Antonio CastelloがNour Tripletを使ってベルリン国際映画祭でスターたちを撮る

ベルリンを活動拠点にする写真家Antonio Castello以前の撮影 に引き続き今年のベルリン国際映画祭のレッドカーペットにも舞い戻ってきました。今回はAntonioにアートレンズシリーズ最新作のNour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control

© Antonio Castello - Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control

久しぶりです、Antonio,オンラインマガジンの場にようこそ!あなたのことをまだ知らない読者のために、自己紹介をお願いします。

こんにちは!ベルリンを拠点に活動しているコロンビア出身のビジュアルアーティストです。2010年からロモホームのメンバーになりました。当時はFisheyeのカメラを手に入れ、ま、2011年から2016年まで各国のマーケティングチームの一員としてロモグラフィーで働いていました。

今年はNour Triplet V 2.0/64 でベルリン国際映画祭を撮りましたがいかがでしたか?

このレンズの機能で一番気に入った点は使い勝手の良さです。レンズのボディにある様々なノブで、色んなボケのレベルを選ぶことができてフォーカスと絞りを素早くコントロールできました。レッドカーペットのイベントのような環境では素早く操作できるのはとても大切です。まるで光で絵を描いているような芸術的な仕上がりに驚きました。

© Antonio Castello - Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control | Millane Friesen

Nour Triplet V 2.0/64のどの機能が一番楽しかったですか?

このレンズはとても万能で、3種類のソフトボケ、クラシックボケ、バブルボケ は背景が賑やかな場合に効果的で撮影がとても楽しかったです。レッドカーペットのように人工的な照明や光沢のあるドレスがある場合はさらに効果的でした。

Soft / Classic / Boubbleのどのボケモードが一番好きですか?

Softは背景に多くの光があるときに本当によく機能するので、遊ぶには最高のモードで写りがドリーミーなのでコマーシャルやインスタグラムの写真とは違うところが気に入りました。

© Antonio Castello - ""Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control ":https://shop.lomography.com/jp/lenses/all | Lupita Nyong'o and Toni Garrn

ヴェネチア、カンヌ、ベルリンを問わず、数年前からレッドカーペットでフォトグラファーとして活躍されていますが、そのような夜の撮影機材はどのようなものでしょうか、また、このようなエキサイティングな分野で仕事をする上で最も重要なことは何ですか?

私は毎年映画祭のレッドカーペットイベントにカメラを持って行きます。 ベニス、カンヌ、ベルリン、そして2014年からはファッションウィークのイベントにも行きました。何年もかけて、私はフルサイズのデジタル一眼レフカメラと2本のレンズ(ワイドとクローズアップ)、それにポケットの35mmフィルムカメラがあればいいということを学びました。広角レンズ、ズームレンズ、Petzvalレンズ、オールドレンズ、新しい風変りなレンズなど一通り試しました。問題は正しい瞬間に写真を撮ることではなく、自分と同じ写真を撮ろうとする100人の他のカメラマンとの戦いです。

© Antonio Castello - Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control

Nour Tripletのようなマニュアルレンズで撮影することの難しさと、ベルリン国際映画祭のようなスピードのあるイベントでそれをどのように克服しましたか?

アートレンズを進行や動きの速い環境に持ち込む時の難題はマニュアルフォーカスだと思います。レッドカーペットでは人々は常に動き回り、歩き回り、カメラマンの間を行き来しています。2012年からこの種のレンズで撮影しているのでPetzvalの操作性には慣れていますが、Nour TripletはPetzvalに比べてピント合わせがさらに簡単でした。 結局のところ、動きが速い環境では、一枚一枚の写真が貴重なフィルムよりも、より速く撮影でき多くの写真を撮ることができるデジタルカメラで撮影する方が良いと思います。個人的にはフィルムカメラだけを持ちたいのですが、そうするとフラッシュを使って仕事をすることになって自分の好みではないので、私はできるだけ自然光で撮影がしたいです。

© Antonio Castello - Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control | Isabelle Huppert
© Antonio Castello - Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control | Jason Schwartzman

あなたにとって、レッドカーペットで良い写真を撮るために最も重要なことは何ですか?

私は常にリアルな表情を撮るように心がけています。 雑誌の表紙みたいにタレントがポーズをとっているような写真は好きじゃないです。以前Getty Imagesの求人に応募して何度か面接を受けましたが、結局私のスタイルが実験的で芸術的すぎるという理由で、一緒に働きたいとは思われませんでした。私は、本当の瞬間、笑い、悲しみ、私たちが俳優たちに対して抱いているイメージの背後にある本当の人物をとらえたいのです。 ファッションの色には興味がなく人物の魂を撮影することに興味があるので、私はモノクロでしか撮影しないです。

© Antonio Castello - Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control | Caro Daur, Sebastian Stan & Paul Dano

今年のベルリン国際映画祭でのあなたのハイライトは何ですか?

私のハイライトは、マーティン・スコセッシが特別功労賞のHonorary Golden Bear Awardを受賞している写真です。 これはとても象徴的な監督の象徴的な写真であり、将来にわたっても通用するだろうと思います。

© Antonio Castello - Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control | Martin Scorsese & Wim Wenders

最後に、これからNour Tripletレンズを試してみたいという人に向けて何かコツがあれば教えてください。

私から言えることは、実験的な写真、ブレた写真、ピントが合っていない写真、風変わりな写真に挑戦してみることです。人生は完璧ではないし写真も完璧であってはならない。高価なレンズ、携帯電話やカメラで完璧な写真を撮るのは簡単だが、自分独自の視点を示す芸術的な写真は新しい視点から新しいものに挑戦することで初めて可能になります。写真とは光と影を芸術的な方法でとらえたものであり、このレンズはそのためのものに間違いないです。

© Antonio Castello - Nour Triplet V 2.0/64 Bokeh Control | Emilia Schüle, Carey Molligan, Adam Sandler & Kristen Stewart

このインタビューとベルリン国際映画祭2024での印象的な写真をシェアしてくれたAntonioに感謝します。彼のFacebookInstagram のフォローもぜひお願いいします!


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