Lomochrome Color '92で撮るポートレート by Matthieu Quatravaux

写真家の*Matthieu Quatravaux* がユニークでレトロな写りが特徴のLomoChrome Color '92 で撮影したポートレート写真をシェアしてくれました。3人のモデルと3回ポートレート撮影を行い、柔らかな肌色と紫色の空が特徴的で、ほのかな憂いを帯びたポートレートのシリーズが生まれました。このインタビューで、Matthieuはこのフィルムのどこが気に入ったか、そしてフィルム写真の未来への希望を語ってくれました。

Photos by Matthieu Quatravaux on LomoChrome Color '92 film

こんにちは Matthieu、マガジンに戻ってきてくれて嬉しいです!最近どうしていましたか?

とにかくたくさん写真を撮っていました!私が慣れ親しんできた6×6や6×7とはまったく異なるフォーマットである35mmフィルムで撮ることが多くなりました。自分のスタイルで写真を撮り続け、時には面白いコンセプトで、時にはコンセプトなしで写真を撮っています。私はただ、私にインスピレーションを与えてくれる場所で、面白そうなモデルを撮ろうとし続けています。

なぜ LomoChrome Color '92 のテストにポートレートを選んだのですか?

ここ数年はポートレートを中心に撮影しています。以前はストリート写真が好きでしたが、徐々にモデルをフレームに入れるようになりました。モデルを入れての撮影がいい感じだったので、今まで続けています。また、新しい、よりクラシックなLomoChromeフィルムを見るのがとても楽しみで、肌色がどのように写るのか見てみたかったです。 今回は3人のモデルの服を選び写真に一貫性を持たせました。1回の撮影につき12枚の写真を撮ることに慣れていたので36枚撮りのフィルムに3回分の撮影を収めることができました!

Photos by Matthieu Quatravaux on LomoChrome Color '92 film

どのようなシーンで撮影しましたか?フラッシュは使いましたか?

撮影はすべて日中にしましたが、光の強さを一定にして画像に "生っぽさ "を加えるために、いつものようにフラッシュを使うことにした。そこで、好天を利用し、影が暗くなりすぎないように小さなディフューザーを使いながら、非常に強いフラッシュで撮影しました。

結果はどうでしたか?満足していますか?

とても気に入りました!以前から、よりクラシックで自然な色彩のLomChromeフィルムをずっと期待していましたが、ここで実現しました!温かみのある写りで、自然でいながら個性があり、この写真をユニークなものにしていると思います。本当に気に入ったので、またこのフィルムを使うつもりです!120バージョンも使ってみたいです。

Photos by Matthieu Quatravaux on LomoChrome Color '92 film

このフィルムの写りを言い表すとしたら?

このフィルムは、ダイナミックレンジが広く、暖かみのある、かなり自然な色調写真が撮れます。また、粒状感もあり、とても気に入っています!

新しいカラーネガフィルムが発売されることをどう思いますか?

私は長い間、LomoChromeシリーズ の中で、より自然な色彩を持つ新しいフィルムの発売を望んでいました。その夢が叶ってとても嬉しいです。この新作の発売はフィルムカメラユーザーにとって非常に心強いニュースだと思いますし、このような新作フィルムを見ると、フィルムという媒体に希望が持てます。あとはLomoChromeのISO800を待つだけ笑。あるいはISO1600ネガフィルムの復活か?私の密かな夢です。もはや密かではないですが…APSフィルムの復活を願っています!

Photos by Matthieu Quatravaux on LomoChrome Color '92 film

Color '92はどのような撮影に向いていると思いますか?

難しい質問ですね。というのも、この自然な色彩のおかげで、このフィルムどんなシーンでも使えると思います。ストリート写真でもポートレートでも、素晴らしい結果が得られると思います。120のバージョンは風景写真に使ってみたいと思います。コントラストと彩度がかなり高いので、山歩きをしながら撮影してみたいです。最適な撮影対象が何かは、あと何回か試してみないと決められないですね。でも、私はその温かみのある色調がとても気に入ったので、選ばれたテーマに関係なく、このフィルムを私の新しい常用フィルムにしようと決心できました!

最後に、フィルム写真の未来に望むことは何ですか?

先駆的なフィルム会社が生産量を増やし、価格を5年前の水準まで下げてくれることを願っています。ブランドに関しては、 私はLomographyとCinestillにとても期待しています。また、ミニラボがシネマフィルムをより低コストで現像する方法を見つけて、映画用フィルムを現像代が高すぎることなく、すべて使用できるようになることを願っています。私はフィルムコミュニティーが好きです。昔のカメラ用に設計された製品を開発する多くのイノベーターがいて(マミヤやハッセルブラッド用のインスタントバック、私の夢です!)、面白いアーティストもたくさんいます。フィルムがなんとか生き残り、繁栄することを願っています。そのために、価格が下がり、自宅で現像やスキャンをするためのデバイスが進化することは必須ですね。


MatthieuのInstagramウェブサイト のチェックもお忘れなく! 撮影に参加したモデルさんのInstagramはこちら→ Yoonie / Matisse / Minsoo


Lomography Japan: Instagram / Twitter / Facebook / ショップページ

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