Daguerreotype Achromatの第一印象:Kamal Tung

フィルム写真が希少とされる今日においては、モノクロのイメージは携帯画面をスワイプすればすぐに出来上がってしまうと思われがちですが、そんななかでもKamal Yungの作品は真実を写し続けています。シンガポールを拠点に活動する彼はいまでも静物画やポートレートを古典的な方法、フィルムで写すことを選びます。

今日は彼がロモグラフィーの Daguerreotype Achromat Art Lens で写したモノクロフィルムの世界をお楽しみください。

読者の皆様に簡単な自己紹介をお願いできますか?

僕はKamal Tung。現在は大学で勉強しながら Wanderjournals のような旅行サイトのプロジェクトを友人と進めたり、友人や好きな人に手紙を書くのが好きだったことから始めた Typeletters というサービスで手紙の代筆を行ったりしています。フィルムが写すイメージが好きなのでいつも撮影にはフィルムを使うことが多いです。デジタルとは全く違って一つ一つのショットが貴重で、フィルムは物理的である点にも惹かれます。

今回お使いいただいたDaguerreotype Achromatは魅力的な歴史を持つレンズです。最初に見たときの第一印象はいかがでしたか?

初めてみたときはPetzvalレンズと同様に金色で可愛らしい見た目がとても気に入りました。交換式の絞りプレートもDaguerreotypeアートレンズの魅力の一つですね。フォーカスの設定方法は、ピント調節ノブで素早く設定ができるPetzvalとは違ってリングフォーカス式でした。

今回はどのカメラを使用して、なんの写真を撮影いただきましたか?

人のポートレートが多いですね。ボケやスペシャルプレートの効果が面白くて、ポートレートにぴったりなレンズなんです。出来上がったイメージは素晴らしいものばかりでした。撮影にはNikon FAとArista Premium 400を使って、現像は自分で行いました。

Daguerreotype Art Lensはあなたの作品に特別な効果を与えたでしょうか?はじめて撮影したときのことについてお聞かせください。

ソフトで幻想的なイメージがとても気に入りました。色んなものが混ざり合って生まれるボケは絵画のような印象も与えてくれます。様々な効果に挑戦するために異なる絞り値や星型のものなど、絞りプレートを変えて色々試してみました。初めての撮影では双子のモデルを撮影したのですが、ボケはソフトフォーカスの美しい効果を生んでくれました。フィルムの現像後は結果に驚かされると同時に仕上がりにとても満足しました。

このレンズはロモグラフィーの実験的な伝統を継承しています。レンズを使って挑戦してみたことはありますか?

レンズが生み出すソフトで幻想的が非常に気に入ったので、すべてのスペシャル絞りプレートを一番大きい絞り値で使ってみました。Daguerreotypeが写す雰囲気は他のレンズには決して表現できません。

Daguerreotype Art Lensの一番気に入っている特徴は何ですか?

Daguerreotype Art Lensのスペシャル絞りプレートはPhotoshopでも再現できないユニークなイメージを写してくれるので、一番気に入っています。

ロモグラフィーの他のアートレンズと比較して、Daguerreotype Art Lensの特徴はなんでしょうか?

Petzval Lensでも撮影したことがありますが、Daguerreotype Art Lensとはフォーカスの設定方法が異なります。Petzvalのノブ式のピント調節のほうがフォーカスは合わせやすかったように思います。ですが、Daguerreotype Art LensはPetzvalよりも軽くて持ち運びやすいです。また、Daguerreotype Art Lensには付属でもスペシャル絞りプレートが付いているし、よりクリエイティブな効果を楽しむことができました。

なぜスペシャル絞りプレートを使おうと思ったのでしょうか?

シャープさや品質の高いレンズはたくさんありますが、それではあまり面白味がありません。Daguerreotype Art Lensは他のレンズとは異なる、ユニークで撮りがいのあるイメージを写してくれます。写し出すイメージは少し幻想的で、それにぴったりなイメージを撮れるようにあなたのイマジネーションや創造力を刺激してくれると思います。

最後に技術面について、初めて使う方へのアドバイスがあれば教えてください。

無くさないように注意しながら、絞りプレートをいろいろためしてみてください!


彼の作品をもっと観たい方は ホームページInstagram もチェックしてみてください!

2017-05-01 #gear #people Jill Tan Radovan の記事

Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens

Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lensがあれば、シャープなイメージ、ソフトフォーカスの両方が一本のレンズで撮影できます!挿入する絞りプレートによってボケの発色、質感をコントロール可能。表現の可能性が無限大に広がる魔法のような一台です。

コメントはまだありません

他の記事を読む

  • 【テクニック記事】予期せぬアクシデントを楽しもう

    2018-07-26 hodachrome の記事
    【テクニック記事】予期せぬアクシデントを楽しもう

    フィルムカメラを使っていると思わぬアクシデントに見舞われることがありますよね。光カブリ、コマずれ、傷、感度劣化など。それらはせっかくの写真を損なう困ったものですが、一方でフィルムでしか味わえない魅力であったりもします。今回はテクニックではなくてそんなフィルム写真の思わぬ魅力について紹介していきます。

    2
  • 暗い場所での撮影:Lomography Color Negative 800

    2018-08-28 #gear
    暗い場所での撮影:Lomography Color Negative 800

    撮影時に光がどの程度得られるかというのは、フィルム写真では最も重要な問題。晴天の屋外で撮影すれば極端に失敗することはありませんが、シチュエーションに合ったフィルムを選べば光の少ない環境でも撮影を楽しめます!

  • 冬の木々に魅せられて

    2018-02-19 #tutorials hodachrome の記事
    冬の木々に魅せられて

    葉が落ちて枝の形があらわになった冬の木々…、冬の寒さや物哀しさを感じさせるシンボリックな光景のひとつですが、皆さんは写真に撮ったりしますか?色が乏しく素材としては難しいのですが、アイデアや技術、そしてロモグラフィーの個性的なフィルムを駆使することで面白い写真を撮ることができます。今回はそれらを紹介していきたいと思います。

    1
  • ショップニュース

    全てがクラシカルなポートレイトレンズ

    全てがクラシカルなポートレイトレンズ

    Lomography New Petzval Lens は85mmのポートレイトレンズ。周辺のボケが渦巻くように現れ、中心の被写体へ視線を惹き付ける画を写し出します。Nikon FとCanon EFの2種類のマウントでご用意があり、こちらのマウントに対応するデジタル及びアナログカメラに対応しています。オンラインショップではその他のマウントアダプターやフィルター各種を取り揃えています。

  • 詩的な東京旅行:Franz Navarrete

    2018-02-03 #gear #people crissyrobles の記事
    詩的な東京旅行:Franz Navarrete

    シンガポールを拠点として活動する Franz Navarrete は、先日 Simple Use Film Camera Black and White を持って東京を訪れました。白黒フィルムで写す雨の東京は、私たちがいつも見ている騒がしい東京とは少し違うようです。

  • 【比較】クロスプロセスってどんな写真が撮影できるの?

    2018-03-27 refallinsasaki の記事
    【比較】クロスプロセスってどんな写真が撮影できるの?

    皆さんは普段、どんなフィルムを使っていますか?いつもとは少し違った写真が撮影してみたい!という方にはロモグラフィーのクロスプロセスフィルムがおすすめです。カラーネガで撮影した写真とクロスプロセス写真がどう違うのか、同じ日に撮影した写真を比べてみましょう!

    1
  • 【動画】ロモスタッフが LC-A+を持って撮影旅行へ!

    2017-11-08 #ビデオ refallinsasaki の記事
    【動画】ロモスタッフが LC-A+を持って撮影旅行へ!

    9月某日、ロモジャパンチームはそれぞれお気に入りのフィルム、LC-A+とその他たくさんのカメラを持ち、都内からちょっと離れた隠れスポットへ。【Lomography 25周年】LOMO LC-A+ 動画制作という口実のもと、スタッフ全員で思い思いの写真を撮りにいってきました!《Lomography の10ゴールデンルール》でも掲げている通り、"Lomographyは人生のジャマじゃなく、人生の一部"。ロモグラフィーが世界中のロモグラファーとスタッフと共に生きてきた25年間を祝して、作ったこの動画。あなたは見たあと、どんなことを思いましたか?

  • ショップニュース

    ロモグラフィックな写りを簡単に楽しめる!

    ロモグラフィックな写りを簡単に楽しめる!

    <b>【ロモグラフィーの Simple Use Film Camera(レンズ付フィルム)】</b>さあ今すぐ撮影開始!ロモグラフィーのユニークなフィルムでの撮影を簡単に楽しめます。フィルムが既にセットされているので、購入したらすぐに撮影スタート可能。

  • Simple Use Film Cameraと街を自由にぶらつこう!

    2018-04-02 #gear
    Simple Use Film Cameraと街を自由にぶらつこう!

    その名の通り「シンプル」なこのカメラは、どこへ行ってもあなたと一緒。フィルムが既に入っているので、出会ったものを感覚的に写真におさめることができるんです!

  • #イットガーリー × Lomography 写真展「it times lomo.」

    2018-04-26 refallinsasaki の記事
    #イットガーリー × Lomography 写真展「it times lomo.」

    #イットガーリー はインフルエンサーたちの日常を温かみのあるフィルム写真で切り取った写真集。いままで様々な形でコラボしてきた #イットガーリー × Lomographyが今回展示を開催することとなりました!来場者プレゼントもあるのでお楽しみに。

  • Diana F+:思い出に残るポートレート

    2017-10-17
    Diana F+:思い出に残るポートレート

    120フィルム は、35mmよりも撮影できる枚数がぐっと少なくなりますが、なぜか Diana F+ で撮影された写真にはベストショット率が多い気がします。それは私だけでしょうか?枚数が少ないぶん、慎重にシャッターを切るからかもしれません。でも、秘密はそれだけではないはず。

  • ショップニュース

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    ファインダーを覗くだけでも楽しい!軽量二眼レフカメラ

    Lubitel 166+での撮影はとても実験的。上から覗き込むタイプのウエストレベルファインダーを使って思う通りにフレーミングできます。120フィルムと35mmフィルムが両方使えるので、飽きずに創作意欲も存分に湧き上がることでしょう。あなたもロモグラフィーのオンラインショップでLubitel 166+を手に入れて、アナログ写真の代表作を作りましょう!

  • アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    2017-11-18 refallinsasaki の記事
    アナログプリントと東京の街 :写真家 あしだち なお

    東京の街で様々な青年たちの姿を切りとった写真集 "boys in tokyo sentimental" は、写真家の あしだち なお さんによるもの。写真に写る青年たちだけではなく、それぞれの街の個性が捉えられていたのが印象的でした。アナログプリントや紙の写真が大好きだと語る彼女は、先日紙にまつわるイベント『Paper Bazaar』を開催したばかり。今日はそんな彼女に、アナログ写真の魅力について語っていただきました!

  • Naiadで撮影された迫力満点のショット

    2018-05-29 genevievedoyle931 の記事
    Naiadで撮影された迫力満点のショット

    先日発売されたばかりの Naiad で撮影された写真が Lomographyに届きました!焦点距離15mmの写りは、何を撮っても迫力満点。フィルムでもデジタルでも、カラーでも白黒でも、どんなシーンでも活躍する頼もしいレンズです。台湾やサンフランシスコ、ホノルルなど世界中のユーザーがいち早く撮影した写真をご紹介します!

  • フィルムカメラを持ってお花見へ

    2018-03-28 refallinsasaki の記事
    フィルムカメラを持ってお花見へ

    すっかり春めいて、今週東京では桜が満開!皆さん、お気に入りのフィルムとカメラを持って撮影に出かけていることと思います。ここでは、 ロモホーム で見つけたとっておきの桜の写真をご紹介します。今週末、どんなフィルムを使おうか悩んでいる方は参考にどうぞ!