フィルム写真に恋して:Rosaline Shahnavaz へのインタビュー

ロンドンを拠点とする写真家 Rosaline Shahnavaz は若い頃からフィルム写真に恋をしていたと語ります。今日は Rosalineに世界的に有名なブランドとの仕事や、ポートレート撮影で大切にしていることなどインタビューに答えてもらいました!作品のインスピレーション源や休みの過ごし方についても語ってくれました。

こんにちは、Rosaline!ロモグラフィーへようこそ。簡単な自己紹介をお願いします!

こんにちは!Rosalineです。ロンドン出身の写真家です。写真を始めたばかりの頃は友人や身の回りのあらゆるものを撮影していました。そのうちにカメラに取りつかれてしまって、いつでも持ち歩くようになりました。最初は旅行中やパーティーのときにこっそり友人を撮影していました。それがいつの間にか立場が反転して、みんなが私に写真を撮ってもらいにくるようになったんです!いまでは雑誌、ファッションデザイナー、音楽レーベル、ミュージシャンなど、多岐にわたるクライアントと仕事をさせてもらっています。もちろん、個人的な作品も撮影を続けています。それが写真の世界に入ったきっかけでもありますからね。

フィルムで撮影し始めたのはいつ頃のことですか?アナログ写真に惹かれる理由はなんでしょう?

私の父は写真家ではありませんでしたがいつも綺麗な写真をたくさん撮っていて、子供のときはずっとそれを眺めていたんです。父はその写真を撮影するのに使っていた古い Yashicaのカメラを私にくれました。それまで一眼カメラは触ったこともなかったのですが、夢中になって使いました。自分で使い方を学びながら、中学の先生がくれたフィルムでモノクロに挑戦するようになって、彼に学校の暗室の使い方も教えてもらいました。

赤い光に照らされながら現像液に浸されたフィルムにイメージが浮かび上がってくるのをずっと見つめていたのを覚えています。私はこの魔法のようなプロセスに夢中になって、ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションに進学して写真を学びました。そこでカラーフィルムの現像方法を学び、現在に至ります。

ポートレートを撮ることが多いですよね。人物のポートレート写真の撮影において一番大切なことは何だと思いますか?他の人とは違うポートレートを撮影する秘訣はなんでしょう?

私は機材にも撮影場所にも全くこだわりません。出来る限り自然のままに撮影したいんです。モデルが私を信頼してカメラの前でもリラックスしてからでないと撮影準備ができたとは思えません。

作品のインスピレーションは何からもらっていますか?インスピレーションが必要な時はどうしていますか?

人ですね。私は人との関わりが大好きなんです。「完璧な」写真を撮ろうとは考えていません。むしろもっと中間的な瞬間に惹かれています。イメージのなかに誰かの本質を捉えることができれば、それが私にとってベストな写真です。個人的な作品では、いろいろな女性と一緒に過ごして私たちの関係を記録することが好きです。

仕事の撮影のときでさえもモデルとの間にはこの関係性を築こうと努力しています。雑誌用の撮影では1時間しか時間が無いので猛ペースですが、アドレナリンを出しながら何とか成功させるんです。

本当にユニークな写真スタイルの確立に成功していますね。写真家として活動を始めたばかりの方へアドバイスをお願いできますか?

「写真」を目指さないことです。あなたがよく知っているもの、好きなものを撮影してください。無意識に自分の作品に影響してしまうこともあるので、他の人の作品をあまり見すぎないようにすることも大切です。

自分の初期の作品をみるとどう感じますか?

写真を始めたころのことを思い出させてくれますね。私はせっかちで絵を描くのは苦手だったんです。でも、写真はすぐに撮れるのでずっと続けることができました。何も考えずに、ただ撮っていたんです。自分の初期の作品の素朴さは好きですね。親密で生き生きとした質感があるんです。

写真を始めた頃に影響を受けた写真家はいますか?

学生時代のお気に入りの写真家は Bill Henson、Corinne Day、Juergen Teller、Rineke Dijkastra でした。彼らは今でも好きです!

仕事が忙しくないときはどんな一日過ごしていますか?

写真家という職業には決まった一日が無いように思います。撮影していないときは編集したり、メールしたり、ミーティングに出かけたり、新しいアイディアを模索したり、ニュースを観たり、今の仕事は好きなことなので時々仕事なのか遊びなのかわからなくなってしまいます!

American Apparel や、コカ・コーラのような有名ブランドともお仕事をされていますね。作品は様々な雑誌に掲載されています。今後はどんなことに挑戦したいですか?

自分ではいつも初心者の気分なのにおかしなことですよね。スケジュールがいつもいっぱいなので、ゆっくり落ち着いてこれまでしてきたことを振り返る時間が無いんです。ですが、いま思い返してみてもどれもワクワクする体験ばかり。これからもこの勢いのまま写真を撮り続けて、新しいプロジェクトに挑戦していきたいと思っています。もうすぐ新しく出版する本も完成するので、そちらも是非チェックしてください!


写真はすべてRosaline Shahnavazの許可を得て掲載しています。彼女の作品をもっと観てみたい方は Instagram をフォローするか、ホームページ を覗いてみてください!

2017-03-30 dziv の記事

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