Diana Miniで撮るハーフフォーマットが持つ物語性 : インタビュー with Sara Belmonte
Share Tweet私たちが、Sara Belmonte の名前を初めて知ったのは、Etereo とのコラボ Zine の Somos Paisajes で、寄稿者として彼女が選ばれた時です。その時の撮影では全て、ロモグラフィーのフィルムで行われました。今回彼女は、我らが Diana Mini と Redscale XR 35 mm ISO 50–200 を使ったシリーズを引っ提げて、オンラインマガジンに戻ってきてくれました。仕上がりを是非ともご覧ください!
こんいちは、Sara。マガジンへようこそ!自己紹介をお願いします!
こんにちは、ここに居られることが本当にうれしいです!Sara Belmonte です。Valencia 生まれのフォトグラファー兼クリエイティブディレクターで、今はマドリードに住んでいます。
写真の世界に飛び込んだのはいつ?
とても小さいころには写真に興味がありましたが、一番古い記憶は、15歳の時中級者向けのカメラを試したことです。その瞬間から、私は周りの人々のポートレートを撮ることに夢中になり、17歳の時に初めてプロとしてモデルとの撮影に取り組むようになりました。
よくフィルムで撮影をしていますが、デジタル写真と比べて長所と短所は何ですか?
確かに、プロフェッショナルなプロジェクトでは、何よりも仕上がりをコントロールできる安心感から、デジタルで仕事をすることが多くなっています。仕上がりが不確かな点においては、アナログ写真は私にとっては不利かもしれません。
一方で、アナログの美しさの一つは予期もしていないことに期待することと、現像を待ちわびることですね。私にとってアナログの大きな長所はレンジの広さです。多くのデジタルカラーレンジを圧倒的に凌駕しています。
あなたが今まで受けたベストなアドバイスは?フォトグラファーとしてキャリアを積もうとしている人へアドバイスを送るとしたら?
今までのことを思い返しているのですが、いうとしたら、ずっと前にもらったアドバイスなのですが、忍耐をもって、自分の作品を信頼しプロセスを信じることです。そして初心者にでもプロフェッショナルにでも、私からアドバイスをするとすれば、新しいことを学ぶことを止めないことです。コンフォートゾーンから出た時、そこにはいままで思いもよらなかった地点に到達するより多くの可能性があるんです。そしてあれこれ考えず、とにかくやることです。ずっとやってみたかったコンセプトシュートの撮影やメールを送るタイミングに「完璧なタイミング」なんてものはありません。恐る恐るでも、とにかくやってみることです。
この素晴らしいショットたちの背景を教えてくれますか?
この写真にまつわるストーリーはいたってシンプルです。実験がしたかったですし、アナログで遊びたかったんです。それに、自分の原点に戻ること以外に良いアイディアがありませんでした。私の友人たちの日常を収めることです。このアイディアについて友人の Carla に伝え、朝、彼女の家で、彼女がパソコンで仕事をする前の朝食の準備といったルーティーンを撮影することにしました。
Diana Mini と Lomography Redscale でこのシリーズを撮影しましたね。このカメラでの経験はどうでした?
最初は少し変な感じでした、Diana Mini のような機能での撮影はしたことが無かったからです。ですが、最終的には楽しんで撮影が出来ました。仕上がりには本当に満足しています。Redscaleには魅せられました!
全てのショットがハーフフレームで撮影されていますね。そこには理由があるのですか?
アイデアそのものに物語的な必然性があったからです。つまり、すべての写真に比較やつながりを持たせて、主人公の朝のルーティンを展開したいと考えたんです。
尊敬するフォトグラファーはいる?そしてその理由は?
いまお気に入りのフォトグラファーは Cho Gi-Seok ですね。彼の作品を最近知りました。私の気に入っているポイントは、オリジナリティあふれるコンセプトと共に、彼の写し出す像からそれぞれの本質を注意深く選び抜き新しいヴィジュアルの宇宙を創り出す能力ですね。あとは、ずっと私が参照し続けている Petra Collins も外せません。
世界中の女性フォトグラファーに向けて何か伝えることが出来るとしたら、どうしますか?
そうですね、まず初めにコーヒーを飲みながら彼女たち全員と話してみたいですね。 きっと共通する点がたくさんあるはずです。しかし、それがとても複雑なことだとも思います。彼女らに伝えたいのは、ビジュアルアーツの学生のうち女性の割合は高いのに、最終的に働く女性の割合は低く、男性ばかりの業界になっています。何よりも自分のエネルギーとモチベーションを守ること。不公平なことですが、毎日起きて仕事に取り組み続けることが、私たちの力になるのです。
最近 Templanza studio を設立しましたね。このプロジェクトについてもう少し教えてくれますか?
なんてエキサイティングな質問なんでしょか。Templanza Estudio は、同僚である Alejandro Van Arcken と Roberto Rodríguez と共に自分たちで立ち上げた、オーディオヴィジュアルの制作会社です。最近私たちの最初のビデオクリップが公開され、現在はアーティストやブランド向けに、映像から、3Dアニメーションまで、オーディオヴィジュアルのサービスを提供しています。目下、静止画を使ったプロジェクトを進めていて、クライアントのために他のアイディアも発展させていっています。
読者にシェアをしたい予定しているプロジェクトはありますか?
余りネタバレはしたくないのですが、来月に、ファッションに関連した個人的プロジェクトが公開予定とだけ言っておきます。公開が待ちきれません。他にも進行中のエキサイティングな取り組みはあるのですが、今はまだ言えません。フォローをして全部チェックしてみてください!
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2023-04-28 #gear #people melissaperitore の記事
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