特別な110カメラで写す北海道の景色 by @natzko82
Share Tweet自分の両親や祖父母が使ったカメラを受け継いで使うと不思議と特別な感情が湧いてきます。まるで家族の歴史を手に持っているようで、シャッターを切るたびにそのカメラに新しい歴史が写し込まれていきます。実際に、フィルムを始めたきっかけが家にあった親のカメラという方も少なくはありません。実家に帰り、ふと押し入れの奥に眠るカメラを見つけるなんてこともよくあります。
Natsuko (@natzko82) も運命的な出会いをしたその一人。実家で偶然祖父が使っていたPentax Auto 110を見つけ、さらに中には40年前のフィルムが入ったままでした。その運命的な出会いから彼女はこの小さな110カメラで写真を撮ってみることにしました。
Natsukoはフリーランスのコピーライター&ブランドプランナーとして活動しており、多彩な趣味の一つとして写真を撮っています。Leica D-Lux 7とRollei 35を使って普段は自然や街並みなどのスナップ写真を撮影しています。彼女曰く、フィルムの魅力はその撮影プロセスにあると言います。
>フィルム独特の暖かい写りが大好きで、1枚1枚慎重にシャッターを切り、写真の現像を待つ工程が好きです。特に110フィルムは懐かしい雰囲気の写真が撮れます。
植物や海などの自然の写真を撮るのが好きで、街のスナップにも興味があります。日常的な場面の中でドラマチックな瞬間や美しい景色を探すのが好きです。写真を撮るときはいつも何も考えずに己の五感を頼りにしています。
北海道で生まれ育ったNatsukoは最近2年ぶりに帰郷し、そこで祖父のカメラを発見します。
私の父親の部屋にある棚に祖父が残していったカメラを見つけました。何のカメラかさっぱりわからなかったので ツイートして 、ツイッター上でこのカメラや110フィルムのことについて親切に教えてもらいました。
古いカメラなので動く心配でしたが、とにかく使ってみることにしました。カメラを発見した時はまだフィルムが入っていたので現像に出しました。とても古いフィルムなので劣化していましたが、何枚かは像が出ていました。40年という年月を経て、祖父が見た景色を見ることができました。
Natsukoの祖父は生前カメラをたくさん持っていたようで、家族の写真もたくさん撮っていたそうです。その写真たちは今でも実家に保存しています。
Twitterで助言をもらったNatsukoは110フィルムのことを知り、Lomography Tiger Color Negative 110 ISO 200 を買って撮ってみることにしました。北海道に帰省した際にこのフィルムも持っていき写真を撮りました。自分の祖父が使っていたカメラで自分の息子の写真を撮れてとても幸せな気分になりました。
Natsukoのロモホームアルバム Hokkaido には北海道の街並みや海の景色が美しく映し出させれています。人生の大半を過ごした札幌市は特に思い入れが深く、好きな写真を尋ねると、下の2枚だと教えてくれました。
この2枚がお気に入りです。最初の1枚は昔家族でよく来ていた場所です。岩の形が面白いのが写真で見えると思います。地元の夕焼けも好きです。陽が透明な海に沈み海が赤く染まる様子を見ると故郷に帰った気分になります。
Natsuko (@natzko82) さん、素敵なお話と写真をシェアしていただきありがとうございました!Natsukoさんの ロモホーム と Instagram のフォローもお忘れなく!
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