手のひらに広がる大きな110の世界 - ありあ

自己紹介をお願い致します!

ありあです。学生です。ドイツでの生活を経て、今は日本の山に囲まれた田舎町に住んでいます。好きなものはミッフィーとメロンパンです。フィルムカメラで写真を撮りはじめて、もうすぐ1年になります。

フィルム写真と出会ったきっかけは何ですか?

数年前に亡くなったおじいちゃんの家で、ふとおじいちゃんの撮った家族写真のアルバムを見ていた時に、素敵な写真だなあ、と思ったのがきっかけです。それまで写真とは無縁の生活を送っていたわたしですが、こんな素敵な写真をどんなカメラで撮ったんだろう、と興味が沸きました。その後おばあちゃんから、おじいちゃんの使っていたフィルムカメラを受け継いだのが、今のわたしの原点です。

普段はどんなカメラを使っていますか?そしてデジタルを使わない理由は何ですか?

一眼レフタイプのものからハーフサイズ、110フィルムのポケットカメラなど、シーンに合わせて写真が撮れるように色々なカメラを使っています。
デジタルを使わない理由は、おじいちゃんから受け継いだカメラがフィルムカメラだったから、それだけです。受け継いだカメラがデジタルだったら、きっとわたしは今頃、デジタルだけを使っていたと思います。もちろんフィルム特有の写りやアナログな操作性も好きですが、受け継いだカメラやフィルムを通すことで亡くなったおじいちゃんを感じられる、そちらの方が、わたしにとっては重要でした。

110フィルムの良さと、110フィルムを使う理由を教えて教えてください!

110フィルムのカメラはとにかく軽くて小さいので、ポケットに入れて持ち運べて、そして手軽に撮れることが良いですね。それでいて、ロモさんの110フィルムは完成度も高いので、小さくて手軽でも、妥協のない写真を撮ることができると感じています。
特にわたしは、わたし自身とわたしを取り巻く世界を生き生きと表現したいと考えているので、撮りたいと感じた時に反射的に撮ることのできる110フィルムの機動性は、わたしにピッタリです。
あと、フィルムの外側部分であるパーフォレーションも、110フィルムの魅力かなと。あれ、めちゃくちゃ可愛いですよ。大好きです。

どういった瞬間にシャッターを切ることを心がけていますか?

①光と影が印象的な瞬間であること。
②人間の人間らしい瞬間、つまり喜怒哀楽を表情やボディで表現している瞬間であること。

この2つのルールを守って、シャッターを切っています。
人も風景もスナップもなんでも撮りたいわたしですが、この2つのルールを守ることで、自身の表現に一貫性が出ているかなと感じています。

ありあさんの写真はポートレートが中心にあるように思いますが、普段モデルとはどういった距離感で撮影に臨んでいますか?

常に「友だち以上の関係」を意識しています。わたしは欲張りなので、その人が見せる喜怒哀楽すべての表情を撮りたいと考えています。そうすると必然的に、「カメラマンとモデル」の関係では満足できません。わたしのことを知ってもらい、また相手のことも知りたい。撮影の日がはじめましてのこともありますが、事前の打ち合わせや、もちろん撮影の間にも関係を築いてくことで、出来るだけ「友達以上の関係」になれるよう心がけています。好きな音楽やおススメのカフェなど、撮影に関係のない話もたくさんします。

インスタグラムの投稿では、日記も添えていますね。写真と日記の関係性について説明して頂けますか?写真が先にあって言葉があるのか、言葉が先に出てきて写真が存在してるのですか?

どちらでもありません。たとえば、撮ったフィルム写真を見ているときに「あ、そういえばこんなことあったなあ」と写真をきっかけに日記が書かれることもありますし、日記を書いていて、「今日はこんなシーンに出くわしたなあ」と、そのシーンに近い写真を見つけてくることもあります。もちろん、写真と日記になんの関係性もないことは多々ありますが、それも含めて、わたしの日常をありありと伝えることができていると思います。日記もフィルム写真も、わたしにとっては「自身の記憶をたどるもの」です。そういう意味では、すべての投稿の写真と日記に、意味があります。

今回のシリーズにはなにかコンセプトやテーマはありましたか?あれば教えてください。

今回に限らず、常に「生」をテーマに写真を撮っています。繰り返しになってしまうかもしれませんが、私自身の「生」や誰かの「生」をはじめとして、わたし自身とわたしを取り巻く世界を生き生きと撮ることが、わたしの表現の在り方です。

ロモの110フィルムを今回はつかいましたが、その印象はどうでしたか?他に試してみたいロモのフィルムやカメラはありますか?

110フィルムの素敵さを再確認し、わたしと写真の関係性を見つめなおすきっかけとなりました。ありがとうございます。
そして、ロモさんのあらゆる商品を使ってみたいなと思いました。なかにはわたしのテーマに合わなそうなテイストの商品もあるかもしれませんが、表現の幅を広げるチャンスでもあります。ロモさんの商品を通して、もっともっと、色々な世界を見てみたいです。

進行中、計画中のプロジェクトなどあれば教えてください。また挑戦してみたいことはありますか?

進行中のものは特にありませんが、いつか写真集を出したいなと考えています。文章と写真の両方を組み合わせて、1冊の本として残したいという思いが強いです。また、音楽の場で活動されているアーティストの方のジャケット写真などにも挑戦してみたいです。たくさんの方の「生」に踏み込んでいきたいですね。

最後に一言お願いします!

Lomographyのカメラやフィルムの数々は、自身の写真への考え方や創造の幅を広げてくれる存在となっています。このように素敵な商品を生み出し続けるメーカーとともに、わたし自身も成長していけたら良いなと考えています。
今後もぜひわたしのInstagramで、わたし自身と、そしてわたしを取り巻く世界を、写真と日記を通して感じていただけたら嬉しいです。

素敵な写真をありがとうございました!ありあさんのInstagram のフォローもお忘れなく!


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2022-10-05 #文化 #people #places kota_97 の記事

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