トーマス・サットンとリキッドレンズの歴史

私たちが普段使っている一眼レフカメラを初めて考案した人物は、トーマス・サットンだとされているのは知っていましたか?その技術は現代にまで受け継がれ、彼の隠れた名作を知っている人はごくわずかです。サットンは、レンズの中に水を入れ、独自に開発した「サットンレンズ」を使い、世界初のレンズ固定式カメラによるパノラマ写真の撮影を成功させました!LomoMod No.1 では、その技術を受け継いでいます。

サットンレンズのモデルとなったものは、実はあのスノーボールだったのです!
丸いガラスに水が入っているデザインに、大きな好奇心を揺さぶられたサットン。
サットンレンズの開発と同時に、カメラの研究にも力を注ぎました。
フィルム装填部をカーブさせることで、レンズの大きな湾曲によって起きるボケを防ぎ、水が入ったガラスの表面に移された絵がどのように投影されるのかをじっくりと観察しました。
しばらくしてその技術は、ワイドレンズを作る大きなヒントになったのです。

Sample photos were taken with Lomography's version of Thomas Sutton's liquid-filled lens.

そんなサットンのパノラマカメラは一見、複雑そうにも思えますが、必要だったのは、木製のシャッターと遮光ボックスの2つだけだったのです!
2枚の大きく湾曲したレンズのくぼみ部分には水が注入され、120度の大パノラマ撮影を楽しむことが出来ました!
精密さと、実用性を兼ね備えたとってもシンプルな構造でした。
1900年代に入り、彼の功績は「光学の歴史上最も珍しいレンズ」として歴史に名を残すことになりました。

2020-01-27 #gear #ニュース cheeo の記事

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