撮影のヒント:Lomo'Instant Automat Glassを使った多重露光
今回はフラッシュと多重露光を組み合わせた撮影のヒントをご紹介。準備するものはLomo'Instant Automat Glass 、Instax フィルム、カラーフィルター、Splitzer、と被写体になってくれる方です。被写体とフィルム以外はカメラに付属しています。
多重露光を撮影する際に覚えておくべき最も重要なルールの1つは、1枚目の写真に写っている暗い部分はすべて2枚目の写真に残り、ハイライト部分は上書きされて消えてしまうことです。InstaxフィルムはISO感度が800なので、白飛びする部分が多くならないように気をつけて撮影してください。
1回目の撮影
最初に撮影するのは被写体です。この写真では、フラッシュにカラーフィルターをつけて写真に色を付けてみました。2枚目は賑やかな構図になるので、1枚目はシンプルでニュートラルな明るい色の背景にしましょう。
背景をきれいにすることで、2枚目の写真が残るための空白ができます。カラーフィルターをつけてフラッシュを発光させると写真に色がつき、被写体の暗い部分をくっきりさせる効果もあります。
良い多重露光はカメラの設定が正しいことが重要です。フラッシュがオンになっていること、MXボタンがオンになっていること、ピント合わせの距離が正確であること。今回の撮影ではフラッシュが被写体の顔に均等に当たるように最短の0.6mを選んでいます。
2回目の撮影
次は2回目の露光です。2回目の露光は写真に質感を与えることができる模様があるものに着目しました。撮影時は次のように設定しました:フラッシュをオフにし、露出補正を+にしました。もちろんMXスイッチも忘れずに。
1枚目のハイライト部には2枚目の露光が写らないので被写体がどこにいたかを覚えておき、その特徴をうまく見せられるように構図を合わせる必要があります。
上のサンプルでわかるように、1回目の露光が映えるように、明るい部分のことも気にすることが重要です。2枚目だとコントラストが強すぎで暗いトーンで影が強いと、1回目に露光した被写体があまり目立たなくなってしまいます。
多重露光は何も2回だけというルールはありません。3回露光を試してみてもいいと思います。この場合、まず模様のあるものを撮影し、両方の被写体が写るように十分な大きさの面を持つものを撮影することをおすすめします。カメラの設定はすべて同じにしてフラッシュを使い、模様のある被写体を撮るときは露出をオーバーに設定します。
また、被写体を分身させた多重露光を撮りたい時はSplitzerを使うことをおすすめします。
多重露光をマスターするには練習が必要です。構図や露出などを屋内、屋外や光の違うシーンなど色んな場所で撮影して慣れていってください。
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