Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens 第一印象 by Andrew Mclean
Share TweetウェディングフォトグラファーでYouTuberでもあるAndrew Mclean が彼の友人でモデルの Jake Smithies を被写体に3種類のボケ設定 (Soft、Classic、Bubble )が味わえるNour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens を思う存分使ってもらいました。この新しいレンズを使ってみた感想と、このレンズが持つ異なる球面収差の味わいを聞いてみましょう。
どんな場面でこのレンズを使いましたか？
このレンズをテストするにあたって、モデルとして最高の Jake Smithies のポートレート撮影を、このレンズの持ち味を活かせるように、スタジオと屋外の両方でおこないました。スタジオでは絞りプレートの効果が良いアクセントになるように、また球面収差の違いを見せられるように、フェアリーなライトを背景にセットしました。
そして僕たちは外に出て、様々な建物と植物を使って面白い背景で撮影しました。以前僕がレビューをした Petzval 55 f/1.7 MKII Art Lens とよく似たような条件で、このレンズの持ち味が発揮されたと思います。
このレンズをで撮影した感想はどうですか？
造形のクオリティの部分においては、Sony α7R IV のようなカメラに対してソリッドな手作り感のある真鍮との相性が良いバランスで、大変良く作られていると思います。
この球面収差の調節レバーはしっかりしているのですが、自由に動き、フォーカスリングや絞りリングも同じく、とてつもなくスムーズで動かしたい時に思い通りに動かせます。
使いやすさの面では、フォーカシング、絞り交換と球面収差レバーの調整のどれもが簡単で全くストレスがありません。カメラのフォーカスピーキング機能を使えば、フォーカスを合わせることも簡単で、Petzval Lens のようにカーブを学ぶ煩わしさもないと思います。絞りプレートを交換するときは少し時間が掛かるので、絞りプレートを使いたい時は1種類だけ選んで使うことをお勧めします。イメージの仕上がりに関しては、ファイルデータを見たとき本当に驚きました。
絞りプレートは僕のスタイルではないのですが、この効果は予想していたよりもはるかにうるさすぎもなく、確かにとても面白い背景を写すことができることに気が付きました。3種類の球面収差調整は狙ったとおりに作ることができると思います、どれが僕の好みかはわかりません。それは撮影の目的によって求めるクオリティも違うからです。Classic はその名の通り、イメージに影響を与えずに滑らかな背景で被写体を強調します。Soft はプロミストフィルターを使ったような霞掛かった印象を与え、Bubble ではポップな背景に対してシャープな仕上がりを持たせてくれます。
ポートレート撮影でこのレンズはどのように役立ちましたか？
レンズ交換やフィルターを使わないで様々なイメージを撮りたいポートレートフォトグラファーにとっては使い勝手の良いレンズかと思います。また焦点距離 64mm というのもちょうど良いですね。これまで 50mm か 85mm しか使っていなかったので、その中間にあたる焦点距離として初めてフィットしたものになります。これで様々な条件下で撮影ができますね。他のレンズに加え、替えの効かないフォトグラファーのバッグに入るべきクリエイティブなレンズだと思います。
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NOUR TRIPLET V 2.0/64 Bokeh Control Art Lens についての詳しい情報は MotionGallery にて！
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