フィルムスワップチャレンジ2022 パート1

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フィルム写真の楽しみ方の一つにフィルムスワップがあります。仕組みは多重露光と同じですが、1度露光したフィルムを巻き戻し、他の人がその上から重ね撮りするのがフィルムスワップです。そのプロセスはとてもシンプルですが、撮れる写真は全く予測不能でとても面白い写真が撮れることもあります。

今年のフィルム写真の日には世界中のロモグラファーたちを招待し、国ごとにフィルムスワップを開催いたしました。それぞれのフォトグラファーが自由に撮影し、重ねられらた写真はどれもユニークで、唯一無二の美しい写真ばかりになりました。今回のマガジンではその前編をお届けします。

日本 - LomoChrome Metropolis

フォトグラファー: larme______ & you.co.co

larme______ : ふだんセルフでフィルムスワップをしているのですが、前から誰かとしてみたいと思っていて、そんな中募集があったので飛びつきました笑

露出には気を使ったつもりでしたがちょっと暗すぎたのかなと反省しています。お互いの気が合いすぎていたのにはびっくりしました!2人とも同じところで花を撮っていたり、同じところで玉ボケを撮っていたり、同じところで手元を撮っていたり、同じアングルの写真を2枚続けて撮っていたり、タイミングが合いすぎでしたね。

違和感のない溶け合うような、自然でいてアートな多重がいっぱい撮れていて好きな写真がいっぱいでした。すごく楽しかったです!

you.co.co : 参加者募集を見つけた際にシンプルにワクワクしました!アナログならではの楽しみ方である多重露光を、他の誰かと一緒に取り組めるなんて申し込むしかない!といった感じでした。このワクワクは、他では経験できないと感じたのが大きな理由です。

縦横どちらで撮るか、は悩みました。私は普段縦で撮ることが多いのですが、構図的には揃っている方が美しいと思っていたので、悩みながら撮影しました。また、「あまり明るい部分が多すぎると相手の撮影を潰してしまわないか」など、撮影時の邪念が多くなりがちでした。相手を意識し過ぎずに自分の思うまま撮影することが、意外と難しいことなのかもしれないと感じました。

タイ - LomoChrome Purple

フォトグラファー: Opon21 & Doo Film -

@OPON21: どんな写真が撮れたかワクワクしながら現像が終わるのを待っている時の感覚が好きです。

フィルムスワップの最初の撮影にはとても気を使います。最初の露出が明るすぎると2回目の撮影の画が綺麗に写らないので露出に注意して撮影に挑みました。

フィルムスワップ初心者への私なりのアドバイス:
1. ISO100などの低感度フィルムを選ぶ(調整の幅が広がります)
2. カメラの設定をフィルムの感度の2倍に設定する(ISO100フィルムならISO200に設定) 2回露出するので、暗めに撮ると最終的に適正露出になります。
3. 白が主体や快晴の景色は避ける
4. そして、楽しむ!

まるで2つの異なる文化が融合するような良い写真が撮れました。とても楽しかったです。

Doo Film: フィルムスワップ未経験だったのでとても興味がありました。それにフィルム代も節約できるので笑

もう一人のフォトグラファーがどこでどんな写真を撮るのか全くわからなかったので、とにかく良い写真が出来上がることを祈って撮影に臨みました。結果は上出来。またやってみたいです。

韓国 - Lomography Color Negative 400

フォトグラファー: Park Sunga & Lee Suyoung -

Park Sunga: 多重露光撮影にとても興味があり、ロモグラフィーのフィルムならではの色味や感性が融合した多重露光を撮ってみたいと思いました。

普段の撮影だったら自分のタイミングで好きなようにできますが、フィルムスワップはチームプレーのようなもの。最終的な結果もイメージがつかないので何を撮れば良いか決めるのに時間がかかりました。

自分の撮った写真がもう一人の撮った写真と重なりあって不思議な雰囲気を作り出すフィルムスワップはとても面白かったです。フィルムスワップの真の楽しさを実感できました。この企画は自分にとってとても有意義であり、一生忘れない写真にもなりました。

Lee Suyoung: 当時は多重露光について学んだばかりで、やり方や撮るものがイマイチ分からなかったので少し抵抗がありました。

しかし、タイミングよくこの企画の応募を見つけ、多重露光について学んだ上で赤の他人と素敵な作品を作れるとても良い機会だと思い応募しました。もちろん、私の前にどんな人がどんな写真を撮ったのか全く検討もつかないので最終的な写真がどんなものになるか分からないまま撮る事が一番難しかったです。ただ最終的には何枚かは偶然の一瞬のように良い写真が撮れるだろうという希望を持って1枚1枚シャッターを切ることができました。

結果を見て、まず初っ端に失敗してしまったことにガッカリしました。最初の2枚が少しズレていました。ただ、このフィルムスワップを通じてもう一人のフォトグラファーの世界観が自分のそれと重なり合う面白い経験を味わう事ができました。何枚かはとてもうまく重なり合っていてある種のハーモニーを感じました。とても良い経験ができました。

オーストラリア - LomoChrome Metropolis

フォトグラファー: Alexi56 & Jake Robertson -

Alexi56: 多重露光やフィルムスワップは長い間やってみたいと思っていたので絶好の機会でした。結果もとても上手くいったと思います。

当時は世界的に輸送の遅れがあったため、フィルムの到着も遅く時間との勝負が自分にとっての1番のチャレンジでした。なので、自分の中である程度の規則を用意して撮影に挑みました。

中には不気味で、少し怖い感じの雰囲気が立体的に融合した写真もできました。全体的な結果にもとても満足していてぜひまた挑戦してみたいですね。

Jake Robertson 自分と全く違う写真スタイルの人とコラボできるのでこの企画に応募しました。知らない人と写真を撮ることで先入観のない、より実験的な写真が撮れたと思います。

お気に入りの写真が何枚かあってよかったです。フィルスワップは運も大切だと学びました。また参加してみたいです!


この企画に参加してくださった皆様本当にありがとうございました!
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2022-07-22 #gear #people #places melissaperitore の記事

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イエローやグリーンの発色、低い彩度と力強いコントラストが特徴のロモグラフィーオリジナル35mmフィルム

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