クリエイティブの新章、フィルム写真

19歳の若者、Danylo Vasylysynのフィルム写真のはじまりは、地元のレイブパーティーで出会った主催者のInstagramでした。それらはヴィンテージのようで、彼の目にとても魅力的に映ったようです。彼は写真がフィルムで撮影されていることに気付いていなかったと言います。「いくつかのソフトウェアで複製しようとし、それが私が探していたものだと気づきました。(本物のフィルムでの撮影に代わるものはありませんが…。)その後、しばらくそのアイデアを放棄しましたが、これがわたしのファーストインスピレーションだと思います。」

Credits: danylo_v

現在、Danyloはコンピューター科学を学ぶため、ポーランドと故郷ウクライナを行き来して生活しています。彼をフィルム写真に導いたのは、彼の専攻だと言えるかもしれません。

「一学期を終えた頃、学習プロセスがかなり単調で退屈だったので、私は新しいクリエイティブ活動を探していました。そこでフィルム撮影のアイデアを思い付き、夢中になっていたのです。撮影するためにオンラインでカメラを検索していると、祖父がカメラを持っていることがわかりました。譲り受けた古いZenit 11に触れ、祖父から知識を得た翌日には30歳の白黒フィルムで撮影を始めていました。しかし、私が夢中になったのは、暗室でフィルムを現像して写真を印刷することでした。最初の写真が紙に現れ始めた時、自分が没入していることに気が付きました。」
Credits: danylo_v

写真を撮るとき、彼はいつも "WannaBeAnArtist(アーティスト願望)"、"regular-ass(日常のお尻)"と呼ばれる二つのタイプを使い分けています。

「最初のタイプの場合、カメラは私の実験の道具です。特定の物体や人はありません。代わりに、フレームに何が入っているのか、何かがどれだけそこに落ち着いているのか、見ている人に簡単に伝わらないようなシーンを探します。カメラを使って位置や環境、動きを実験しているのです。」
Credits: danylo_v

もう一つのタイプは?

「"Regular-ass"の写真は、美的なものというよりも記憶や感情を刺激するもので、主に人にフォーカスを当てています。これらは意図的でない撮影こそ、ベストな写真が作られると思います。言い換えるなら、撮影のためにそこに行くのではなく、好きだからその場・その瞬間を捉える。良い写真よりも良いアイデアに出会う方がはるかに難しいですよね。写真だけでは真っすぐな感情を表現できないので、その背後には感情を生み出す何かがあるはずです。」
Credits: danylo_v

ソーシャルメディア時代の若い写真家にとって、視覚的なインスピレーションへのアクセスは簡単ですが、圧倒されることもあります。Danyloは、自身のアイデアはたくさんの経験やほかの人々のアイデアの結果でもあると教えてくれました。写真の旅に出るほど、彼自身のインスピレーションのルーツを追求するのは難しくなります。

とはいえ、私はカザフスタンのパフォーマーであるMaslo Chernogo Tminaのビジュアルスタイルを楽しんでいます。写真家やアーティストの名前を覚えることは滅多にありませんが、Bruce Gildenの写真には夢中です。街の人々に突然キャプチャーする撮影方法は、彼らが撮られていると気づく隙も与えません。それが、街の様子を完璧に写し出しています。

参考までに:Danyloはこんな reportage

Credits: danylo_v

Danyloの写真が気になった方はぜひ LomoHome and Instagram をフォローしてください!Danyloが被写体の写真の撮影者、 Illia も要チェックです!

2022-05-16 shhquiet の記事

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