雨をすり抜けて:クマガイユウヤ with Petzval 80.5

長く続いた雨季の中、アーティストのクマガイユウヤさんがPetzval 80.5 MKII で撮影。フィルムカメラとPetzvalシリーズ最高のポートレートレンズが織りなすあたたかみのある写真、そして撮影の裏話をお楽しみください。

── 今回撮影した写真について教えてください

今回は雨期が続いた事もあって、なるべくその合間をぬっての撮影をしようと思っていたので様々な場所でシューティングをしました。
アーティストのHALLCAやバンドのメンバーでもある金子義浩にスナップ的な感覚で撮影したのでラフに撮影していました。
ちなみに金子義浩の撮影時は晴天だったのですが、そのあとすぐにゲリラ豪雨に遭ってしまい、急いでカメラをしまってびしょびしょになりながら屋根を探したのを覚えてます。

── お気に入りの写真はどれですか?

── Petzval 80.5 mm f/1.9 を使ってみていかがでしたか?

まず、このレンズで撮影された方々が分かりやすくボケ感を出しているのを見ていたので、自分の中ではそういった写真はなるべく控えるようにしようかと考えました。
激しくぼけさせてグルグル感を出すことはレンズの特徴でもありますが、f値を開放近くで使うよりも程々もしくはさりげなく設定し、写真に含みを持たせるようにするのが好きでした。
程よく立体感、躍動感を出したいという時が特に効果的に感じました。時計の写っている写真は特にそれをうまく表現できたんじゃないかと思います。

また、ボケ感を使用しないショットでも十分にシャープさがあり、コントラストも程よく出てくれるので、美しく撮影出来る印象でした。
ポートレート目的じゃなくてもかなり楽しめるレンズじゃないかと思います。

──これからPetzval 80.5 mm f/1.9 を使う人へアドバイスはありますか?

僕はこういったボケ感のレンズを初めて使ったのですが、ボケ感の姿が変わる事で写真の印象が全く違うものになるので、かなり効果的に使えるかと思います。
80.5mmという一見使いづらいと思われがちな距離感ですが、かなり出来ることは多いかなと思います。さりげなく躍動感を表現したり、静と動のコントラストを写し出したり、ロモグラフィーらしさを兼ね備えた美しいレンズだと思います。

── 今夢中なことはありますか?

誰かにとってのひと時をファインダー越しに僕にとってのひと時にしてしまう、ということにハマってます。
大概、自分の見た「誰かの景色の瞬間」を切り取りがちなんですけれど、誰かにとってのその景色っていうのは本来自分にとっては干渉し得ないことな訳で。それでも写ってしまうのがカメラだと思うんです。
だからこそ第三者として見ているものとしてではなくて、僕の人生の中で今の自分の写し鏡となるような景色にシャッターを切れたらと、なんとも烏滸がましいさのあるテーマに夢中だったりします。


Photographer: 熊谷勇哉

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過去インタビュー記事
▶︎人間らしさを捉えて:クマガイユウヤ with LC-A+


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2020-09-17 erina の記事

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