平行の宇宙で : LomoChrome Turquoise の中の京都
Share Tweetもし別の宇宙に生きていたら、どんな人生になっていたのか考えたことはありますか?すべてがあべこべの世界で、赤が「進め」、空は青ではなく、植物も緑ではない、色の意味すら変わった世界です。そんな世界を想像しながら、ロモグラファーの Norbi は特徴的で歴史的な建築を新しい色あいで私たちに見せてくれます。Lomochrome Turquoise をつかった京都での旅を通して、@Norbi がどのように京都の景勝地を別の宇宙へと変えていったのか見てみましょう。
古代中国の都市西安をモデルに設計された都市京都は8世紀に芸術、詩、建築そして宗教が花開き文化の中心地となりました。
京都は日本の歴史を物語る文化的構造の原点になる都市です。京都を訪れたのなら金閣寺は見逃せません。
実は撮影では神社などにはほとんど行きませんでした。街を散策し地元の人々の生活を捉えることが本当に好きなんです。撮影のこと以外では、京都に行って食べ物の話をしないなんてことは難しいです!錦市場で食べ歩きするのはマストです。
LomoChrome Turquoise はカラーフィルムでの撮影に関する知識に対してのチェレンジです。そのカラーシフティングは大胆で、全てを覆してきます。こんなユニークな色味に慣れていない人もいるかもしれませんが、試行錯誤することで、自分のものにしていくことができるはずです。@norbi との会話でこのことはまさに伝えなければいけないことだと思います。
まさに実験だったというべきだと思います。オンラインで商品を見たときは、素晴らしい仕上がりのものあれば、そうでないものもありました。現像やスキャニング技術でどんなフィルムも大きく変わった仕上がりにできてしまいます。なので自分のロールがどんなものになるのかは確証が持てませんでした。オレンジと青が変わるという性質を知っていたのでそれを意識して撮影に挑みました。
@norbi は世界の代表的な景勝地をどこか新しい世界に描き替えようとあえて LomoChrome Turquoise を使っています。金閣寺のようなきらびやかさでさえ、白に青が混じったような柔らかい雰囲気のものとなりました。伏見稲荷大社を撮影すれば、特徴的な朱色も深くも淡い青色へと変わってしまいます。@norbi にとってこのフィルムを使うということは新たな光の中にこの途方もなく伝説的な場所を再想像させ、この場所を初めてみる場所へと変えてしまいます。
歴史的な場所とカラーシフトフィルムを使うことで、いけるとこまで突き詰めようとしました。伏見稲荷大社はその朱色で世界的にも有名で、仕上がりは現実がひっくり返ったものになるのではないかと思いました。結果としては、緑色の装飾に飾られた青い部分が美しいように、そんな「変な」ものにはならなかったと思います。カラーシフトは自然なものになっていると思います。一度見ただけでは気づかないくらいです。京都の鳥居が違った色になってるとはすぐに気づかず、どこか知らない、青色が多めのファンキーな神社だと思ってしまいますね。
特徴的な場所でカラーシフティングや実験的なフィルムを使って撮影することは珍しいことではないですが、@norbiは今回本当に素晴らしいものに仕上げてくれました。彼の作品を通じて、色だけでなく、アングルやパースペクティブ、コンセプトにもこだわって、世界の名所を撮影するフォトグラファーが増えると面白いですね。@norbi が LomoChrome Turquoise での撮影に必要なコツを残してくれました。
明らかだとは思いますが、オレンジと青を見つけてください!それ以外のものは、なんとなく淡く濁っているように見えますね。もし他になければ、アンダー気味で空を撮影したら、美しく鮮やかなオレンジ色の空になります。もちろん縮こまる必要はなく、いつも通り日常を撮影して、皆さんの街をちょっと違ったものしてみるのもいいと思います。写真にルールなんてありません!ISO感度を200に設定したときの仕上がりにはとても満足してます。
@norbiのご協力に感謝します。彼の LomoHome でもっと作品をチェックしたり、京都でのフォトウォーク の様子を見てみましょう!
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2023-03-20 #gear #文化 #people #places rocket_fries0036 の記事
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