暗いところで撮影するには?
10 Share Tweet夜やお家で撮影するにはどうすればいいの?いつでも思い通りに撮影するためのコツをお教えします。
フラッシュを使おう
間違いないのはこれ。独特のパキッとした写りになります。光が当たったところだけがくっきりと写ります。カラーフィルターを使ってフラッシュに色をつけるのも、フラッシュ撮影ならではの技。近づきすぎると光量が強くて白とびすることもあるので注意。
絞りとシャッタースピードを使いこなそう
撮りたいものに近づきたい、できればフラッシュを使いたくない時もありますよね。そんな時は「絞り」と「シャッタースピード」を調整すれば、ある程度撮影が可能です!写真の明るさを調整するには、フィルムに当たる光の量を調整する必要があります。暗い場所でも明るく撮影するには、できるだけ光をたくさん集める必要があります。そのため 絞りは小さな値に(大きく開く)、シャッタースピードは遅く 設定しましょう。下の表を参考にしてみてください。
もっと詳しい説明は以下のマガジンもどうぞ。
▶︎ ロモグラファーの為の基礎カメラ講座 : 絞り、ISO & シャッタースピード
▶︎ フィルムカメラをはじめるには
それでは、フラッシュを使わない撮影時のポイントについてひとつずつ見ていきましょう!
1. 明るいレンズのカメラを使う
明るいレンズやカメラ、つまり開放絞り値が小さいもの(絞りが大きくひらくもの)を選びましょう。動いているものを撮影するときは、シャッタースピードは速く・絞りで明るさを補うと上手に捉えることができます。
ただ、絞り値が小さくなるほど、広い範囲がボケます。暗い場所で絞りを開放にする場合は、ピント合わせに一層気を配るようにすることがポイントです。
詳しくはこちらの記事を読んでみてくださいね。▶︎ ロモグラフィー写真教室: 絞り (Aperture)
2. シャッタースピードを遅くする
これは動いているものには向きません。また手ブレも起きやすいので、三脚を使ったり、平たい場所に置いてシャッターを押すか、しっかり手でホールドするよう心がけましょう。LC-Aファミリーなどの自動露出のカメラの場合は、室内が明るくても油断せず、しっかりカメラを構えましょう。
または、長時間露光(バルブモード)に設定し、露出計を使って自分でシャッターを開く時間を調整しましょう。長時間露光は、シャッターを切っている間ずっとシャッターが開くようになる方法。お手持ちのカメラのシャッタースピードに"B"という項目があれば挑戦できます。
3. 感度の高いフィルムを使う
フィルムの感度が高ければ高いほど、光が感知しやすくなっています。屋内や夜に撮影するときは、ISO 400 や ISO 800 をチョイス。モノクロフィルムは現在も ISO 3200 といった高感度フィルムも発売されているので、ここぞというときに使ってみてもいいかも。(ちなみに、高感度ほど粒子感のあるザラザラした味のある写りになりやすいです。)自動露出のカメラの場合は、自分でシャッタスピードや絞りを変えることができないため、高感度フィルムで対処しましょう。
参考▶︎ 基本に戻ろう フィルム感度について
写真が緑っぽいのはなぜ?
室内で撮影すると、全体的に緑がかることがあります。これは「色かぶり」という現象で、ある色が強く出て偏ることを指します。室内の場合、蛍光灯が緑色の成分を多く持つため、全体的に色が変わることがあるのです。
多くのフィルムは、日中の太陽光の下で正しく発色するように作られています。そのため室内や夕日など、異なった光の下は色が変わるのです。ちなみに昔は、室内でもこういった色被りが起こらないように、室内向けのフィルム(タングステンフィルム)がありました。
もっと楽しむには
これまでの知識を集約して、 多重露光 にも挑戦しませんか?Lomographyでは LC-Aファミリー をはじめ、Dianaシリーズ 、La Sardina 、 インスタントカメラ など、ほとんどのカメラで無制限に写真を重ねることができます。フラッシュの色を変えるとよりポップに!
コツ: 白いものや明るいところには写真が重なりにくいです。重ねたいところはなるべく黒や暗いところを選ぶといいですよ。下の記事も参考に!
▶︎ Lomo'Instant Wide スタッフレビュー: シャッターリモコンでセルフィー多重露光
▶︎ 多重露光のちょっとしたコツ!
▶︎ 【テクニック記事】多重露光を生かしたポートレートの撮り方
いろいろなテクニックを使いこなして、もっとフィルムカメラを遊び尽くしましょう!
2020-05-27 erina の記事
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