カメラを構える女性写真家たち
2 Share Tweet多様性は人間社会においてとても重要な価値観です。クリエイティブな考え方もその一つ。人種、年齢、経験や性別によって差別されるべきものではありません。ここ数年の中でロモグラフィーでも数多くのクリエイティブな女性写真家を取り上げてきましたが、3月は女性が主役の「女性史月間」であり、祝福の意を込めて今回のマガジンでもいくつかの女性写真家にスポットライトを当ててみたいと思います。このようなイベントに対する考え方は意見が分かれることもしばしばありますが、実際問題、世界の社会における女性の立場はまだ平等とは言えない面もあります。この場を借りて、過去にインタビューをした女性写真家をピックアップし、みなさまに彼女たちの作品をご紹介いたします。
Talisa Swanson
Talisa Swanson にとって、写真のテクニカルな部分は写真の命が失われてしまいます。"テクニカルなことにとらわれず、遊んでみることがクリエイティブな作品作りや学びにつながる。その道具を使って遊んでみたり新しいことをすることで何かクリエイティブなものが生まれます。" Talisaは無限の可能性に満ち溢れた多重露光を好んで撮影しています。
Talisaのインタビューはこちら から
Rosie Matheson
Rosieが写真を通して伝えたいことは、"人間の多様性とそれを受け入れることを表現したい。人間に感情は付き物で、その一瞬を捉えたい。"と語っています。どんなものにもインスピレーションは受けることができると信じているRosieは"人間生活のふとした瞬間にも物語がある"と言っていました。
Rosieのインタビューはこちら から
Safia Nadim
元彼氏との別れからフィルム写真を始めた Safia Nadim は、元彼氏との別れ際にSmena Symbolを貰い、それ以来フィルムの魅力に惹かれフィルム写真を続けています。
"別れがありとても悲しい時期だったけど、写真がその時の自分を支えてくれた。カメラを持って外に行くことで今まで見たことの無かった世界を見ることができた。写真は私にとってセラピーのような存在だった。" 少しほろ苦いストーリーですが、Safiaにとって感情が写真のインスピレーションになるそうです。
Safiaインタビューはこちら から
Melyssa Anishnabie
Melyssa Anishnabie は朽ちる姿や孤独感をフィルムに撮影することが好きな写真家です。人が住んでいた時の様子を思い浮かべながら廃墟を探索し写真におさめることに楽しさを感じています。"廃墟などを写真に撮るときは、そのままの姿で撮り、そこにある物には触ったり動かしたりしないようにします。廃墟ではありますが、そこにはかつての生活の証や思い出が残っており、それを撮影することが大好きです。"
Melyssaのインタビューはこちら から
Amanachan
楽しく、カジュアルに、でも親密に。Amanachan の撮る写真は一味違って、被写体一人一人の個性をその人のファッションや美しさを表現しています。Amanachanは "女性のある姿やこうあるべき姿というのは興味がない"とし、代わりに、写真や文字を通じて女性であることの楽しさや複雑さを理解させてくれます。
Amanachanのインタビューはこちら から
Roxanna Angles
Negative Positives ポッドキャストの重要なメンバーででもある Roxanna Angles は写真を通して得るマインドフルネスをを書いた本の著者 でもあります。 写真家としての彼女は、 "現実世界の息苦しさや困難から抜け出して、見る人をユートピアのような場所に連れて行きたいです。"
Roxannaのインタビューはこちら から
KALI of Evertender Studios
LomoChrome Purpleを使ったサイケディリックな作品が特徴の KALI は自身の障害を物ともせず、クリエイティブな写真作りを続けています。"障害なんて気にしないでとにかく人生を楽しんで、作りたい物をたくさん作るようにしています。"彼女にとってフィルムは人生を大きく変えた存在で、特別な存在でもあります。 "障害のせいでたくさんの物を失った自分にとって写真を通じて作品を作れることはとても幸せなことです。"
KALIのインタビューはこちら から
あなたのお気に入りの写真家は誰ですか? インタビュー記事より彼女たちの素敵な作品をぜひご覧ください!
コメントはまだありません