B&W 400 Berlin Kino Film:撮影と現像に関するアドバイス

アナログ写真好きの皆さんを応援することが、ロモグラフィーの大事な役割の1つ。新しい Lomography B&W 400 35 mm Berlin Kino Film が、モノクロ写真や自家現像を楽しむきっかけとなれば嬉しいです。今回はこのフィルムでの撮影、現像、そして加工を行う際のアドバイスをお話します。

Photo: charreel

撮影

裸眼で見ることのできる周波数の光を捉えることに優れたフィルムです。 フィルター を使用して撮影することで、トーンを調節することができます。

Photos: charreel and sunny_liu

フィルターを使って写る色の範囲を制限すれば、より強いコントラストが生まれ、写真の印象を大きく変えることができます。下の写真はフィルターを使って撮影した写真です。ぜひ参考にしてみてください。

使用したフィルターの色:オレンジ、ブルー、グリーン、レッド、イエロー
Photos: Axel Guelcher, Jimmy Cheng, sunny_liu and Marie Yako

日が沈んだ後、 暗い場所での撮影 でフラッシュや速いレンズが無い場合は心配ですよね。このフィルムは、ISOを800や1600、3200に設定しても、ラティチュードが広いためシャープさやコントラストを保つことができます。詳しい方法については「現像」の部分でお話します。

Photos: rmdetoyato and sunny_liu

現像

モノクロフィルムの良さは撮影だけではありません。 自家現像 がしやすいのも魅力的ですよね。現像所へお願いする場合は ISO 400 (27°C) で処理してもらうのがオススメです。自家現像の場合、様々な方法を楽しむこともできます。(現像チャートは こちら でご確認いただけます。)

今回は4種類の現像液をご紹介します。それぞれ仕上がりが少し異なるので、自分に合ったスタイルを見つけるのも楽しいですよ。準備や攪拌の方法は、現像液の製造元が推奨する手順に従ってください。

Kodak HC-110 で現像した場合は、適度な粒子感、低めのコントラストが特徴です。写真を引き伸ばしたり、画像加工する場合に適しているでしょう。ディティールを保ち、広いラティチュードを得ることができるので、RAWファイルに等しいアナログなデータを残すことができます。

Kodak HC-110:B希釈 (1+31) 6.5分 (20°C)

シャープさや再現性を優先させる場合は、 Ilford Ilfosol-3 がおすすめです。なめらかな粒子とシャープな描写は、拡大やプリントする場合に適しています。コントラストや暗部のディティールを保つことにも優れています。

Ilford Ilfosol 3:1+9希釈 7分 (20°C)

スタンダードに現像する場合、 Kodak D-76または Rodinal を推奨します。適度な粒子サイズとコントラストを得ることができます。その他加工などの調整も必要ないでしょう。

Kodak D-76:Stock 9.5分 (20°C)

ユニークな現像方法にチャレンジしたい人は、リバーサル現像も試してみてください。仕上がりはネガではなく、ポジフィルム。コントラスト強めの濃い黒をお楽しみいただけます。使用するツールは Rollei 白黒リバーサル現像キット がおすすめです。

Rollei Black & White Reversal Kit:最初の現像9分、2回目は7分

さて、先ほど少しお話しした「 暗い場所での撮影 」について、シャッタースピードが遅くなるのを防ぐため ISOを800や1600、3200に設定して撮影した場合は 増感現像 することでトーンやディティールを保つことができるでしょう。アナログならではのざらざら感もお楽しみいただけます。現像に出す際は、増感現像を希望する旨と、ISOをいくつに設定したのか現像所の人に伝えましょう。自家現像の方は Ilford Microphen を使うことがおすすめです。粒子をあまり増やさずに増感現像することができる粉の現像剤です。

  • +1 Stop:11.5分 (20°C)
  • +2 Stops:13.5分 (20°C)
  • +3 Stops:15.5分 (20°C)

暗室

現像が済んだら、次は暗室でプリントしてみましょう。赤い光の中で像が浮かび上がってくる瞬間は、感動的ですよね。特に Kodak HC-110または Xtolで現像したネガは、高品質なプリントにぴったりです。フィルターを変えるだけで、印象が大きく異なる仕上がりになりますよ。

画像加工

現像とスキャンが成功すれば、D-logやRAW画像と同じ様に美しいデータとなります。これは、従来の高コントラストなネガティブよりはるかに広い範囲を保つことを意味します。画像のハイライトとシャドウの両方にディテールが保たれているため、編集で露出などを調整することが可能です。

左が未加工の画像
Photo: kwokhalil

2018-11-12 #gear #tutorials sameder の記事

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