することもできます。撮影した2秒後には携帯の画面でそれを確認することだって可能です。確かにデジタル写真は素晴らしい技術ですが、それが面倒なこともあるんです。フィルムは私たちを過去に戻してくれるだけでなく、毎日のデジタル化された騒々しい世界から抜け出させてくれるのです。素晴らしいフィルム写真はより自然で、被写体のありのままの魅力を映し出してくれます。また、すぐに結果を見ることができない点も楽しみがあると思っています。「どんな風に撮れてるだろう?」と考えながら、ワクワクしながら現像を待つ時間があるからです。

© David Scard

今後のご予定をお聞かせください。

今後は特にフィルムを使っての夜のカラーライト写真に挑戦したいと考えています。あとは、2016年にはモデルを使ってクリエイティブなデジタルプロジェクトを行ったので、今年はフィルムでクラシカルなモデル撮影を行ってみようと思います。それに、あまり知られていない撮影場所や秘境も探しています。自分で長年考えている場所もありますが、他の人からも情報を貰えると嬉しいです!

© David Scard

Davidの作品をもっと観たい方は彼のホームページ www.davidscardphotography.comFacebookInstagram もチェックしてみてください!

2017-03-07 #people

関連商品

Lomography Diana F+

Lomography Diana F+

時代を超越したドラマティックな写真を120mmフィルムのDiana F+で。素晴らしいソフトな写りに加え、レンズやインスタントバックをカスタマイズしてエフェクトや自由度も充分うみだします。

コメントはまだありません

他の記事を読む

  • 【動画】ロモスタッフが LC-A+を持って撮影旅行へ!

    2017-11-08 #ビデオ refallinsasaki の記事
    【動画】ロモスタッフが LC-A+を持って撮影旅行へ!

    9月某日、ロモジャパンチームはそれぞれお気に入りのフィルム、LC-A+とその他たくさんのカメラを持ち、都内からちょっと離れた隠れスポットへ。【Lomography 25周年】LOMO LC-A+ 動画制作という口実のもと、スタッフ全員で思い思いの写真を撮りにいってきました!《Lomography の10ゴールデンルール》でも掲げている通り、"Lomographyは人生のジャマじゃなく、人生の一部"。ロモグラフィーが世界中のロモグラファーとスタッフと共に生きてきた25年間を祝して、作ったこの動画。あなたは見たあと、どんなことを思いましたか?

  • Diana F+ で撮影した私の代表作

    2017-08-24 #gear
    Diana F+ で撮影した私の代表作

    何千枚と写真を撮ってきた人でも、忘れられない「代表作」が数枚ありますよね。 Diana はそんな「代表作」を撮ることに優れたカメラです。もちろん機能的にもっと優れたカメラはいくらでもあるけれど、理由が説明できない魅力が Dianaにはあります。百聞は一見にしかず、ということで Dianaで撮影された代表作をご紹介します!

  • 境界線を越える者:写真家 Veejay Villafranca

    2018-04-25 Jill Tan Radovan の記事
    境界線を越える者:写真家 Veejay Villafranca

    Veejayの作品は、忘れられた文化、社会、貧困など様々な世界の問題について私たちに考えさせるものばかり。悲惨な現実を突きつけられる一方、彼の白黒写真からは被写体の美しい人物像が伝わってくるのです。

  • ショップニュース

    ロモグラフィックな写りを簡単に楽しめる!

    ロモグラフィックな写りを簡単に楽しめる!

    <b>【ロモグラフィーの Simple Use Film Camera(レンズ付フィルム)】</b>さあ今すぐ撮影開始!ロモグラフィーのユニークなフィルムでの撮影を簡単に楽しめます。フィルムが既にセットされているので、購入したらすぐに撮影スタート可能。

  • Fisheyeと一緒に真夏のプールへダイブ!

    2018-06-11 #gear
    Fisheyeと一緒に真夏のプールへダイブ!

    あなたはこの夏どこへいきますか?どこへ遊びに行くにしても、面白いカメラを持って出掛けてみましょう!もし今年の夏は海やプールに行く予定があるなら、 Fisheye No. 2と Fisheye Submarineを持って行くことをオススメします!

  • 2018年の Lomography To Doリスト

    2018-01-05 #culture
    2018年の Lomography To Doリスト

    忙しい日々に追われて、やってみたいことやアイディアはたくさんあるけど時間がない!でも2018年は、そのアイディアを実現させませんか?新年はこの Lomography To Doリストを試してみましょう!

  • もしもレコードのカバーに登場する人物が子猫になったら…

    2017-12-31 #culture
    もしもレコードのカバーに登場する人物が子猫になったら…

    日本のコミュニティーでも被写体として、大人気のネコちゃん。それも日本に限ったことではありません。世界中にはネコちゃん好きがたくさんいます。そんなネコ好きなアーティストがなんとも可愛らしい作品を披露!

  • ショップニュース

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    Lubitel 166+での撮影はとても実験的。上から覗き込むタイプのウエストレベルファインダーを使って思う通りにフレーミングできます。120フィルムと35mmフィルムが両方使えるので、飽きずに創作意欲も存分に湧き上がることでしょう。あなたもロモグラフィーのオンラインショップでLubitel 166+を手に入れて、アナログ写真の代表作を作りましょう!

  • アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    2017-11-18 refallinsasaki の記事
    アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    東京の街で様々な青年たちの姿を切りとった写真集 "boys in tokyo sentimental" は、写真家の あしだち なお さんによるもの。写真に写る青年たちだけではなく、それぞれの街の個性が捉えられていたのが印象的でした。アナログプリントや紙の写真が大好きだと語る彼女は、先日紙にまつわるイベント『Paper Bazaar』を開催したばかり。今日はそんな彼女に、アナログ写真の魅力について語っていただきました!

  • 【テクニック記事】予期せぬアクシデントを楽しもう

    2018-07-26 hodachrome の記事
    【テクニック記事】予期せぬアクシデントを楽しもう

    フィルムカメラを使っていると思わぬアクシデントに見舞われることがありますよね。光カブリ、コマずれ、傷、感度劣化など。それらはせっかくの写真を損なう困ったものですが、一方でフィルムでしか味わえない魅力であったりもします。今回はテクニックではなくてそんなフィルム写真の思わぬ魅力について紹介していきます。

    2
  • フォトグラファー mick park × Lomography

    2018-05-24 keitauni94 の記事
    フォトグラファー mick park × Lomography

    惜しまれつつも生産中止が発表された高感度フィルム「NATURA 1600」。その開発にたずさわった mick parkさんは、当時言われていた「高感度撮影は荒れて使いものにならない」「暗いところはフラッシュ」という概念を壊した伝説的なフォトグラファー。今回はその実験的な作品の数々を紹介。

  • ショップニュース

    Revolog フィルム 種類によって様々なユニークな効果が現れます!

    Revolog フィルム 種類によって様々なユニークな効果が現れます!

    緑の発光体やイナズマ、引っ搔き傷などのユニークなエフェクトが現れるRevologフィルム。刺激的な写真が撮りたい方におすすめ!

  • 2017年10月のトレンド写真

    2017-11-01 refallinsasaki の記事
    2017年10月のトレンド写真

    毎月多くの写真が投稿されるロモグラフィーのコミュニティー ロモホーム 。2017年10月に日本のロモホームで「Like」をたくさん集めた写真や、スタッフのお気に入りを発表します。台風が多かったので、あまりお出かけできなかった...なんて方も多いのではないでしょうか?

  • 冬の木々に魅せられて

    2018-02-19 #tutorials hodachrome の記事
    冬の木々に魅せられて

    葉が落ちて枝の形があらわになった冬の木々…、冬の寒さや物哀しさを感じさせるシンボリックな光景のひとつですが、皆さんは写真に撮ったりしますか?色が乏しく素材としては難しいのですが、アイデアや技術、そしてロモグラフィーの個性的なフィルムを駆使することで面白い写真を撮ることができます。今回はそれらを紹介していきたいと思います。

    1
  • 秩序の中にある美しさ - 写真家 Lorenzo Zandri

    2017-08-21 #people #places cheeo の記事
    秩序の中にある美しさ - 写真家 Lorenzo Zandri

    私たちは花や緑など自然の中に美しさを見いだすこともあれば、規則正しく並ぶ線や図形、無機質なものに美しさを見いだすこともあります。ローマを拠点とする写真家 Lorenzo Zandriが写す建築写真は、まさにそんな秩序の中の美しさを切り取ったものばかりです。